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2019.10.07-10.10 「肺炎」

10.07

妻の熱が引き続き下がらない。咳もひどくなっていたので、内科に診療に行く。その間、自宅で青と留守番。抱っこをしていないとひたすら泣く。ので家の中であやしながらお昼まで過ごす。

検査の結果、肺炎だという。入院を勧められたが、家の中の事情を話し、自宅で安静にしていることを条件に家での治療をしてもらうことに。肺炎、やばい。仕事の予定があったので迎えには行けなかったが、同じ保育園のももちゃんのお母さんが代わりに迎えに言ってくれた。本当に助かる。僕は育児を健全に行うには子ども1人あたり4人の大人が必要なんじゃないかと思っている。家事・育児・仕事・休憩をそれぞれ1人が担当し、ローテーション。だけど、そんなのはどこの家庭もほとんど無理に決まっている。けど、本当はそれぐらい余裕を持って子どもを見たいところ。3人だと12人の大人が必要だけど、我が家には大人は2人しかいない。なので、こうやって他人に頼る場面が必要になる。今後はますます増えていくだろう。子育ては、家という単位だけで考えていると本当にすぐに詰む。

夜、いつも通り家事を済ませて寝かしつけ。1人で3人を見ながら仕事はやばい。サッカーが好きな人は想像して欲しい。ペナルティエリア内にロナウド、メッシ、ネイマールがいる。1人もフリーに出来ない。しかも1人はオンザボール(新生児)なため、一瞬も目が離せない。どう考えても体が足りない。のに、マイボールにして点を取り(仕事)にいかなきゃいけない。これが毎日続くのだ。と、くだらないことを考えながら青を寝を寝かしつけ。2時間おきに起きたのでその都度ミルクをやってなんとか夜を超える。


10.08

いつも通り朝食を済ませ、保育園へ。電動自転車に子ども2人を乗せて10分の道のりを漕ぐ。前に座る長男は、トーマスの絵本を持っているのだが、運転中もおかまいなしに問題を出してくる。「これだーれだ?」トーマス!「これなーんだ?」ゴードン!「じゃあこれは?」スペンサー!ハロルド!ジェームス!運転中なうえに、長男のでっかい頭が邪魔をして絵本は見えないのだがノールックで反射的に答えながら乗り切った。事故に合わず、無事に保育園に到着。ももちゃんのお母さんにお礼を言う。

家で子どもを見ながら電話で打ち合わせ。フリーランスになってから最も大きなプロジェクトの依頼を受けたのだが、その見積もりについて。なんとしても良いものにしたい。

保育園に迎え行き、その足でスーパーに立ち寄り夕飯の食材を買い出し。子どもを2人連れていると、買い物するにも一苦労だ。娘をバナナ係に任命し、長男をブロッコリー係に任命する。それぞれ小さなカゴを持ってもらい(はじめここで子ども用のカゴを見たときはそのサービス精神に驚いた)、それぞれのカゴに入れて運んでもらう。しかし、長男はバナナが良いと言い出す。娘もそれを渡そうとしない。なんとか娘なだめて交換してもらい、走り回る長男をカートに載せて会計を済ませる。娘にはこんな感じで我慢を強いることが増えていて申し訳ない。以前何度か言ってしまったのだが「お姉ちゃんだから交換してあげて」とは絶対に言わないようにしている。「お姉さんであること」と「弟のために我慢をすること」は無関係だ。小さなことのように思えるが、こうした言葉のその積み重ねは自分自身の考えを制限し、いずれ大きな足かせになる。それに実際社会にはこんな詭弁が溢れているのだ。「女の子だから」「子どもなんだから」「学生なんだから」「日本人なんだから」。きっと、この先多くの理不尽に出会うことになる。せめて家の中では、その理不尽を取り除いてやりたい。

購入したものをカバンに入れているところで、バッタリももちゃんのお母さんに遭遇。1人で3人の子どもを連れ、大量の買い物を済ませていたところだった。本当にすごい。尊敬だ。もう一度お礼をいって、みんなで手を振る。

夜、お風呂に入れて子どもたちに洋服を着せる。最近は長男の気分が乗らないとき「スペンサー柊太(長男の名前)」と呼んでやると上手くいく。スペンサーはトーマスのキャラクターの中でもスピードが自慢のキャラクターだ。柊太がスペンサー柊太になった瞬間、あらゆるものをなぎ倒しながら、すごいスピードで物事を済ませてくれる。スペンサー柊太の手にかかれば着替えも爆速だ。トーマスといえばこの記事がすごかった。

