それは突然やってきた。自分が適応障がいと診断されるまで
それは突然やってきた。道端で嘔吐
私が最初に嘔吐したのは今年の一月でした。
その頃私が勤務している介護施設にクラスターが発生しました。
今思えば、日々変わっていく業務のルーティンや職員同士のピリピリした空気など色々なものがプレッシャーになっていたのでしょう。
いつものように業務を終えて家路につくと突然嘔気が込み上げてきました。
そして路上にバイクを止めると道端で吐きました。
それまでも仕事がしんどいなと思う事は多かったのですが吐くというのはこれが初めてでした。
その時は「疲れているのかな」と思ったのですが嘔吐はこの一回だけではありませんでした。
2月に入ってからも嘔吐や嘔気は続きました。
嘔吐や嘔気を感じるペースは増していき出勤直前に吐くことや仕事中に吐く事もありました。
最初は胃の異常を疑い内科を受診しました。
結果は特に異常なし。
知り合いの看護師さんに精神科の受診を勧められたのでかかりつけの精神科を受診しました。
コロナ禍の影響で日々業務が変わっていく事、お世話になった先輩が辞めてしまう事、特定の職員とうまくいっていない事を伝えました。
話を聞いた医師は言いました。
「適応障がいの可能性があります」
適応障がいとは?誰にでも起こる可能性がある
適応障がいとは強いストレスによって、日常生活を送るのが困難になるほどの心や身体の不調が現れる病気と言われています。
有名な方ではタレントの千原せいじさん、元TBSアナウンサーの小林悠さん、皇后の雅子皇后様など多くの方が罹患されています。
ここで強調しておきたいのは
適応障がいは正常なストレス反応からくる誰にでも起こりうる心身の変化という事です。
精神疾患というといまだに精神的に弱い人がなるという偏見がありますがこれは絶対に間違いです。
例えば先の例に出した雅子皇后様は外交官として世界を相手に仕事をこなしていたキャリアウーマンでした。
外交の第一線で活躍出来るほどのタフネスと冷静さを持ち合わせているにも関わらず、皇室という異文化に晒された事が原因で適応障がいと診断されました。
私の父親も24時間働けますかを体現したようなモーレツサラリーマンでしたが一時期過労で心身の体調を崩して休職しました。
大事な事なのでもう一度強調します。
適応障がいは正常なストレス反応からくる誰にでも起こりうる心身の変化であって、罹患される人は決して精神面に“弱い”わけではないという事です。
精神科に行くのは普通の事。何を伝えれば良い?
精神科に行くことについて抵抗がある方もいらっしゃると思います。
私は20歳に初めて精神科を受診したのですが最初は親に付き添ってもらい受診しました。
なぜこんな偏見がいまだにあるのかというと精神科に行く人はアブナイ人、危険な人なんじゃないか?というステレオイメージがあるからだと思います。
しかし今は精神科は幸か不幸か受診をするのが難しいほど予約が殺到しています。
訪れる人も老若男女問わず様々な人が来ています。
内科や歯医者の待合室と同じです。
初めての精神科で何を伝えていいか分からない方もいらっしゃると思います。
最近”自分が一番気になる事“と“いつ頃からそれが始まったのかを”を伝えればいいと思います。
寝れない、気持ちが落ち込む、やる気が起きないなど気持ちの変化や自分のように嘔吐が続くなど身体の症状があることを伝えればいいでしょう。
私はパソコンで紙に書いた内容をプリントアウトして伝えました。
内容としてはこんな感じです。参考になれば幸いです。
他の病院には行くべき?
もし精神面での症状以外があれば行ってみた方が良いと思います。
僕は嘔吐が続いた時に内科を受診しました。
1度めは問診で2度めは人生初の胃カメラでした。
私の場合は身体の方には特に問題は無かったのですが他の人の場合、実際に胃や他の部分にストレスの症状が出るかもしれません。
もし身体的な症状が出てるなら精神科以外も受診してみても良いかもしれません。
まとめ
・適応障がいや様々な精神疾患は誰にでも起こりうる心身のストレス反応、決して“弱い”からなるわけではない
・精神科を受診する時に伝える事は“いつ頃から症状が始まったか” “どんな症状が気になるか?”を伝える
・もし身体的に気になる症状があれば他の科を受診してみるのも良いと思う
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