ミラノ ヘルシーランチ10選 vol. 1:ピッツァやパスタだけじゃない、美味しくて健康的なランチ
パスタにピッツァにジェラートに、気軽に食べることができて美味しいものに溢れているイタリア。
筆者は、カフェやバール特集を書いているせいか、「どこか美味しいイタリア料理屋さん知ってる?」と聞かれることがあるのだが、実はミラノに滞在していて正式なイタリア料理のお店に行ったことは片手で数えるほどしかない。
そもそも外食が高いのもあって、スーパーでイタリアの食材を買って料理すれば美味しいものが出来上がるため、自炊する日がほとんどである。
また、特にアジア人同士の友人で食事に行くとなると、韓国料理などのアジア料理やカフェに行くことが多いため、なかなかイタリア料理屋というものに行く機会がないのである。
例えば、こってりのパスタやピッツァを来る日も来る日も食べ続けていたら、あっという間にウエストサイズがアップしてしまうだろう。
ここでは、筆者がミラノで行ったところをもとに、ヘルシーなランチを食べることができるお店を紹介したい。
イタリアにツアーで来た際に、来る日も来る日もイタリアンでちょっとさっぱりしたものを食べたいという贅沢な悩みをお持ちの方にも、うってつけのお店であろう。
1. チェラ・ウナ・ヴォルタ・ウナ・ピアーダ(C'era una volta una piada)
突然だが、ピアーダという食べ物をご存知であろうか。
筆者もイタリアに来て初めてこの食べ物を目にした。
ピアーダとは、小麦粉やオリーブオイルなどを混ぜて薄く焼いた生地に、プロシュートや野菜、チーズなどを挟んで食べる料理である。
その形態は、中東のケバブとも似ているが、ピアーダは、ケバブのように巻くのではなく、二つに折りたたんだ状態で提供される。
市内にいくつかの店舗を展開するミラノのピアーダ専門店「チェ・ウナ・ヴォルタ・ウナ・ピアーダ」(C'era una volta una piada)。
青の壁紙やカラフルな食器がとても素敵。
メニューの他、このお店のホームページのデザインも凝っている(下の店舗情報にリンクあり)。
ピアーダに挟まれるのは、プロシュート、チキン、野菜などなど。
それにソースが加われば、組み合わせは無限である。
ピアーダは、生地に対して具が多いのが特徴的であり、栄養バランスも良い。
友人とランチに行った時の写真。
この写真を見ても具沢山なことが分かるであろう。
ピッツァよりもちょっとヘルシーなピアーダ、是非お勧めしたい。
《店舗情報》
住所:Piazza S. Gioachimo, 5, 20124, Milano, Italy
電話:+39 334 269 7882
営業時間:10:30-15:30(日曜定休)
※他、市内に3軒の別店舗がある。公式HPに記載あり。
公式HP: C'era una volta una piada
2. マッチャ・カフェ(MACHA Café)
「マッチャ(抹茶)」と店名にある通り、抹茶を使ったスイーツや日本風の食べ物を楽しむことができるカフェ。
鉄瓶がおしゃれに飾られている(多分高い)。
筆者がランチに選んだのは、ライスバーガー。
黒いお米(riso venere)に、アボガドとサーモンの具。
このお米はイタリアでもサラダなどに使われることが多いが、こうしてライスバーガーにするとインパクトがある。
日本の古代米・黒米として販売されているものとおそらく同じようなものだと筆者は認識している。
モチモチとした食感が特徴的である。
もちろん白いお米で作られたライスバーガーもある他、ライスボウルやラーメンなどの食事メニューやパンケーキなどのデザートメニューもあるとのこと。
外国の人が解釈した日本風の料理を食べてみると、「この食材をこんな風に使うのか」と思わぬ発見があってなかなか楽しい。
ミラノで人気のマッチャカフェは、今回紹介したモスコヴァ駅(Moscova)近くの店舗の他、2019年11月現在5店舗展開中である。
ホームページにはメニューも細かく掲載されているため、事前に見ていくのも良いかもしれない。
《店舗情報》
住所:Viale Francesco Crispi, 15, 20121, Milano
営業時間:9:00-23:00
公式ホームページ:machacafe.it
3. カリフォルニア・ベーカリー(California Bakery)
ミラノのノマドカフェ特集でも一度紹介しているが、カリフォルニア・ベーカリー(California Bakery)は、ミラノ市内に7店舗、ベルガモに1店舗展開するチェーン店。
朝8時から夜24時まで、パンケーキやサンドイッチ、バーガーなどを味わえるお店である。
ショーケースに並ぶ美味しそうなデリやデザートたち。
ランチメニューは、サラダ、サンドイッチ、ベーグル、バーガーなどかなり種類は豊富。
