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ポッキリくれよんズと「いっかいやすみ」のこと

シアター711でやっておりましたポッキリくれよんズの公演「いっかいやすみ」が終わりました。役者と、舞台監督をやっておりました。くたびれの極みでしたが総じて楽しい公演でした。評判も良くて純粋に嬉しいです。

過去ポッキリには舞台監督で3回入ったことはありましたが、役者としては初めてで、かつ一応前回の公演のちょっと前から「劇団員」ではあったのですが、今回初めて企画段階からしっかり入った感じの公演だったので「どんな感じになるんだろうか?」という試金石的な場でした。
結果としては非常に実りあるものになったのではないかと思いますし、昨日の多幸感に溢れる打ち上げから、非常に良い座組で良い創作ができたことを実感しました。

ポッキリくれよんズは石橋さんと式部さんの主宰2人を中心にした劇団であり、昨年僕以外にも劇団員とサポートメンバーが増えていますが、基本的には2人が作り上げる作品がより良くなるために必要なことをする人たち、という認識を僕はしています。
(あんまりちゃんと言ったことなかったけど、そういう意味で力を貸せる領域がいくつかあると思ったのと、何から何まで背負い込んで必死になってやってた前劇団gekidanUの後で、そういう立場であればもう一回劇団をやるのはすごく自分のためにもいいかもな、と思って入団をしました。)

その上で、芝居作りにおける「2人がやりたいこと」「今まで2人がやってたけど人に任せたいと思っていたこと/任せた方がいいこと」が今回を通してだいぶクリアになったので、次回以降それが作品作りにより影響を与えるはずです(はずです)。

舞台監督としては前もやってるので変わらずつつがなくでしたが、役者としての感想としては、まずは「めっちゃ治安がいいなこの稽古場」です。
演出の石橋さんの場づくりとこだわり抜いたキャスティングにより、非常に平和かつ安全かつ楽しい稽古が終始続き、これはいいぞ〜〜〜と思いました。演出の考える領域と役者が考えられる余白の与え方の線引きが絶妙な感じがします。
自劇団ということを抜きにしてもお勧めできる創作の場になっておりますので、ご興味沸いた方は秋頃にあるオーディションにぜひお越しください。

かつ、毎回高い評価を集める脚本については、もちろん役者として歯応えが最高でしたが、なんというかこう、本としてもらった時に想像してた以上に、舞台が立ち上がるとこうなるのね!?こんな情感が生まれるのね!?という驚きがあり、本番のやりがいがあまりにも高く、それはそれは喜びでした。
舞台監督と役者の兼任、フツーに鬼大変ではあるのですが、今後も出たいなぁとは明らかに思っています。

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そんで、今回の「いっかいやすみ」についてですが、基本的には"あらゆる人間関係におけるディスコミュニーケーションの話"と思っていて、その中で主軸になっている夫婦の一端をやらせていただきました。

※ちなみに以前同じような夫婦関係、シェアハウスではありつつ家を舞台にした作品の脚本・演出をしたことがあり(下記予告編です。せっかくなんで見てやってください。)、昔人にやってもらったものより強い強度のものを人が書いた脚本で自分がやってるな…という感覚を持ちながら密かにやっておりました。

役柄に関しては、下記ポッキリの方のアカウントで書いている通り、語弊を恐れずに言えば「ほぼ役作りがいらない役」ではありました。

自分の中にあるツマミを普段と全然違う位置に調整する作業ではあったのだけど、それがとても難しいことがわかり自分の中ではひっじょうに苦労をしておりました。
解像度が高い分少しのデフォルメも許したくないというか、そうやって思ってやると薄ーくなったりもするし、ひえー難しい、という感じでした。

それを救ってくれたのは妻役の水木さんとの対話と2人でのシーン作りで、この作業が今回はすこぶる楽しく、これのおかげでまた演劇好きになったなぁ〜〜、と感じています。
基本的に僕は演技というものが上手くはないという自覚が明確にあり、起きてるものに対しての瞬発力的なものと小器用さで乗り切っている節があるのですが、今回はそういうものを大事にしながらも、共通言語をきちんと持って夫婦関係を作らせてもらった感じがして、本当にありがたいことでした。
こういう感じで演者として創作をやり続けていきたいな、と感じた公演でした。

ちなみに、観た方と共有しておきたい、我々夫婦の行末や関係についての1受け手としての個人的な所感としては、
「みんな1人で生きていける人間であるべきだし、そうさせないような人間関係は健全ではないのですぐ離れるべきだと思うけど、その関係を全面的に否定をするのはまた難しい場合もあるよね。まあ絶対すぐ離れるべきだと思うけど」
です。


上記オーディション情報の通り、ポッキリの次回公演は来年のGWです。
上記記載の通り、より強固な製作体制とプロセスの元頑張って行きますので、今後とも何卒よろしくお願いします。
もっと多くの人に見てもらわないといけないし見てもらえるようになるためにワイは劇団員になったんや、なんてエモいことを言っておきます。

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ちなみにヒガシ個人としては、次なる出演が8月に控えています。インテリメガネ高校球児の役です。昨日の今日で稽古があり、会話劇とエンタメ芝居の温度差にやられつつもこれはこれで最高に楽しいです。

野球詳しくなくても楽しい素敵エンタメになっておりますので、何かしら私や作品の内容に興味を持っていただいた方は勢いでご予約いただけると嬉しいです。元気になります。

PAPALUWA「ナイン」
8月21日〜25日
@すみだパークシアター倉

ご予約
https://www.quartet-online.net/ticket/papaluwa9?m=00ececa

右下にいます
真ん中にいます。

んあ〜〜〜色々頑張るぞ〜〜〜引き続きよろしくお願いします〜〜。

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