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8:アフリカのベネチア「ガンビエ」

 Bonjour!

 語学訓練最終日の今日は校外学習でガンビエに行ってきました。「アフリカのベネチア」とも呼ばれており、私がベナン国内で最も訪れたかった場所です。

 ガンビエでは4万5千人の方々が水上で暮らしています。家や学校だけでなく、お店、病院、銀行、教会、交番など全ての建物が水上にあります。

 ベナンは世界でも有数の奴隷大国でした。

 そのため、1717年から多くの人々が水上に逃げたという悲しい歴史がこの「ガンビエ」という街を作り出しました。

 住民のほとんどが漁で生計を立てています。

 ちなみにベナン出身で有名なゾマホンさんもガンビエ出身です。

学校

 
 到着すると、子どもたちが出迎えてくれました。

 私達のボートに乗り込みひたすらダンス。お金払うまでは降りてくれませんでした。

 子どもたちも労働力として、必死に生きていることを身をもって痛感しました。

 また、ボートの中から景色を眺めていると「お金をくれ」という仕草をしてきた子どももいました。

 街を歩いていると、時には黒い炭?を塗って「血が出ているから」と言う子どもとも出会ったことがあります。

 「物乞いされて落ち込む自分」に慣れたくない気持ちもありますが、日常になってきているのが現状です…。

歌とダンスと楽器で歓迎してくれた子どもたち

 
 ボートから街の写真を撮っていると、マダムが嫌な顔をしました。離れている場所から撮っていたのですが、彼女達にとって日常を「知らない外国人」に撮られるのは嫌だったのだと思います。

 反省して、写真は削除しました。

 自分が外国人だからこそ、相手の気持ちを考えることが大切だと思ってたはずなのに…。

 以後気をつけて生活をしていきます。

右側は工事中

 
 水深は80mあるようですが、建物の中はとても安定していました。人間の技術って凄い…。

 また、お土産屋さんは経済首都にある観光客向けのお店の3倍程度の値段。

 ガイドさんやボートの運転手さんにお金が入るのでしょうか?値段の高さの理由がとても気になりました。

カゴ可愛い!よく見るやつ
いつも心惹かれるベナンアート
この雰囲気がとても好き

 
 ガンビエで暮らす彼らは地下水の水を生活水にしています。

 しかし、ゴミは湖にポイポイ捨てているので、地下水が飲めなくなる日もそう遠くない気がしてなりません。

 彼らはきっと先のことまで考えていないはず。だからといってゴミ処理が整っているわけでもありません。

水を汲むのに並ぶ人々

 観光地ですが、ベナン人の生活が垣間見えていろいろ考えさせられた時間でした。

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