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オノマチ

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2020年7月の記事一覧

「推し」を初めて直接見た時の思い出

「推し」を初めて直接見た時の思い出

 Twitterのタイムラインにリリー・フランキーさん関連のツイートが流れてきて、リリーさんのそばにいた尾野真千子さんが「綺麗すぎてやばかった」、という内容だったので、私が初めて尾野さんをリアルで見た時の喜びと興奮について綴っておきたい。

 『カーネーション』でオノマチ沼にはまり込んだ私は、過去作品を探しては片っ端から見る、というソロ活動を始めた。中でも『火の魚』は、同じ渡辺あやさんが脚本を担当

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いわゆる「推し」について(4)ー「解けない魔法」ー

 私が盲目的な愛を極めたTwitterアカウントを持っていることは最初に述べたが、ここでこの「盲目的」ということについて考えておきたい。

 今日のTwitterタイムラインに、落語家の笑福亭たまさんのツイートが流れてきた。落語会が自粛で開催されない間に、「ライトファンへの魔法は解けてる」だろうから、自分の落語会へのお客様は10分の1くらいになるだろう、というつぶやきである。「人間の癖づいた行動」

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岸和田のだんじり祭中止

岸和田のだんじり祭中止

 岸和田名物、だんじり祭の中止が正式に発表された。まあこれは前々から言われていたことではあるし、この状況ではやむを得ないかとも思うが、それが75年ぶり、と聞くとしみじみと考えてしまう。言うまでもなく、前回の中止は終戦の年のことで、ある意味それと同等の状況とも言えるわけか、と思うからである。フランスのマクロン大統領は3月に« Nous sommes en guerre. »(我々は戦争状態にある)と

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「生き延びる」こと

「生き延びる」こと

 三浦春馬さんが亡くなった。とてもショックだ。あの端正な居ずまいと、役柄に関してでもなんでも、ひたむきな感じが好きだった。今日つくづく思わされたのは、「生き延びる」ことの強さである。

 私が人生で大切なことの多くを教わったと思っている朝ドラ『カーネーション』に、「生き延びや」というセリフは二回登場する。一度めは、第73回、昭和20年1月3日の神戸における松坂家のお正月である。おじいちゃんに少し痴

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糸子の自己肯定感について

糸子の自己肯定感について

 HSPの特性をあれこれ見ていく中に、「自信がない」「いつも不安を覚えている」というのがあり、いたく納得している。ただ、自信がないことと卑屈、というのはまた別物であり、同様に自信満々と傲慢も、似て非なるものであるような気がする。このことについて、我が心のヒロイン、糸子をモデルに考えてみたい。『カーネーション』の再放送時、Twitterを見ていたら「糸子は傲慢だ」という意見があって、どうにも腑に落ち

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