青木柚そのものが_サクリファイス_に視えた

青木柚そのものが『サクリファイス』に視えた

2020鑑賞感想039 サクリファイス

※途中ネタバレが含まれるかもしれません、ご了承ください。


8日分はまた別日に書けたらいいな、なんて思ってるけど書けるかなあ…(3回目の感想もまだ書けていないのは置いておくとして)

今までとは打って変わって一番後ろの下手側で鑑賞。隣(2席空いてだが)が撮影・副プロデューサーの柗下さんだったので、何故か緊張笑

青木柚という存在が違和感がなさすぎて逆にいびつだった(特に最後)。沖田、というよりも青木柚そのものが『サクリファイス』に視えた。全部を観終わってようやく、青木柚という存在を知れた気さえした。僕は今日、もしかしたら色々な意味で初めて青木柚を主演だと思えたのかもしれない。主演というよりも、作品そのものな気もするが。「青木柚」というのものを感じることが出来るのが作品そのもの、というのは今まで感じたことがなかったので、とても面白い回だった。

一番前よりと比べ、立体感が出ており、より映画感が出ていたようにも思えるが、やはり後ろになるのでインパクトは薄くなってしまったかのようにも観えたが、また違った感じで「あ、これこんな表情だったんだ」「最後の沖田の表情、今までと全然違いすぎるんですけど」みたいな感じでまた面白かった。

トークイベントでの会話にも出ていたが『手』がよくアップになるなあ、っていうのは前回の時から思っていて。その手を繋ぐ時の映し方がまた毎回違うのが色々な意味があるんだろうな、と思ったので次はそこを意識して観たいなと思った。

観ながら途中で思ったのが「沖田」という存在のみが、苗字だけの存在であるのが違和感を持った。「塔子」「正哉」は途中でフルネームが分かるが、基本的には名前呼びであるし、サンスクリット語での彼らの呼び方も、本名は神崎ソラ以外は名前のみを使用している。
「沖田」と「神崎ソラ」だけが、特殊な呼び方をしているのが気になったのだが、意図はあるのかなあ、なんて思った。

今日のトークイベントは、昨日と違ってまた別で面白かった。そこで出た生と死に関して、は印象に残った。生きている意味。この場も宇宙も、死んだらどうなるのか。「謎」しかない。そのことに対してずっと考える。ちょうどこの回は生と死のことも考えながら観ていたので、どこかハッとした気もした。

ちょっとした諸事情により、これからしばらく行けなくなってしまったのがとても残念…(´;ω;`)

本当の本当にとても思い入れのある作品で観れば観るほど好きになっていく作品を、すぐ近くに行ける場所なのに観れないというのが本当に悔しくてたまらない。

でも、その間に、作品内で出てきたものを読んだり、パンフレットの熟読をしようかな、と思う。自粛ムードよ、早く解除してくれ…。

…ポスターはもうちょい買い足したいから、買いにだけは行こうかな(既に3枚持ってる

なんか、久々にちゃんと感想になった気がする。うん。

ジャンル:映画
作品名:『サクリファイス』
監督・脚本:壷井濯
出演:青木柚 半田美樹 五味未知子 藤田晃輔 櫻井保幸 矢﨑初音 下村花 三坂知絵子 草野康太 三浦貴大 他
公式サイト:https://sacrifice-film.com/
場所:アップリンク吉祥寺
鑑賞日:2020/03/09(月) 20:00-
物語
かつて新興宗教団体〈汐の会〉で東日本大震災を予知した少女・翠は、今は陸上部に所属する女子大生としての日々を過ごしていた。
同じ頃、大学周辺では三つの事件が起こっていた。神崎ソラという孤独な学生の死。三一一匹殺されるまで終わらないとされる猫殺し。若者を戦争へ駆り立てる団体〈しんわ〉の暗躍。
平凡な毎日を忌み嫌う塔子は、同じ学部に通う愛想の良い青年・沖田が猫殺しの犯人ではないかと睨み行動を共にしていた。やがて彼が、キャンパス内で神崎ソラと接触を持っていた唯一の人物であることを知り、猫殺しだけでなくソラの殺害にも関与しているのではと疑い始めるが……。
東日本大震災から九年、「死の物語」の中を若者たちが疾走する。

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