見出し画像

ミラノのお洒落なコンセプトカフェ12選

これまでに、ミラノの老舗のバール・カフェや美術館併設のバール・カフェを紹介したが、今回は、ミラノ市内のコンセプトカフェを紹介したい。

そもそも何をもってコンセプトカフェというのか。

ここでは、一つのコンセプト(概念)あるいはテーマをもとに作られているカフェをコンセプトカフェとして、ピックアップした。


1. ビアンキ・バイクストア・ミラノ(Bianchi Bike Store Milano)→閉店(2020年10月追記)

有名なイタリアの高級自転車メーカー・ビアンキ(Bianchi)のカフェ。

以前は、ビアンキのテーマカラーでもあるティファニーブルーの内装やビアンキのロゴ入りのカラトリーで統一されたカフェであったが、現在は、1階と2階がバイクメーカーのデウス(Deus)、地下がビアンキが運営するカフェとなっているようである。

画像1

この時は、1階のカフェスペースを利用した。

広いカウンターに鮮やかな壁のペイント。

画像2

種類豊富なグッズも販売されている。

画像3

画像4

カプチーノは、1.5ユーロ。

席料がかからず、ゆっくり過ごすことができた。

他、フードメニューはパニーノなどの軽食や、アルコールも含むドリンクメニューも豊富。

画像5

こちらは地下のビアンキカフェ。

画像6

自転車そのものやスポーツウェアも販売されているため、自転車やスポーツが趣味な人におすすめなカフェである。



ビアンキ・バイクストア・ミラノ(Bianchi Bike Store Milano)

住所:Via Felice Cavallotti 8, 20122 Milan

営業時間:9:00-19:00(月曜から金曜まで)

店舗公式ホームページ:bianchibikestoremilano.it

ビアンキ公式ホームページ:bianchi.com



2. モレスキン・カフェ(Moleskine Café) →閉店(2020年10月追記)

世界的に有名な文具メーカー・モレスキン(Moleskine)のカフェ。

モスコヴァ駅(Moscova)から徒歩圏内にあり、Wifiも使えるため、作業やミーティングを行うためのカフェとしても重宝している。

画像7

コンクリートのシンプルな外装。

画像8

店内には、モレスキンの製品が並ぶ。

画像9

画像10

1.2ユーロのエスプレッソなどのコーヒーメニュー他、スープやサンドイッチといった朝食やランチ向けのフードメニュも充実しているこちら。

画像11

このカフェで扱っているのは、ミラノのコーヒーメーカーであるセブングラム(7Gr)のエスプレッソブレンドや機器。

種類豊富なトルタ、パニーニ、クッキーなどなど。

画像12

その使い勝手の良さからか、常に地元の若い人で賑わうモレスキン・カフェ。

お洒落な文具だけではない、フードも充実したお店である。

《店舗情報》

住所:Corso Giuseppe Garibaldi 65, 20121 Milan

営業時間:8:00-20:00(月曜から金曜)、9:00-20:00(土日)

公式ホームページ:moleskine.co.jp/moleskine-cafe(日本語ページあり)



---------------------------

(2020年10月追記→)No.1-2と、最初にこのnoteを書いてから一年以上が経っていたこともあって閉店していたカフェが続いたが、ここからは現在も営業しているカフェである。

3. ルーポ([lù-Po])


イタリア語で「狼」を意味する「ルーポ」(lupo)という名前のカフェ・ルーポ ([lù-Po])

比較的新しいお店で賑わうイーゾラ地区で話題の店である。

画像13

カスタムビルダーであり、かつオリジナルのモーターアパレルも展開するスペインのエル·ソリタリオ(El Solitario)のコンセプトカフェのである。

画像14

こだわりの家具を使った内装の他(「あっこの椅子、今年のフオーリ・サローネで見た!」というようなものが店内にあったりする)、絵入りのメニューもまるで絵本のように素敵である。

画像15

画像16

アペリティーボの時間には、10ユーロ前後のドリンクを頼めば、軽いおつまみが付いてくる。

またフードメニューにはパニーノや肉料理、サラダなどがあった。

画像17

朝から深夜まで、いつでも訪れることができるカフェである。


ルーポ([lù-Po])

住所:Via Francesco Arese, 20 Milano

営業時間:8:00-a.m. 2:00

※営業時間は公式インスタで確認するのがおすすめ。

公式ホームページ:lupomilano.it

公式インスタグラム:@lupo_milano


4. レッド・フェルトリネッリ(RED Feltrinelli)

