五十嵐威暢の世界
会期ギリギリ、滑り込みで『五十嵐威暢の世界』に行ってきました。
新十津川町の美術館、「かぜのび」を見てからとても好きになった五十嵐さん。
国外にいたから全然情報を拾ってなかったけど、名古屋で見た作品から導かれ、展覧会に行くことができました。
五十嵐威暢さんは滝川出身のデザイナー・彫刻家。私の地元の隣町なのでとても馴染みがあります。
有名な作品といえば、札幌駅にある星の大時計でしょうか。
星の配置がとても美しい。
今回の展覧会では、デザイナーとしての半生から、アーティストとして作品を作り続ける現在までの五十嵐さんの歴史を網羅していました。
《ふわふわ》
会場までの渡り廊下を使った、《ふわふわ》という作品。「天と地のエネルギー」、「即興と偶然と記憶」をテーマにしているそう。貼られているガラス面だけでなく、その先に見える景色、シルエットから作り出される影も、全てが作品になっていました。
あいだから見える青空。
個人的にこの写真の真ん中にあるきつねのような生き物のシルエットが好き。
足元。時間帯によって形が変わります。
「つくることの無意識」
一番最初にあった文章。展覧会を見る前に、この言葉を読んだだけでもきて良かったと思えました。
「つくることは、生きることと同じ意味を持っている。」
「つくる」という行為に生の喜びを感じている五十嵐さんの思いがひしひしと伝わってきます。
五十嵐さんの作品と、「ジョジョ」?
少し話は逸れますが、私が感じた親和性について。
今回は彫刻だけではなく、建築家の使う製図台をグラフィックデザインに使った作品が多く展示していました。奇抜なカラーと幾何学が文字に組み込まれた《MoMAポスターカレンダー》。この作品群を見て、(か、かっこいい…!)と一人でシビれていました。と同時に、あれ、なんか近いものあったなと思い返していると…
ジョジョだ! ジョジョに似ている!
と閃き。上の作品とこの下の表紙とか。近いものを感じる。
ジョジョの絵を見てる時に感じるシビれるかっこよさに近いものだとわかり、これまた一人でテンションが上がっていました。伝わる人、いるかなぁ…笑。
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写真撮影可だったので、お気に入りをいくつか載せておきます。
《Horizontal Feeling》
《こもれび》
作品の中に珍しく文字。「KONDO」に見えるけど気のせいかしら
どの色も美しい。
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つくることが生きることにつながっている、五十嵐さん。デザインでも彫刻でも、幾何学でも、不思議と生命力を持った作品たちを生み出し続けています。そこにシビれる、あこがれる。展示は終わってしまいましたが、北海道、東京を中心に日本各地で作品を見ることができます。みなさんも機会があれば、是非に。
さゆり
読んでくださって、本当にありがとうございました。