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2020鑑賞感想055 死にたい夜にかぎって 特別編「あとがき」

ジャンル:ドラマ(配信)
作品名:『死にたい夜にかぎって』
監督:村尾嘉昭 坂上卓哉
脚本:加藤拓也
原作:爪切男『死にたい夜にかぎって』
キャスト:賀来賢人 山本舞香 戸塚純貴 今井隆文 青木柚 櫻井健人 玉城ティナ 小西桜子 中村里帆 安達祐実 光石研 浅香航大 他
配信日:2020/03/31(水) 26:00
あらすじ
アスカ(山本舞香)と別れて半年が経った。執筆活動も進まず、何も変わらない日常を送っている浩史(賀来賢人)。そこに、片思いのDJ西井(浅香航大)と見事に恋を実らせ、浩史の家の近くに引っ越してきたアスカ。意外にも、3人は意気投合しよく遊ぶようになった。アスカは、新しい彼氏もでき、音楽活動も頑張っており前に進んでいる。
それを見ていた浩史は、自分は何もしていないことに気づき行動しようと決意。
初体験の相手、車椅子のミキさん(安達祐実)のことを思い出し書きはじめる・・・。
これをきっかけに、浩史はアスカと今まで関わった過激な女性たちとの半生を描いていくー。

最終話

感想

とうとうやってきたこの日。正直この日のためにこのドラマを観ていたといっても過言ではないくらいこの話が観たかった。

なぜ配信のみなんだ。放送すればいいのになあ。なんて思いつつ。そして原作の冒頭なのでドラマ最終話前にまた読む。

あー。これを、今から。映像で観るのか。どうなるのかな。ドラマのあのテンポで、どこまでやるのか。とても楽しみだ。

と思ったらまさかの60分越え。だいぶ日がまたいで4/5。ようやく視聴できた。(全部観る前に童貞喪失のシーンだけは観たが)

観終わったあと思ったのは、これを観てこそ『死にたい夜にかぎって』なんだ。あのまま終わりじゃなくてよかった。『あとがき』あってこその『死にたい夜にかぎって』だった。

※今までのものとは違って、観てない人がいる、という体で書かせていただくのでそこまで具体的なことは書きません。

アスカと浩史は別れてからの方が幸せなんだな、でもそれって素晴らしいことなんだな。そういう関係って素晴らしいと思うんだ。

65分というドラマ放映時より時間が長いのでテンポとか流れとかの不安は少しありながら観たのだけど。

浩史童貞喪失の件は、たぶん少しテンポ変えてる。別作品のように感じるところもありつつも、それでもしっかりと『死にたい夜にかぎって』だった。

浩史の初体験なんだけども、青木柚の初体験にも見えた。それは青木柚くんの演技の中に自分というものが入っている、何をやっても青木柚という存在がいるからであって。だからこそあの濡れ場は青木柚の初体験というか、青木柚のセックスを観ているかのようにも見えて、妙に恥ずかしさとどことなくエロさを感じた。

それでも柚くんご本人はキスはもう済ませてるし、おそらく初体験も済んでいるだろうから、初めてじゃないんだけど、初めてで。初めてなんだけど初めてじゃない、という妙なバランスが保たれていて、物凄い演技のように感じた。

ベッドシーンの部分はすごい丁寧に作られているなあと思った。わりかし原作に忠実になっていた。だからこそなのか、少し本編とはテンポが違ってるようにも感じてしまったところもあった。ドラマならではでもう少しアレンジ入れても良かったのかなあとも思ったが、全部通して観ると、その違和感はまるでなかったかのようになったのだが。

表情一つ一つや手の動きの動きアングルカットなど本当に、丁寧。胸を触る、挿入前の涙。胸を触るシーンの胸の柔らかさがとてもわかりやすい。

青木柚くんセックスもこういう感じなのかなぁと思うと少し興奮してしまった。(やめなさい

ただ、配信なのだから、もうちょっといろいろ見せてもよかったんじゃないかなぁと思った。もう少し生々しくても良かったのかな。揉む感じとか?でも初めてだとああいうくらいがちょうどいい生々しさなのか。あー生々しく、っていうのは色々と写す意味での方か。

下はどうしようもないんだろうけど、上は見せてもよかったんじゃないかなあ、乳首。それかうっすら見せるとか自分…ただの好み?
あと行為自体も全身は映さないのが。見せなさすぎな気もした。初めてだから、という感じでもある演出なんだけど、もうちょい見せて…って感じだった。

子供の浩史がおっぱい吸うシーンあるなら童貞喪失シーンでも入れてほしかったかなあ。それがあってこそお互いのシーンの良さがあると思うんだ、うん。あとダイジェストとかでもいいからフェラチオとクンニも見たかったかな。うん、ある程度一通り見たかったって、ことかな、うん。

後ろから行為中の背中とかお尻とか、一瞬でもいいから全体像は欲しかったかなあ。スゴい丁寧に1つ1つ表情とかも計算して作られているんだろうけど、そこだけは欲しかったかなあ。

柚くんの表情が本当ステキだった。行為中の初期(キス)はどうしたらいいのか分からないけど、興味はめちゃくちゃある、っていうのが目に見えて分かる表情だった。

セックス中の息遣いもすごい絶妙というか、リアルなんだけどリアルじゃなくて。でも柚くんで。いつかの柚くんのセックスだったんじゃないかなって思うと柚くんは既にヤり慣れてることになるけど、どうなんだろう?って考えさせれるくらいに役なのかリアルなのかわからなくなるくらいに素晴らしい演技。

涙スゴい。ああいう涙どうして流せるんだろう。キレイすぎた。相手が安達祐実さんで良かったと思えた。原作の通りに来たらこんなに丁寧でキレイなの描けなかったと思う。悲しいとか切ないとかいう感情もあった浩史の初体験は「特別」な存在であり、だからこそこうして別に描かれたんだろうな、と思えた。

と長々と童貞喪失の場面を書いてしまったが、他の部分ももちろん見応えはあって。あのおばあさんのシーンとか、子役の吸うところとかもいつもながらの演出っぷりで観ていて面白かったし泣けたし。

ラブホテルに向かう際の「柚の歌うゆずの夏色~上り坂バージョン~」は色々な意味でレアだな、ってオタクの変な妄想がさく裂。柚の歌うゆずって…。

あと思ったけど、柚くん、前より声低くなった?気のせい?今回の芝居だけ?なーんか前よりも結構低くなった印象。

冒頭のアスカと浩史と、新彼氏とのやりとりもとても面白かったし。

OPが2回流れて、2回の方は「あ!」ってなんか納得いってだからこのOPなんだなって思ったしこのOPで良かったと思った。

そして今までのを瞬間瞬間で流したシーン。あれは泣いた。

最後のアスカと浩史の喫茶店のシーンも良かったなあ。別れたからこそ話せる内容、引き出せる表情。距離感。全てが観ながら愛おしかった。

EDも良いタイミングで入るし、今回はOPもEDもとても良い曲でとても好きになった。

友人はゆうたろうくんなんだなーって。ここでもゆうたろうくん見れて嬉しかった。

良い番組に知り合えました。青木柚くんが出るからで観始めた番組。何度も何度もいうようだけど、出会えた良かった作品でした。本当にありがとうございます。円盤届くの楽しみです。欲をいえば今からでもいいのでBlu-rayにして綺麗な映像でも観たいです。

でもやっぱりこれは地上波とかでやって、是非多くの人に青木柚という俳優をもっと知ってほしかったかなあ、っていうのは少し心残りかなあ。

とりあえず青木柚ファンには是非観てほしい作品だと心から思った。

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