10.9

京都から妻のお母さんがヘルプに来てくれることになっている。朝、保育園に送りに行き、帰ってきて買い出し。メルカリで購入したベビーカーのカバーが届く。関係ないけどメルカリで100円単位で値切ってる他のユーザーを差し置いてさっと購入するの気持ちいいよね。スマートにさ。昼過ぎにお母さんが到着し、入れ替わりで仕事に出る。

急遽、某版元の編集者立原に合い、渋谷の雑な中華へ。店の名前は変わっているのだが、食器は前の店名が入ったものを使っている。そんなことってある?という感じだが、それがあるのがこの店だ。だから「雑な」中華。

立原は日記を読んでくれているらしい。「丁寧な暮らしだね」と言われたので、そんな良いもんじゃないと言っておく。生活のことや子どものことを書いているけど、「イクメン日記」でもないし「パパエッセイ」でもない。基本は事実の羅列だし、もっと低音かつ低空飛行な感じだ。

青のことについても聞かれたので病状を説明する。自分の力で排尿できないこと、だから今はおへその下に膀胱皮膚ろうという穴が空いていること、プルーンベリー症候群という難病の可能性があること。「医者の友人に何か聞いてみようか?」と言ってくれたが、聞きたいこともないので大丈夫と断る。このとき初めてわかったのだが、特に知りたいことはないのだ。プルーンベリー症候群は胎内で死産になる例が多く、調べてみても、産後子どもがどのように過ごしているのかの情報は出てこない。多分、症例も少ないのだろう。今はただ、目の前のことに向かい合うだけだ。

仕事を終えて帰る。青の寝つきが悪いらしい。22時半から1時半までかかってやっと寝かしつけ。筋肉痛になりそうだ。2時頃を妻にバトンタッチ。その後、僕はすぐに寝てしまった。夕飯は食べれず、風呂も入れなかった。

10.10

起床。夜の寝かしつけのペースがわかってきた。ミルクを3時間ごとにやるので、青が起きるのも(うまく寝ていた時は)だいたい3時間おきだ。最初の寝かしつけは20時頃。11時まで寝てくれるので、ミルクをやる。2時ぐらいに起きて、再度寝かしつけ。うまく寝てくれれば4時半〜5時ぐらいに目を覚ます。上手くいってこんな感じなので、実際はもっと寝ない。合間に妻が起きて寝かしつけてくれている。この一週間はまるでそんな感じだった。

今日は6時頃起床。保育園に送り、帰ってすぐ仕事に出る。渋谷でたまたま大学時代の友人ゆきちゃんに会う。ゆきちゃんはライターで、子育てや女性にまつわるテーマを中心に、精力的に執筆している。今日は子どもを連れていた。1歳2ヶ月といっていたが大分しっかりしている。子連れで渋谷とはたくましい。この前、かげちゃんの働くSUNSHINE CROUDに行ったらしい。そういえば森戸海岸のOASISをおすすめされたこともあったな。今度また逗子おいでよ、葉山公園行こうよと伝えて別れる。

ちなみに大学時代に知り合った「ゆきちゃん」は二人いる。もう一人のゆきちゃんは先日結婚したらしく、式の様子がインスタで流れてきた。上の子が生まれたばかりの頃、秋葉と風赴とうちに来てもらった。おかしなメンバーだったけど楽しかった。大学時代によく遊んでいた友人達とはみんなご無沙汰だ。

仕事を終え、帰りの電車であかしゆかさんの記事を読む。あかしさんは一度逗子で会ったことがあるが、自分の経験を上手く読者に寄り添わせることが出来る書き手だと思う。自分の言葉で書かれているような記事は、実はその裏ですごく労力がかかっていることが多いのだけど、この記事なんかはその典型だ。

ライターさんと編集は近しいようで実作業においての役割は全然別だし、心持ちも違う。文章が上手な編集の人が、書き手として上手に記事を書けるかというと、そうでは無いのだろう。

この日記は3000字とかそこそこの文字数を書いているが、雑談の垂れ流しのような感じだから負担は無い。こんな日記が自分の仕事にプラスに働くことはないだろうが、仕事でなく文章を書くことは精神的なジョギングになっている。ただ隙間時間にスマホで書くのは物理的にきつい。指がきつい。しかし子どもを見ながらPCを開くのは億劫だ。iPadとかあればいいのか。誰かいらないiPadください。

22時に起きた青を寝かしつけながら、なかなか寝ないので抱っこの仕方を試行錯誤。縦揺れにプラスして横の動きを入れてみる。効果は無い。2時に妻にバトンタッチ、すぐさま寝た。

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