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この夏読みたい、おすすめホラー小説「残穢」の内容と感想は?【小野不由美】

「残穢」の内容は?

小説家である「私」の元に、読者の久保さんから寄せられた、一通の手紙。

その内容は、「誰も居ない筈のマンションの自室から、箒で畳を掃くような音がする」というものでした。

かつて若者向けのライトノベルシリーズを書いていた私は、巻末のコメントに「何か怖い話があったら教えて欲しい」と書いたことを思い出し、久保さんに返信を返します。

最初は気のせい、気にし過ぎだと考えていた私と久保さんだったが、やがて音だけでなく「帯のようなもの」が床を擦る様子を見てしまい状況が変わっていきます。

やがてこのちょっとした怪談は、「人が居つかないマンションの一室」から「首吊りの自殺者」「夜中に聞こえる大勢の赤ん坊の声」に、そして床下から聞こえる「死ね、殺せ」という声に繋がっていきます・・・。

実在の作家が多数登場して怪談の矛盾とルーツを追う、映画化もされた傑作怪談ホラーです。

「残穢」の感想は?

映画はただただ恐怖でしたが、小説は描写やドキュメンタリータッチでもあり、ライトなフィールド研究報告を読んでいるようでもあり、リアルな怖さが面白かったです。

特定の山場があるわけではありませんが、それにもかかわらず、この本の本当に憂慮すべき部分は、「残渣」では、「引っ越してから怪異解決した!」と言っていた家に、かなり長い時間が経過しています。

「引っ越してきてから幻影に決着をつけた」と言っていた家では、かなりの時間をかけて幻影が発生し、その幻影がビデオを貸していた家に伝わっていました。

さらに、自分でも怪しいと思うような幻影の話もあり、この本を熟読したことをきっかけに、自分の身に何かが起こるかもしれないという深い恐怖を感じました。

この夏読んで欲しいおすすめのホラー小説です。

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