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歩くことで解消される「うつ」

現代、100万人以上の
うつ病患者さんがいるとされている日本。

私も近しい経験があり
数年前、数ヶ月ひきこもっていました。

日々、靴をつくる上で大切な
「歩く」を深掘りしていた時に

この「うつ病」も「歩く」ことで
解消されるということがわかりました。

●そもそも、うつ病って?

多くの人が、何かとストレスを
抱えてしまいがちな今

極度なストレス状態になった時
「セロトニン」というホルモンが不足してしまうことで
「うつ」状態を引き起こします。

おいおい、知らんカタカナやめてくれ
と思った方

ちゃんと説明します。

・幸せホルモン「セロトニン」


セロトニンは、
私たちの精神的な浮き沈みの
バランスをとってくれます。

朝スッキリ起きることができたり
起きている時、活動的になれたり
安心感や平常心を持てるのもこのセロトニンの働きです。

普段、私たちは脳から体に、
「食べる」や「寝る」などの動作の命令や
「記憶」や「意欲」などの感情の命令を送っています。

セロトニンやノルアドレナリンは
この脳からの命令をコントロールし、
心と体の働きを活性化してくれます。

この2つが不足することにより
ちゃんと情報が伝達されなくなるのです。

眠れない、食欲がない、意欲が湧かない
そして思考力の低下など

様々な症状がでます。

●「歩く」は、抗うつ薬と同じ働きをする

症状が深刻になると、精神科や心療内科などへ
受診するのが一般的です。

そして抗うつ薬などが処方されます。

抗うつ薬とは、このセロトニンを増やし
うまく作用できるようにするお薬です。

しかし、
実は「歩く」でも同じ効果を得られることが分かっています。

適度な「リズム運動」がセロトニンの分泌によいのです。

激しい運動ではなく、あくまでも
ただひたすら歩く
と言った適度な運動がよいのです。

また「リズム運動」ということで
同じ動作を何度も繰り返し、同じ店舗で
一歩ずつ無理なく進んでいく「歩行」は
最適な治療だと言えます。

●私の場合・・・

私の場合は、最初に症状が出てから
1週間後、心療内科へ行きました。

お医者さんに優しい言葉をかけてもらい
「やっと助かる。なんとかなるかも」
と思いました。

そのあと、もらった薬を飲んでいましたが、

毎晩毎晩、不安で眠れず
薬にすがるように暮らしました。

薬が切れてしまったり、飲むタイミング損ねてしまった時は、とても怖くて落ち着きませんでした。

ある程度、元気になった頃
お医者さんに散歩に出かけてごらん
と言われ

ある日の朝、カメラを抱えて近所を散歩見ました。
この日のことを明確に覚えています。

夜は一睡もできず、そのまま朝日が出て
仕方がないから、太陽を浴びに外に出た感じでした。

でも、一睡もしていない割には
ここ最近で1番調子のいい日でした。

近所の景色をぶらぶら見て
気に入ったポイントにカメラを向けました。

自転車のかごの中に捨てられた
たばこの空箱

小学生が学校でミニトマトを育てていたであろう青い栽培鉢

なんて事のない日常の風景を
写真にとりました。

清々しく、気持ちがいい。
「あぁ、この日から、私はまた元気になれる」
そんな確証が持てました。

おうち時間が推奨されている今
出かけることが少なくなってしまった方は
たくさんいるでしょう。

つまりは靴を履くという頻度も減るということになります。

靴職人を目指すと周りに行った時
おうち時間やリモートワークが増えて
靴は売れなくなるんじゃない?
と言われたことがあります。

しかし

仮に、働き方やおうちの過ごし方が変わっても
靴を履いて「歩く」ということは
なくなってはいけません。

歩いて歩いて、幸せホルモン「セロトニン」をたくさん分泌させてください。 

それが、それこそが
人間の心と体の健康を守ることになります。

そして私は
歩きたくなる、出かけたくなる
そんな靴をつくれるようにがんばります!

【ちょこっと靴のこと】

〈今日も、ミシン練習〉

今週は毎日ミシン練習。
少しは上手くなったかな?と思ったら
疲れてガタガタ。

まだまたスキルが足りない。
もっと上手くなりたい。

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