はじめてのファンデーション

私が生まれて初めて"ちゃんと”買ったファンデーションはマックスファクターで、

テレビCMの松嶋菜々子さんがカッコ良すぎて
イメージだけで絶対コレ!って決めてた。
20年近く前のことです。

ちゃんと、というのは
その前に100均やサン宝石などなどでいい加減なファンデや口紅、真っ青なアイシャドウなんかをこっそり買ってはつけて、
お化けみたいな顔になっては、親に捨てられ叱られていたから。


高校の時に、大学になったら化粧品は必要だからと、
たしかおばあちゃんと一緒に行ったかお金だけ貰ったか忘れたけど、
デパート(たぶん松坂屋)のマックスファクターのコーナーに一式買いに行って、そこから数年は使ってた。

松坂屋の美容部員さんはスッピンの高校生を見ても冷やかしだろうと思ったのか、いらっしゃいませも言ってくれなかったので、
5分か10分ショーケースを眺めた挙句どうしても話しかけられない事に痺れを切らし自分から、
あの、初めてなんですが大学生になるので一式全部必要なんです、と話しかけると、
美容部員さんは途端に、上客だ!という満面のスマイルに変わり椅子を勧めてくれた。


その後、自分の中では

デパコスブームが来て、
毎年Dior限定トレキット発売日に朝早く並んで購入、
ある年は雪も降る中、横浜高島屋(新宿や渋谷は競争率が高く横浜が穴場とされていた)に凍えながら何時間も並んだ。

そして外商さんがついていると並ばなくて済む という事を途中で覚え、親と同じく外商さんをつけていただく。
チートですね。


その後、デパコスは危険!肌に有害物質が溜まっていきますよ、時代は鉱物不使用!のブーム到来。

たまたま友人を装った某ネズミ講の勧誘に遭い、
勧誘のセールスの方が「日本のデパコスで鉱物不使用なのはシュウウエムラとクリニークしかないんですよ、ほかは全部入ってるんですよ、危険でしょう!」と言っていたので、
ネズミ講は断り、それならと全てをシュウウエムラで揃えてみる。
そのついでにブランドの特色であるカラフルなアイシャドウを何十色もオリジナルのパレットに持って使い分けるメイクヲタクになる。

毎年数回の「お手入れ会」という物にご招待状が来て呼ばれ、特別な部屋で無料で肌のケアとマッサージやパック、フルメイクをしてくれる。
フルメイクに使用した新作を誰よりもはやく購入できる。
月に最低10万円は使っていたと思う。

ところが、植村氏の逝去によりすっかり意気消沈してしまい、次に新しいデザイナーさんで出たシリーズが全く好みではなく、買うのを辞める。

他にもクレドポーボーテなど、兎に角年齢不相応なものを試してはどうもしっくりこず、不相応なので油分をカバーしすぎて逆にニキビができてしまったりして、数年ずつしか続かなかった。

一応鉱物不使用の流れでタッキーがCMしていた24hコスメのファンデーションも買うが、(※製品大幅改良前)
サンゴの粉でできたファンデーションは夕方になると見たことがないほど赤黒くくすみ、使えたものではなかった。

そして江原道と出会い、カバー力に驚愕し、今に至る。
https://shop.kohgendo.com/

最初は色をプロに選んでいただきたかったので、その流れで何年か丸の内のお店に通っていたが、
通販で良いや、と自分の中で割り切れてからはずっと通販利用です。

江原道ではカラー物の取扱がほとんどないし、昔は今よりさらに無かったので、
カラー物はシュウウエムラの残りとプチプラを揃えていたが、
一時期からシャネルに変えて今に至る。

シャネルはブランドからではなく、
めちゃくちゃ化粧品マニアのお姉さまから、

どこでも良いなら「新宿伊勢丹のシャネルの美容部員さん」が日本一優秀だから
いちど自分に合うもの全部下さいと言ってみると良い!

と勧めていただいたのがきっかけで、その通りにした。

10年前は接客もメイクテクニックも色選びも本当に段違いだった。
どこの資生堂でも、学校で習った”目じりと鼻を結ぶラインの角度通り”なら美しいハズと書かれて不細工にされる眉毛も、目の大きい私には合わず長めに書いて丁度良いのだが、
そんな説明をせずともスっと美しく書いてくれた。

カウンター帰りに、別人のような派手顔になった自撮りをして、友人に送った記憶がある。
今は自分で選んでしまうので、今もすごいかは知らないけれど。


今思い返すと、

若くて何つけても肌とかどうでも良い年齢のうちは、こんな女性になりたい!っていうイメージが一番大事だったよね。

その後は会った人や人生によるなぁと思った。



・・・知らない人の、
その方の中ではいまだにキムタクの口紅広告を超えるものがない
っていう投稿を読んで、思った事です。

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