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美しい物語に出会った話【BASARA】


美しい物語に出会ってしまった。


BASARA 田村由美



明後日映画が公開される「ミステリという勿れ」の作者でもある、田村由美先生の物語。



面白いや楽しい物語というよりも
美しい作品という表現が1番似合う作品だと思う。



わたしの今の語彙力であらすじをつらつら語っても、この物語の良さをうまく伝えられないと思うので感じたことを簡単にまとめてみる。






自分の好きな人、愛している人が
お互いの家族を殺した張本人と知った時、一体どれほど辛いのだろうか。


昨日の夜眠りにつく前、26年生きてきたありったけの頭と心で考えてみたけれど、全然分からなかった。





1つ心に響いた言葉を紹介させて頂きたい。

今帰仁の兄、運天が主人公更紗にかけた言葉である。


話すのが…こわい?みんなが怒って離れて行ったらどうしようかと…?
そう思うのはあなたがみんなを信用していないからでしょう。
たった1人で秘密を墓まで持って行く気なら黙ってればいい。
だが信用したかったら、信用されたかったら共に戦う気なら話してやらないと…
それで人が離れて行くならあなたがその程度の人間だということでしょう。
こわいかな?みんな離れて行くような人たちなのかな。あなたが先に信じてやらねば。

文庫本BASARA 7巻より



人に与えた愛情はかならず同じ形をして帰ってくるし、悪いことをしたらそれもまた返ってきてしまう。


それと同じように、自分が相手を信用しているかどうかも、何気ない行動や言動で相手に伝わってしまう。


自分の弱い部分や秘密にしたい部分を話す=あなたを信用しているということになるんだなって改めてこの物語で学んだというか。



これはわたしの話なのだけれど、
わたしもよく、自分の弱い部分や知られたらイヤだなと思う部分を周りの人に隠しがちであった。


自分を守っているつもりだったけれど、相手からしてみると、それは信用されていないと感じる行動だったんだね。泣


自分のことしか考えられていないということだったんだと、反省した。



物語はこうやって自分と向き合うパワーにもなっていて、これからも大切にしていきたい時間である。





他に、苦しいことはあってもその分人の温かさを心から感じることができるようになるんだなと思ったり


苦しさや葛藤、仲間の温かさや愛など様々な奥深い感情が詰め込まれていて、どのキャラクターも全力で生きているという人間の生命力を感じた。


若くして命を落としてしまったとしても
作中の登場人物は、全力で「生きた」ということになると思う。


わたしももっと1日1日を大切にしていこう。


文庫本全16巻のうち10巻まで読み終えた
本当に美しい物語



あとがき

長年愛されている作品にはやっぱりそれなりの理由があるのだなと感じます。
本にしろマンガにしろ、その時ピンときて手に取る作品には、今の自分に必要なことが書いてあることがとても多いです。
(noteをフォローさせてもらってる方達の過去に紹介されていた本も、気になったらすぐに読んだりしています📕)
自分も感想文を通して、こんな本があったんだ!と作品を知ってもらえるきっかけになれたらとても嬉しいです。


最後までお読み頂きありがとうございました◎

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