イタリア中に展開するミラノ発の本屋フェルトリネッリ(Feltrinelli)

日本でいう蔦屋書店のような感じだと思っていただいてよいかもしれない。

そのフェルトリネッリの中でも、レッド・フェルトリネッリ(RED Feltrinelli)は、「読む」(Read)、「食べる」(Eat)、「夢」(Dream)の頭文字をとって作られたブックカフェであり、そこでは、本や映画と食事、どちらも楽しむことができる。

このレッド・フェルトリネッリは、現在(2019年8月)、ミラノに4店舗、ローマに2店舗、フィレンツェに1店舗、ヴェローナに1店舗展開している。

画像18

朝ごはんからアペリティーボまで、様々なメニューが揃う。

画像19

内装も外装も赤で統一されており、また照明や本棚、カウンターなどにも統一感があって美しい。

画像20

綺麗に配列された本を、つい見入ってしまう。

画像21

カプチーノは1.3ユーロ。

それでいて席料は変わらない。

常連らしきおじいちゃんがバリスタのお姉さんとずっと喋っている風景も良い。



画像22

画像23

「私を弾いて!」(Suonami)という真っ赤なアップライトピアノ。

ちょっと弾いただけで周りのお客さんが歌ってくれたり拍手をしてくれたりする。

これはイタリアの良いところだなと思っている。

またコード付きの綺麗なトイレ(レシートに暗証番号がプリントされておりカフェ利用者だけが利用できるトイレ)もあり、また朝早くから夜遅くまでやっているため、旅行者の方々にもおすすめなカフェである。


レッド・フェルトリネッリ(RED Feltrinelli)

住所:Corso Garibaldi, 1
営業時間:7:30-23:00(月曜から木曜)、7:30-24:00(金曜)、

         10:00-24:00(土曜)、10:00-23:00(日曜)

公式ホームページ:www.lefeltrinelli.it



5. スターバックス・リザーブ・ミラノ(Starbucks Reserve Milano)

2018年9月に、ミラノどころかイタリア初のスターバックスとしてオープンしたスターバックス・リザーブ・ミラノ(Starbucks Reserve Milano)。

元郵便局の豪華な建物が使われており、外観も内装も豪華である。

現在(2019年8月)、ミラノでは、ガリバルディ店、サン・バビラ店、マルペンサ空港店、中央駅店、ポルタ・ロマーナ店など計6店舗のノーマルなスターバックスが営業中であるが、イタリア1号店のリザーブ店は、他店舗とは一線を画している。

(2020年10月追記:このnoteを投稿した2019年8月以降、トゥラーティ駅(Turati)、コンチリアツィオーネ駅(Conciliazione)、そしてジョイア駅(Gioia)近くに次々と店舗が他誕生した)

ここも「シアトル系コーヒーのコンセプトカフェ」といえば、そう言うことができるであろう。

画像24

中に入ると目に飛び込んでくる大きな焙煎機。

画像25

きらめく真鍮のマシーンが美しい。

画像26

世界各地から取り寄せられたコーヒー豆。

またパッケージデザインも色鮮やかである。

画像27

レモンシロップ入りのコールドブリューコーヒー。

ここリザーブ店では、通常の店舗では扱っていない様々な種類のコールドブリューコーヒーやフラットホワイトがあり、さらに2階のバーではアルコールもあるという。

画像28

エスプレッソは、1.8ユーロと、伝統的なバールを好むイタリア人が聞いたら怒り出しそうな値段であるが、これはこの建物の内装や雰囲気を加味した(あとWiFiと)スターバックスの特別店ならではの価格だと思った方か良いのかもしれない。

画像29

イタリア人の友人にスターバックスについて話を聞くと、「まぁいいんじゃない。フレペチーノ美味しい!」という意見と「あんな高いコーヒー買う必要がない」という意見とに分かれる。

スターバックスがイタリアに上陸してはや1年が経とうとしているが、今後、どのように展開していくかがまだまだ楽しみである。

画像30


スターバックス・リザーブ・ミラノ(Starbucks Reserve Milano)

住所:Piazza Cordusio, 20123, Milano, Italia

営業時間:7:00-22: 00(無休)

公式ホームページ:www.starbucksreserve.com




6. エガリテ(égalité)

ここはまるでパリ?というようなブーランジェリー・エガリテ(égalité)

