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映画、ドラマの感想

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2020年2月の記事一覧

失くした体の感想(ネタバレあり)

失くした体の感想(ネタバレあり)

出町座で鑑賞。

前情報なしで観たけど、切断された手首の目線で広がる世界がとても幻想的で引き込まれる。
手首の動き方の「そう歩くんだ、、、」というキモ可愛い感じに何とも味わいがある。
鳩の首を絞めて殺す所とか何気にバイオレンスでかなりホラー映画っぽい。というか死霊のはらわた2の主人公の手が攻撃してくる感じに近い。

本体である主人公の方のキャラクターも独特で不穏で何考えているかあんまり分からな

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1917命をかけた伝令の感想(ネタバレあり)

1917命をかけた伝令の感想(ネタバレあり)

イオンシネマ京都桂川で鑑賞。お客さんの入りは少し寂しい感じ。アカデミー賞翌週なので思ったより大きい賞が取れなかったのが響いているのかも知れない。

前情報から聞いてたけど擬似ワンカットが凄まじい。
いつ何が襲ってくるか分からない戦場の緊張感がビシビシ伝わってくる。それでいてどこを切り取っても絵になる美しさで、さすがはロジャー・ディーキンス。

しかしワンカット風撮影の技術的なアピールをしたい作品で

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グッドライアー偽りのゲームの感想(ネタバレあり)

グッドライアー偽りのゲームの感想(ネタバレあり)

ここ最近風邪が酷くて全く映画の感想を書ける状態じゃなかったのだけど、3日程会社休んでやっと調子が戻ってきた、という更新遅い言い訳。

MOVIX京都で鑑賞。なかなか混んでた。

ビル・コンドン監督最新作。

それまであんまり観たことなかったけど、今回と同じく主演イアン・マッケランとのコンビでの「Mr.ホームズ名探偵最後の事件」がとても好きで注目監督になった。

Mr.ホームズは原作と全く違うラスト

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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密の感想(ネタバレあり)

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密の感想(ネタバレあり)

イオンシネマ京都桂川で鑑賞。
京都桂川の中では中くらいの大きさのスクリーンだったけど、ほぼ満席。笑い声も多くて良い環境で観れた。

単純にミステリー作品としての先の読めなさや、どこを切り取っても絵として決まった撮影、そしてなんと言っても活き活きした名優達のコメディ演技合戦、とてもリッチでずっと観ていたくなる映画。

あと移民の話などあの館を縮図にして現在のアメリカへの批評にもなっていてエンター

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サイゴン・クチュールの感想(ネタバレあり)

サイゴン・クチュールの感想(ネタバレあり)

京都みなみ会館で鑑賞。
入場待ちしてたらロビーで館長さんが舞妓さんにインタビューされる謎のテレビ撮影をしていた。

タイムスリップ設定もそうだし登場人物も多いし、とにかく色んな要素がぶち込まれていくので前半は正直こんな話どう着地させるんだよ!と思ってたけど、最初の母娘の確執からブレない作りになっていて全く脱線しないのが凄い。

代々受け継いできたモノをどう残していくのか?どう新しくするのか?という

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AI崩壊の感想(ネタバレあり)

AI崩壊の感想(ネタバレあり)

イオンシネマ京都桂川で鑑賞。
1番大きいULTIRAスクリーンで観るの久しぶりだったけどそれだけでテンション上がる。

僕が購読してる「僕らのモテるための映画聖典」の主催の入江悠監督の最新作。
イベントにも何回か行かせて貰っていて、とてもリスペクトしている監督さんなので、毎回新作が出る度に楽しみであるのと同時に面白い作品であります様に、、、という緊張感もある。

僕が特に好きな作品はSRサイタマノ

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