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始まりの終わり。

2020鑑賞感想050 サクリファイス

20時。ヤバい、仕事が終わらない。最終日だけは行きたい。行きたい。行かせてくれ。

無理くり終わらせ20:20。

急いで吉祥寺に向かう。アップリンク吉祥寺に着いて買っていなかったチケットを購入しようとするも画面がバキバキでなかなか会員用のQRコードが読み込みしない。どうにか購入。お手洗い。ふぅ。

スクリーン4。『his』もここで観たっけなあ。よし。席に着いたのは20:39。ギリギリだった。

予告の2分の間にスマホを充電し電源をオフ。

そうして『サクリファイス』の世界へ入っていった。

なんの切り替えもなく映画の世界へ。は久々だったので不安だった。が、むしろ今までよりもスッと世界に入れたようにもみえた。

最終日。Twitterで壷井さんの想いや柗下さんの想いを読み涙ぐんで。今日はどんな『サクリファイス』になるだろう。なんて思っていたことを観始めた瞬間に想い出した。

結論から言うと、アップリンク吉祥寺最終日の『サクリファイス』は、壷井濯監督だった。

どの言葉も壷井さんの言葉で、壷井さんが語り掛けていた。

自分を犠牲にして、役者という自分を生み出して、そこから言葉を発していた。今日の『サクリファイス』の意味を、僕はそう捉えた。

青木柚くんも、半田美樹さんも、五味未知子さんも、藤田晃輔さんも、櫻井保幸さんも、矢﨑初音さんも、下村花さんも、三坂知絵子さんも、草野康太さんも、三浦貴大さんも、全員が壷井さんだった。見た目も話し方も壷井さんじゃないけど、言葉は、表現は。壷井さんだった。

そんなに壷井さんのことは知らないけれども。

ここ1ヶ月で少しは知ることが出来た壷井さんを。今日の『サクリファイス』で改めて感じられたし。前よりももっと知ることが出来た気がした。

これだけ色々多くのやりたいことが、今日は一番まとまっているようにみえた。

だからなのか、とてもスッキリと観ることができた。

終わってからの壷井さんの話す内容は、とても熱くて。本当にこの作品が好きで、だからこそ想う力が強いんだな、と思った。

アップリンク吉祥寺は終わった。終わってしまった。でも4週間。ありがとうございました。半分もいけなかったけど。全部行きたかったけど。こんな状況だけど。こんな状況だから今の『サクリファイス』も、僕という存在もいるわけで。後悔はしていない。行きたかったけど。アップリンク吉祥寺にも、『サクリファイス』関係者各位にも、本当にお礼が言いたいです。本当の本当にありがとうございます。「東京」という書き方でなくあえて「アップリンク吉祥寺」と書いているのは、また東京のどこかでやってくれることを祈っているから。

ここで、始まりの終わり。そして、また始まっていくんだなあ。

次は名古屋。そして神奈川。大阪。と他にも続いていきます。いけるところはいきます。無理してるわけじゃなくて、僕が行きたいから行くだけだけど、色々あるし。行けないかもしれないけれども。必ずまたどこかで、劇場で、スクリーンでまた観れますように。いや、絶対観ます。そして、また関係者各位の方々と、会ってお話が出来ますように。

P.S.
結局誰からも自分ではサインをもらわず。クラウドファンディングのリターンではサイン付でもらえるけど自分なりのパンフレットも作りたいから、本当に会ってお話したいなあ。

ジャンル:映画
作品名:『サクリファイス』
監督・脚本:壷井濯
出演:青木柚 半田美樹 五味未知子 藤田晃輔 櫻井保幸 矢﨑初音 下村花 三坂知絵子 草野康太 三浦貴大 他
公式サイト:https://sacrifice-film.com/
場所:アップリンク吉祥寺
鑑賞日:2020/04/2(木) 20:40-
物語
かつて新興宗教団体〈汐の会〉で東日本大震災を予知した少女・翠は、今は陸上部に所属する女子大生としての日々を過ごしていた。
同じ頃、大学周辺では三つの事件が起こっていた。神崎ソラという孤独な学生の死。三一一匹殺されるまで終わらないとされる猫殺し。若者を戦争へ駆り立てる団体〈しんわ〉の暗躍。
平凡な毎日を忌み嫌う塔子は、同じ学部に通う愛想の良い青年・沖田が猫殺しの犯人ではないかと睨み行動を共にしていた。やがて彼が、キャンパス内で神崎ソラと接触を持っていた唯一の人物であることを知り、猫殺しだけでなくソラの殺害にも関与しているのではと疑い始めるが……。
東日本大震災から九年、「死の物語」の中を若者たちが疾走する。

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