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「夢十夜」の内容と感想は?【夏目漱石】

「夢十夜」の内容は?

タイトルである夢十夜の通り、10個の不思議な夢を描いた連作です。

物語は「第一夜」「第二夜」…と進んでいきますが、作品間の関連性は無いと言ってもよく、夢によって内容やテイストがかなり異なるのが特徴的です。

中でも有名な第一夜は、「自分」の目前で死んだ女の「自分が死んだら、真珠貝で掘った穴に自分を埋め、星の欠片を墓印に置いて、100年待っていてくれ」という遺言通りにすると、墓に真っ白い百合が咲き、そこで初めて100年が経過したことを知る、といった内容です。

「夢十夜」の感想は?

夏、そのあたりを歩くと、大きな真っ白い百合が唐突に花開いているのをよく見かけます。

そんな百合を見かけるたびに、私は「夢十夜」の第一夜を思い出し、またこの作品を読み返したくなるのです。

第一夜の実際の季節感は不明ですが、不思議と涼し気な雰囲気があり、夏に読むと清々しいような気持になります。

そのあとに控える第二夜がどちらかというとギャグテイストなので、その落差がまた面白いです。

実質、同じテーマを扱った短編集のような作品で、一話一話も数ページとかなり短く、読書に慣れていない人にもオススメの作品です。

話ごとに舞台やテイストがかなり異なるので、新しいストーリーに進むたびに新鮮な気持ちで読むことができます。

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