席数は多めで、広々している。
季節のスペシャルメニュー。
テーブルサービス料は2.3ユーロかかるものの、サクサクのラスクとレモン入りのウォーターはお代わり自由。
ベーカリーカフェに入っておきながら、筆者が頼んだのは、アボカド、サーモン、枝豆、わかめなどがトッピングされたライスボウル。
野菜たっぷり、良質なタンパク質を摂ることができるボウル。
ランチメニューの値段は、9ユーロくらいからと少し割高に感じるかもしれないが、こちらのメニューはどれも種類豊富な食材を使ってあり、食べ応えがある。
メニューの種類も多いため、がっつりお昼を食べたい人にもサラダでお昼を済ませたい人にもおすすめである。
《店舗情報》
コルソ・コモ店
住所:Corso Como, 5, 20154, Milano, Italy
営業時間:8:00-24:00
ガリバルディ通り店
住所:Corso Garibaldi, 89, 20121, Milano, Italy
営業時間:8:00-24:00
公式ホームページ:californiabakery.it
※他の店舗についてはHPに記載あり。
4. チェントロ・ボタニコ(Centro Botanico)
こちらはブレラ地区にあるビオやオーガニックのコスメ・食品を扱う店に併設しているカフェである。
生鮮食品からシリアル、ナッツ、スナックなど。
ウェレダ(Weleda)、アルジタル(ARGITAL)、Dr. ハウシュカ(Dr. Hauscka)といった日本でも人気のコスメもここで販売されているので要チェック。
テーブルスペースの周りにも商品が並べられているため、ついつい見入ってしまう。
カフェ・ランチメニューはこちら。
ライスサラダやひよこ豆のコロッケ、炒り豆腐、野菜カレーなどなど、日本のオーガニックカフェで見かけるようなメニューが並ぶ。
ワインなどのアルコールもある。
こちらは豆腐やアーモンド、人参などが入ったサラダボウル。
豆腐といっても日本にあるような絹豆腐ではなく、木綿豆腐をさらにスモーク加工して硬い歯ごたえにした豆腐である。
ランチだけではなく、様々な商品をお店の中で見ることができるため、食後のショッピングにもうってつけのカフェである。
《店舗情報》
住所:Piazza S. Marco, 1, 20121 Milano, Italy
営業時間:10:00-19:45(月曜から土曜)、15:00-19:30(日曜)
公式ホームページ:centrobotanico.org
5. ヴェッキア・ブレラ(Vecchia Brera)
「ブレラ」と店名にあるが、ブレラ絵画館とは少し離れたところにあるために注意。
クレープのメニューが豊富なカフェである。
甘いクレープももちろんあるが、食事系のクレープも豊富に揃っている。
こちらは、エビ、ルッコラ、トマト、クリームソースのクレープ。
ちょっと盛りだくさん過ぎだったと思っているが、とても美味しかった。
席数も多く入りやすい雰囲気、がっつりランチを取りたい人にもおやつを食べたい人にも、おすすめなカフェである。
《店舗情報》
住所:Via dell'Orso, 20, 20121, Milano, Italy
営業時間:9: 30-24:00(月曜)、9:30-24:30(火曜)、9:30-1:00 am(水曜から木曜)、9:30-2:00 am(金曜土曜)、12:00-22:00(日曜)
6. フレーバーズ・ミラノ(Flavors Milano)
こちらはドゥオーモから徒歩2-3分にあるセレクトショップ、ワン・ブロック・ダウン(One Block Down)に併設するカフェ。
ライスボウルやサラダボウル、キヌアボウル、ラップサンドの他、野菜を使った様々なヘルシーなメニューが揃う。
こちらはアボガトサーモンのライスボウル。
紫キャベツやゆで卵との色味も加わってとてもカラフル。
場所柄、平日昼にはテイクアウトしていくビジネスマンの姿も目立っていた。
20世紀美術館やリナーテ空港につながる73番のバスの発着地からも近いところにあり、抜群の立地のカフェであった。
《店舗情報》
住所:Via Gaetano Giardino, 2, 20123 Milano, Italy
営業時間:9:00-23:00(日曜定休)
公式ホームページ:flavorsmilano.it
7. フィート・フード・ヘルシー(Feat Food-Healty Restaurant)
こちらは、メトロの黄色線ミッソーリ駅(Missori)、緑線のサンタゴスティーノ駅(S. Agostino)、サンタンブロージョ駅(S. Ambrogio)を三角に結んだちょうど中心にあるお店。
メトロの駅からは微妙な位置にあるが、トラムでアクセスすればもっと便利である。