モーニングからアペリティーボまで、細部までこだわった落ち着くお店には人々が常に出入りしている。

画像44

また全て店内で焼き上げられているフランス式のハードなパン、ブリオッシュ、ケーキなども種類豊富で、テイクアウトする人も後を絶たない。

画像49

画像45

画像48

クスッと笑える、有名なフランスをモチーフにした絵画がコラージュして使われているメニューや壁紙も必見である。

画像51

画像46

画像47



エガリテ(égalité)

住所:Via Melzo 22, 20129 , Milano, Italy

公式ホームページ:egalitemilano.it

営業時間:7:30-21:00(火曜から土曜)、日曜(7:30-13:00)、月曜定休



7.パヴェ・ミラノ(Pavè Milano)

店内のインテリアやロゴをはじめとして、オリジナルデザインのグッズも展開しているカフェ・パヴェ(Pavè)。


現在ミラノ市内にカフェ2店舗、ジェラート専門店1店舗、ビールとホットドック専門店1店舗を展開している。

こちらは、中央駅とレプブリカ駅の中間地点にある店舗。

席は2階にもあり、天井が高く広々としている。

画像32

たっぷりと入れられたカプチーノ(席料が少しかかるがWiFiあり)。

他、フードメニューには、種類豊富なパニーノや季節のフルーツを使ったタルトがある。

画像33

画像50



そしてこちらは、クロチェッタ駅近く、ミラノ大学から徒歩圏内にある店舗パヴェ・ブレイク(Pavè Break)。

画像34

こちらの店舗は、朝7時半開店、15時半閉店と、朝食とランチ・ブランチ向けの営業形態。

先ほどの店舗と違って席料もかからず、少しリーズナブルな印象。

1.5ユーロのカプチーノ。

トランプのスペードのマークのようなデザインがナプキンにも施されているのと、また食器にもオリジナルロゴが。

画像35


テーブルや椅子の色合いも素敵。

画像36

オリジナルデザインのチョコレートやマグカップ、鞄などなど、どちらの店舗でも扱っているため、気の利いたお土産を買いたい方にもおすすめ。

画像37



《店舗情報》

〜パヴェ・ミラノ(Pavè Milano)〜

住所: Via Felice Casati 27, Milano, 20124, Milano, Italy

営業時間:8:00-21:00(火曜から金曜)、8:30-19:00(土曜と日曜)


〜パヴェ・ブレイク(Pavè Break)〜

住所:Via della Commenda 25, 20122, Milano, Italy

営業時間:7:30-15.30(月曜から金曜)、8:00-15:30(土曜)

公式HP: pavè milano



8. フィオライオ・ビアンキ(fioraio bianchi)

もともとは花屋さんだっというこちらのカフェ。

長年花屋を営んでいた店主が閉店しようとしたところを、今のオーナーが引き継いでフラワーカフェとしてオープンしたのである。

東京にも有名な青山フラワーマーケットや西荻窪にはコチト(cotito)があるが、それらの日本のフラワーカフェに比べて、ここでは、もう少し大きめで異なる品種の花々がメインで飾ってあるイメージであった。

それでいてスモーキーでシックな内装の店内に花がうまく調和するようにディスプレイされている。

画像38

ランチメニューは約18ユーロ〜で少し高めの設定であるが、大きめのプレートの主菜は、繊細な味付けと盛り付けであり、運ばれてきたときについ歓声をあげてしまう。

その他、気軽にバールだけの利用も可能である。


フィオライオ・ビアンキ(fioraio bianchi)

住所:Via Montebello, 7, 20121, Milano, Italy

営業時間:8:00-24:00(月曜から土曜)、日曜定休、

花屋は9:00-21:00の営業 

公式ホームページ: fioraiobianchicaffe.it



9. カフェツァル(cafezal)

画像39

2018年にオープンしたばかりのガリバルディ地区にあるコーヒースタンド・カフェツァル(Cafezal)

ミラノのデザイン事務所スタジオ・ぺぺ(Studio Pepe)が、内装を手がけている。
画像40

ポルトガル語で「コーヒー農園」を意味する"Cafezal”。

カフェツァルの店主は、コーヒー豆の生産者のもとに自ら出向き、豆を仕入れているという。

画像41

生産者の顔が見えるカフェ。

マフィンやクッキーの他、モーニングなどもあるため、コーヒーとともに楽しみに行きたい。


カフェツァル(cafezal)

住所:Via Solferino 27, 20121, Milano, Italy

営業時間:8:00-18:00(月曜から金曜)/ 9:00-18:00(土曜)/10:00-17:00(日曜)

