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依頼に必要な「別れさせ屋」の基礎知識

日本には「別れさせ屋」というものが実在します。

正確に言うと、探偵業をしている企業が「別れさせ工作」や「復縁工作」というサービスも提供しています。先に書いておくと、私は内部の人ではなくあくまで顧客・依頼者ですので、その視点からのお話ということでお読みください。

さて、探偵というとシャーロック・ホームズのようなフィクションか、興信所、浮気調査を想起する方が多いでしょう。たしかに「別れさせ」にかかる調査・工作の作業そのものは、よく知られる浮気調査や素行調査に限りなく近く、彼らの仕事は情報リサーチと尾行からはじまります。

しかし、その後に対象者に接触し、ある種の演技をともなって調査対象の心を動かし、アクションを起こさせ、依頼者の状況を変えるという点が「別れさせ」ならではの展開です。因みに思いを寄せる対象にパートナーがいない場合は、「復縁工作」というもののみを行うそうですが、こちらについては依頼経験がないので言及を避けます。

手始めに「別れさせ」に関わる登場人物をまとめてみました。

【別れさせ工作の登場人物】
①依頼者
私のことです。恋に破れた悲しき者です。

②対象者
別れさせたい相手です。例えば夫婦の場合、夫を「第一対象者」、妻を「第二対象者」とナンバリングしたりします。業者さんとやりとりするときは「夫が~」「彼女が~」と言わずに「第○対象者が~」と共通言語で話した方がスムーズです。

担当者
別れさせ屋の窓口となる方です。依頼前の面談、契約手続き、契約後~依頼終了までの連絡・打ち合わせのお相手となることが多いです。いわばディレクターのような存在で、工作の計画・人員手配・スケジューリングなどを一手に引き受け、調査段階では実働部隊に加わることもめずらしくないようです。

④工作員
架空の人物になりきり、対象者に工作を仕掛ける人です。外部から見たら花形ですが、結構きつい仕事のようです。長距離移動・待ちぼうけ・緊張・恨まれるリスクなどなど、過酷な業務であることは想像に難くありません。担当者やSNSで出会った工作員さんから聞いた話ですが、工作員の質が成果に大きく関わるそうです。つまり、その質はまちまちであるということでしょう。依頼者に写真つきの工作員のリストを見せて選ばせる、対象者の好みを聞いて任意でアサインするなど、工作員選定にあたって依頼者をどう関わらせるかは業者によってさまざま。ただ依頼者と工作員が直接やりとりすることはないという点は、共通するようです(担当者=工作員の場合は例外)。

次回は私が依頼に至った経緯を書こうと思います。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


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