見出し画像

アルジタル(ARGITAL):イタリア・シチリアのグリーンクレイを使ったオーガニックコスメ

1. シチリアのミネラルたっぷりの泥から生まれたコスメ

数あるヨーロッパ産のオーガニックコスメの中でも、アルジタル(ARGITAL)は日本でも知名度が高いのではないであろうか。

今回のnoteでは、筆者が使ったアルジタルの商品の紹介とミラノでアルジタルを購入できるお店を書いていきたい。


アルジタルは、1979年、イタリアの南シチリア島で開発されたオーガニックコスメブランド。

ジュゼッペ・フェラーロ博士(生物学)(Dott. Giuseppe Ferraro)は、滑らかなシチリアの泥(クレイ)を触れた後に肌の調子が良いことに着目し、シリカなどのミネラルをたっぷり含んだこの泥を使ったコスメを開発した。

当初は、今大ヒットしているペーストではなく、粉状のクレイパウダーと歯磨き粉のみ販売されていたという。

防腐剤無添加など、こだわりを持ったアルジタルの商品。

スキンケア用品、ペットケア用品、ベビーケア用品と徐々にラインナップも増えていった。

画像3

ブランド誕生40周年を迎えた2019年、日本の表参道に旗艦店がオープン。

それまではコスメキッチン(Cosme Kitchen)石澤研究所でしか取り扱いがなかったアルジタルも、専門店で購入できることになったということで人々の話題をさらった。

次に筆者が実際に使ってみた商品を正直に書いていく。


2. アルジタルの4商品をレビュー(クレイペースト、エキナセアクリーム、ヘアケア)

筆者がイタリアで購入したのは次の通り。

・グリーンクレイペースト(Green Clay Mask;250ml/ 3,960円)

・インテンシブ エキナセアクリーム(Echinacea Cream;75ml/ 3,850円)

・スキャルプシャンプー(Shampoo for greasy hair or dandruff;250ml/ 2,530円)

・ヴェジタル ヘアコンディショナー(Balsamo vegetale;200ml/ 2,970円)

値段は全て日本での販売価格、後でイタリアでの購入価格を書いていく。


この商品を購入した2019年秋頃、筆者は、突然発生したニキビに悩まされており、購入店では、その悩みを話した上でこれらの商品を勧めてもらった(大人のニキビは吹き出物と言う人には、ちょっと黙りなと言いつつ、ここではニキビということで話を進めたい)。


まずグリーンクレイペースト。

画像4

こちらはすでにペーストになっているチューブ状のものと、自分でペーストを作るパウダー状のもの、両方が販売されているが、使いやすいのはチューブ状のものであろう。

ハーブの香りがとてもよく、お風呂でのパックやまたニキビケアなど、全身に使えるクレイパック。

筆者は、赤ニキビに塗るなどして使っている。

夜に使うと翌朝、少し赤みが引いているのがわかる。

また小鼻などにパックした後は毛穴が引き締まり、肌がもちもちになる気がする。

イタリアでの購入価格は、10ユーロ。



次に、エキナセアクリーム。
画像2

ニキビケアに良いものをとして勧めていただいたのが、こちらのエキナセアクリームとヴァイオレットクリームであったが、前者の方を選んだ。

肌のトラブルを鎮めるのに特化したクリームだという。

イタリアでの購入価格は、約13ユーロ。


実は筆者は、2019年秋の肌トラブルの際に、生まれて初めて頰にニキビができた。

今まで小鼻やおでこにはあったにせよ、頰にできたことがかなりショックであった筆者は、真剣にスキンケアに取り組んだ。

アルジタルの商品ではないが、洗顔をアベンヌのジェントルクレンジングミルク、乾燥対策にニベアの青缶、そしてこのクレイペーストとエキナセアクリームを使い、肌の調子が戻るのを待った。