店名の通り、ヘルシーメニューを売りとしているお店であり、プレートランチには、分かりやすく原材料名を表記している上に、そのPFCバランスまで書かれている。
筆者が頼んだのは、黒米にアボガト、きゅうりの和え物が添えられたもの。
綺麗に盛り付けられているが、お腹がペコペコの人には少し足りない量かもしれない。
その場合、サーモンやチキン、ツナ、卵が入っているメニューを選べばよい。
食事中にもウーバーイーツの人が受け取りに来ていたように、ヘルシーで簡単なものを家でも食べたいという人に需要があるのかなと思うお店であった。
《店舗情報》
住所:Via Edmondo de Amicis, 9, 20123 Milano, Italy
営業時間:9:00-15:00/ 18:30-22:30(土日定休)
公式ホームページ:featfood.it
8. ヒュッゲ・コーナー(Hygee Corner)
「ヒュッゲ」(Hygee)とは、デンマーク人が大切にしている時間の過ごし方のこと。
この社会的に充実しているデンマークの生活様式を学ぶことで生活を豊かにしようと、世界各地で「ヒュッゲ」がブームになったのであった。
※参考:
落ち着いたソファーなどのインテリア。
ランチメニューは、食材を活かした様々なメニューがあった。
こちらは友人とランチをした時の写真であるが、羊肉や野菜スープなどとてもカラフル。
筆者が頼んだのは、スピルナのスープにハーブティー。
ナッツなども入っており、食べるスープという感じ。
こちらはシェアしたティラミス。
オレオのようなクッキーがザクザクと載っており、ちょっと植木鉢のようにも見えるが味は濃厚で美味しい。
座りごごちの良い椅子で食後も友人たちとゆっくりすることができた。
雰囲気もフードも抜群なので、ぜひおすすめしたいお店の一つである。
《店舗情報》
住所:Via Giuseppe Sapeto, 3, 20123 Milano, Italy
営業時間:8: 30-18:30(月曜、水曜から金曜)、10:00-18:00(土曜日曜)
公式ホームページ:hyggecorner.com
9. オフェレ(Ofelé)
こちらのカフェは、以前のnoteでも紹介したことがあるお店。
パンケーキが美味しいカフェであるが、他にもサラダやベーグルなどのメニューがある。
カウンターを作るタイルの色使いも素敵。
ここのカフェに設置されているインテリアは、店員さんのおばあさんが所有していたヴィンテージの家具や雑貨とのこと。
平日のランチメニューはこちら。
休日にはちょっと割高であるが、充実したブランチメニューもある。
筆者が友人と訪れた時には、二人ともパンケーキを食べなかったのだが、パンケーキは、粉(薄力粉、そば粉など)とミルク(牛乳、豆乳、アーモンドミルク)などを選んで作ってもらえるようになっている。
食後のお茶の時間もゆっくり過ごすことができるお店である。
《店舗情報》
オフェレ(Ofelé. Caffè& Coccole.)
住所:Via Savona 2, 20144, Milano, Italy
営業時間:8:00-18:00(火曜日)、8:00-23:00(水曜から金曜)、8:00-18:00(土曜)、10:00-17:00(日曜)
公式ホームページ:ofele.it
10. イーテル(Iter)
こちらのナヴィリオ地区付近にあるカフェも、以前noteで紹介したことがあるお店。
朝から晩まで営業しているカクテルバーである。
このバーを営業するのは、他にミラノ市内に幾つかバーを展開しているニーコ・スカルネラ(Nico Scarnera)とフラヴィオ・アンジョリッロ(Flavio Angiolillo)の二人組。
「旅人による旅人のためのお店」というコンセプトの通り、ふらっと入りやすいお店となっている。
海沿いの街を連想させるこのお店では、10-20ユーロ前後のランチメニューが揃っている。
盛り付けも味もばっちりなランチであった。
《店舗情報》
住所:Via Mario Fusetti, 1, 20143, Milano, Italy
営業時間:7:30-1:30am(月曜から金曜)、9:00-1:30am(土曜日曜)
公式Facebook:IterFromItalyToTheWorld
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今回の記事では、「パスタやピッツァだけではないミラノのランチ」というコンセプトのもと、ミラノのランチスポットをまとめた。
第二弾、第三弾のランチ特集のnoteも準備中なので、乞うご期待!
(写真・文責:増永菜生)
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