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充電式で、生きていく。双極性障害の暮らし【14】復職1

 休職して4か月半が過ぎたとき、やっと先生から
「少しずつなら仕事戻ってもいけるかな~」と言われた。
 正直、二度と復職できなかったらどうしようと不安で仕方が無かったので、ほっとした。
 
 しかし、仕事に戻るといっても、パワハラで身体をこわして休職した私がどこへ戻るというのだ。
 私の居場所はあるのだろうか。
 
 恐る恐るパワハラ上司(エライほう)に、復職の許可が出た旨をメールで連絡した。
 以前は電話で報告していたが3分話すだけでも体調を崩すので、メールで連絡をするようにしていた。
 
 元の部署に戻れと言われたら、どうしようかと思っていた。
 パワハラ上司のところと言われたら、もちろん断るつもりでいた。
 前と同じ業務ができるとも思っていなかったが、ぼろぼろの状態から復帰したてなので、デスクワークで軽い量から、短時間で前の仕事をやり始めるのかなと思っていた。
 
 しかし聞いてみると違った。前と同じエリアだが別の部署の受付だった。
 忙しい部署の受付を1人で支えていた方が急に退職し、大混乱になっているからということだった。
 つまりは、様々な業務に忙しくなるのが間違いなかった。
 
 休職前はかなり業務の種類が多かった。締め切りもまちまちだし、接客もしながら裏の事務仕事も回さなくてはいけなかった。
 それとは異なる業務を、これまた膨大な量こなさなければならない。
 接客もあり、力仕事もあり。何でもありだ。
 
 パワハラ上司から、勤務日は週3.5日と言われた。うち1日が朝から、後は午後からの勤務だった。
 双極性障害の人は、規則的な生活を守るのが良いと言われている。
 休職前ほどではないにせよ、4.5時間も勤務時間がずれるのは微妙だった。
 
 そんな話、断ったらよかったのでは?と今は思う。
 上の方の人事に相談すればよかった。
 パワハラ上司(偉い方)がこれで気を遣った気になっているなら、大間違いだ。
 
 しかし、その時は「はい」と言うしかない、と思っていた。
 まだうつ状態で周りが見えなかったし、他に選択肢はないのだと思っていた。
 ちゃんと仕事ができるか、勤務時間が終わるまで体調がもつのか、不安だらけだった。
 
 仕事が始まった。

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