結果として、2020年1月現在、頰にある3-4つのニキビ跡(色素?)を残し、新たなニキビができることもなくなり落ち着いている。

あとは睡眠と食事でニキビ跡を綺麗に消すことが課題である。



そしてヘアケアとして、シャンプー(下)とコンディショナー(上)。

画像3

イタリアでの購入価格は、それぞれシャンプーは10.5ユーロ、コンディショナーは12ユーロ。

画像7

実際に出してみた様子(白い方がコンディショナー、黒い方がシャンプー)。

それぞれ使い切ってみたが、結論から言って、普通。

イタリアの硬水で髪を洗い続けると、太くて硬いアジア人の髪はどうしても爆発してしまう。

ヨーロッパに滞在している期間は、髪の治安が悪くなることは避けられないため、筆者は今までシャンプー選びに苦労してきた。

シリコンフリーのちょっといいシャンプーを選んでもあまりしっくりこず、スーパーに売っている安くて甘い香りのするシャンプーを使うと意外に調子がいいことが判明した。

そしてここに来てこのアルジタルのシャンプーを使ってみたのだが、どうもスッキリし過ぎて、髪の毛がキシキシする。

余計なものが入っていないせいか、あまり泡立ちがよくなく、泡切れはいいのだが、特に髪がよくなったと言う実感はなかった。

これは柔らかくて細い髪のヨーロッパの方々が使ったら違う効果が出るだろうし、同じアジア人の髪の持ち主でも、日本に帰って軟水で髪を洗い続けたら状況は異なってくるかもしれない。

また幾つかあるアルジタルのシャンプーのうち、タイプを選び間違えたのかもしれない。

ただ香りは、スーッとするハーブが利いていて、筆者の好みであった。


以上これらの商品を使ってみて、シャンプー・リンスはもう買わなくていいかなという感じ。

クレイペーストは、またもう一度買ってみたいと思っている。


3. ミラノでアルジタルを買うならここ

最後に、ミラノでアルジタルを買えるお店を3つ紹介したい。

アルジタルは、普通の薬局(Farmacia)では扱っていないようであり、筆者は一度も薬局で商品を見たことがない。

アルジタルは、どちらかというとオーガニックショップで売られているようである。

一つ目は、ミラノ市内にいくつかあるオーガニックショップのナチュラシ(Naturasi)

画像6

こちらでは、ヘアケアからスキンケア、歯磨き粉まで幅広いアルジタルの商品が扱われている。

画像7

店員さんも相談に乗ってくれるため、肌や体調の悩みを話しながら買い物するのもまた楽しい。



二つ目は、「ミラノ ヘルシーランチ10選 vol. 1:ピッツァやパスタだけじゃない、美味しくて健康的なランチ」(2020年1月7日付記事)で一度紹介したチェントロ・ボタニコ(Centro Botanico)

画像8

ブレラ地区のオーガニックショップであるが、ナチュラシに比べて種類や在庫は少なめ。

それでもクレイパックなど主要な人気商品は店頭に並んでいるため、ブレラ地区を訪れた場合に覗いてみることをお勧めする。


そして三つ目は、ビオ・c’・ボン(Bio c’ Bon)というオーガニックショップ。

画像9

市内に何店舗かあり、生鮮食品からコスメまで幅広い品揃えである。

画像10

在庫が多いわけではないが、クレイパックを始めとするアルジタルの商品が扱われている。


--------------------

以上、筆者が試したアルジタルの商品は沢山のラインナップの中でごくわずかではあるが、一つ言えることがある。

それは、アルジタルのイタリアでの販売価格は、日本の価格の3分の1から2分の1であるということ。

まったく同じ商品であるが、イタリアで購入した方が断然安いのである。

もし日本でアルジタルのユーザーがいてイタリアに来る予定があれば、買って帰ることをお勧めする。

ただクレイパック250mlは意外にずっしりと重いため、欲張っていくつも買ってしまったら23kgのスーツケースの制限をオーバーしてしまうかもしれない。

買い物は計画的に、イタリア語しか通じないお店でも扱っている商品は同じであるため、商品の画像などを提示しながら買い物をすればいいであろう。



参考:

アルジタル日本公式サイト

アルジタル・イタリア版公式サイト

Fashion Press(2018年12月22日付記事)


《今回紹介したお店》

ナチュラシ(Naturasi)

チェーザレ・コッレンティ店(ドゥオーモから徒歩10分弱)

住所:Via Cesare Correnti 10, 20123, Milano, Italy

営業時間:9:00-21:00(日曜定休)


ポルタ・ヴェネツィア店

住所:Via Melzo N.15 Angolo Via Lambro, 20129 Milano, Italy

営業時間:9:00-21:00(日曜定休)

公式ホームページ:naturasi.it


チェントロ・ボタニコ(Centro Botanico)

住所:Piazza S. Marco, 1, 20121 Milano, Italy

営業時間:10:00-19:45(月曜から土曜)、15:00-19:30(日曜)

公式ホームページ:centrobotanico.org

(文責・写真:増永菜生


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?