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小説「夏と花火と私の死体」がおもしろい!おすすめ小説【乙一】

「夏と花火と私の死体」の内容は?


9歳の夏のある日に「私」は死んだ。

夏休みのある日、森で木登りをして遊んでいた「私」と同級生の弥生。

この場所は弥生の兄健君を含めた3人の秘密の場所。

その秘密の場所で女の子2人で秘密の話をしていた時に「私」は木から落とされます。

「私」を木から落としたのは弥生。

その瞬間を見ていた兄の健君は「私」をどうするか。

幼い兄妹2人で死体を隠そうと奮闘します。

気弱な妹とサイコパスな兄のたった4日間、されど長い夏休みの冒険が始まります。

「夏と花火と私の死体」の内容は?


ストーリー全体の語り口が死体である「私(=五月)」なのが斬新ですね。

物語冒頭で「私」は殺されますが、ずっと「私」視点で健君や弥生の様子が語られるので死んだ気がしないのがおもしろいです。

冷静に考えれば人殺しをしている弥生や死体を隠そうとしている健君は悪い子・ひどいことをしているのに、何故かこの兄妹を応援したくなります。

幼い子供だからこそ、残酷な行動なのにどこか滑稽にも見えます。

きっと主人公である死体の「私」の語りの影響もあるのでしょう。

そして物語の所々にある夏のにおい。

田舎の夏の風景とミスマッチな殺人事件。

テンポよい展開で物語が進んでいくのであっという間にラストまで読めてしまいます。

普段あまり読書をしない人にも読みやすい作品なのでおすすめです。

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