公式HP:cafezal.it

公式インスタグラム:@cafezal.milano


10. オルソネッロ(orsonello)

イタリアでは珍しくスペシャリティーコーヒーを提供するオルソネロ・コーヒー

白い壁に木のテーブルというシンプルな店内では、イタリア式のエスプレッソに加えて、アメリカンコーヒー、ドリップコーヒーも楽しむことができる。

画像42

きめ細かいミルクの泡に、鼻に抜ける香ばしいコーヒーの香りが素晴らしいカプチーノは、たったの1.5ユーロ。

こんなに丁寧に入れられたカプチーノを安く飲めるのは、ここだけかもしれない。

コーヒーのお供にビスコッティも販売中。

余計なものは何もない、シンプルの極みのカフェである。


オルソネッロ(orsonello)

住所:Via Giuseppe Broggi 15, 20129, Milano

営業時間:8:00-17:00(火曜から金曜)、9:00-17:00(土曜)、9:00-13:00(日曜)

公式インスタグラム:@oronerocoffee


11. ラヴィッツァ(Ravizza)

こちらは、老舗洋裁店併設のカフェ・ラヴィッツァ(Ravizza)

ファッションの街ミラノは、男性もお洒落である。

もともとは狩猟用品や軍事用品を作っていたラヴィッツァは、男性のためのスーツも作るようになったのである。

そんなラヴィッツァは、ミラノのコーヒー会社オットリーナ(Ottolina)とコラボレーションし、店内にバールを入れたのであった。画像43

深緑が貴重で天井が高い店内。

こちらのお店はビジネスマンの通り道のなるせいか、特に昼の時間帯には、外のバールスペースにひっきりなしに、スーツを着たビジネスマン・ウーマンが食後のコーヒーをオーダーしていた。

そんなミラネーゼたちのスーツの着こなしやファッションをチェックできるカフェでもある。


ラヴィッツァ(Ravizza)

住所:Via Ulrico Hoepli, 3, 20121, Milano, Italy

営業時間:9:00-19:30(月曜から土曜まで)

公式ホームページ:ravizza1871.com



12. ラルキトルタ・カフェ・ビストロ(L’architorta Caffè Bistrot )

こちらは、リマ駅のギャラリー併設のカフェ。

もとは50年以上工房として使われていた古いカフェ・ビストロに改修したとのこと。

よく見ると、お店の看板にも工場の絵が書かれている。

画像44

お洒落なだけではない、朝のブリオッシュから、ランチそしてアペリティーボとフードメニューもドリンクメニューも充実しているこちら。

お店のインスタグラムには、美味しそうな料理の写真が沢山。

もちろん季節の食材を使った期間限定メニューもあるかもしれないが、写真を見せて、これが食べてみたいというのもありかもしれない(お洒落カフェのアカウントは、店のインテリアなど、エモーショナルな写真がメインのところが多いが、この店のアカウントに限っては、本当に美味しそうな写真ばかりである)。

ラルキトルタ・カフェ・ビストロ(L’architorta Caffè Bistrot )

住所:Via Francesco Redi angolo via Jan, 20129 Milano, Italy

営業時間:8:00-14:30(月曜)、8:00-23:30(火曜から金曜)、8;30-23:30(土曜)、日曜定休

公式ホームページ:architorta.it

公式インスタグラム:@architorta



--------------------------------------------

以上  、ミラノのコンセプトカフェ12選を駆け足で紹介した。

せっかくイタリア・ミラノに来たのだから、伝統的なカフェ・バールに行きたい!という声ももっともである。

しかしながら、そのようなイタリアの伝統的なバールは、Wifiをつないで長時間一人で作業をするということに向いていないことが多い。

※イタリアのバール文化については以下参照:

確かに、今回紹介したコンセプトカフェの中にも、食事をするお客さん優先で長時間使うには向かない、またはWifiがないところもある。

それでも、特に旅行客・出張するビジネスマンにとって、自国にいる時と同じように、Wifiを使いつつ、機器を充電、コーヒー片手に調べ物ができる今風のカフェ・コンセプトカフェというのはありがたいもの。

1日のうちのスキマ時間・充電時間というように、カフェで過ごす時間は自分だけのものである。

イタリアの伝統的バールでエスプレッソの味を味わいに行くか、今回のコンセプトカフェで店内のインテリアやフードを楽しみつつくつろぐか、目的に合わせて使い分けたいものである。

(文責・写真:増永菜生 @nao_masunaga





この記事が参加している募集

私のコーヒー時間

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?