つくる責任、つかう責任
今朝、乗った電車は
阪急電車のSDGsトレインでした。
かわいいイラストがラッピングされていて
車両1つ1つに17つの開発目標が
プリントされていました。
SDGsが身近になってきたなと嬉しく
ぼーっと見ていたら
目に入ったのが12番目のゴール
「つくる責任、つかう責任」
です。
これを今私が取り組む
「靴」に置き換えて考えてみたいと思います。
●つくる責任
靴業界に限らずですが、
大量の在庫処理が
問題となっています。
特に靴づくりから
販売まで行程が多く
①革を仕入れる
②なめす(タンナー)
③革を卸す
④製品化する
⑤製品を卸す
⑥小売りする
という細かい分業で成り立っています。
日本では①〜⑥までを、
まとまって行なっている会社は
ほとんどありません。
そのため各業種間のコミュケーションが
スムーズに進みません。
それぞれの思う方向性がバラバラでは
いい靴はできないですよね。
そのため、なかなか消費者のニーズにあった製品ができなかったりします。
分業で大量生産が成り立っているため、大量の在庫をかかえることになるのです。
バーゲンや、アウトレットなどで
余ったものを格安で売るのが、それです。
格安で売れたらいいですが、
多くは誰のものにもならないまま
処分されていきます。
「つくる側の責任」として変えていかなければいけない現状です。
これは、アパレル業界のみならず
食品にも言えることですよね。
つくりゃ良いって問題じゃない。
●つかう責任
消費者である私たちにも
問題はあるのかもしれません。
安いだの、高いだの
ばかりを問い
製品についてはあまり
見なくなりました。
ある調査で
日本人が靴を新しく買う理由の7割は
「今履いている靴が傷んできたから」
だそうです。
買い替えるために
靴を購入しているんですね。
ちなみに2番目の理由は
「安くなっていたから」です。
つまり、日本の靴文化は
「安い靴を履き潰す」という思考に
すっかり変わってしまっています。
ものへの価値観が下がったため
つくられる靴の価格も低下
靴のクオリティーも下がり
足を痛める人、トラブルを抱える人も増えてしまいます。
これは私たちが、
足や靴に対して、無知であり、
無知であるが故に
無関心であることが原因だと思います。
日本は海外に比べ
足や靴に対する知識レベルが低く
無関心な人が多いです。
これは日本の「靴」の歴史にも
関係しますが
その話は、また今度。
私たちは今「つかう責任」をよく考え、
自分の足を守る靴を
正しい知識のもとで選んでいくべきです。
そのためには
今後、靴業界に入っていこうという
私たちも「つくる責任」として
ビジネス展開について
よくよく慎重に考えていく必要があります。
エスペランサ靴学院には
業界最前線で活躍する方々が
教えに来てくれるので
スポンジのように
めいっぱい吸収していこうと思います。
がんばる🐘
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