観て損なし!Netflixドラマおすすめ!④(涼みたい方にオススメ編)
Netflixのオリジナルドラマはずっとアツい!
※この章は先週から投稿している①〜③と同じ内容なので、そちらをお読みいただいた方はどうぞ飛ばしてください!!
①〜③をお読みいただいた方、ほんとうにありがとうございます!
いま、動画配信サービス"Netflix"のオリジナルドラマがアツいことは、言うまでもない。
コロナ禍をきっかけにして、動画配信サービスの需要が急増。
お家時間を、テレビやスマートフォンの中に求める人が多くなり、
そこで根付いた習慣のようなものが、現在も地続きになっているようだ。
コロナ禍以降に配信され、社会現象化したドラマだけでも、
「愛の不時着」
「梨泰院クラス」
「イカゲーム」
「ウェンズデー」
「サンクチュアリ -聖域-」
「First Love 初恋」
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挙げたらキリがない。
そして現在では、今年7月に、不動産詐欺を行う集団”地面師”に焦点を当て、実話を基に描かれたドラマ「地面師たち」が配信され、そのストーリーのリアルさと怖さ、キャラクターの面白さで配信から2ヶ月が経った今も、大きな話題となっている。今や、物語のキャラクターが「もうええでしょう」と言いたくなるくらい、愛され過ぎて、ネットミーム化までされている。
ハリソン中山、恐るべし…。
そして先週の配信直後から早くも話題になっている、女子プロレスラーたちの物語を描いた、こちらも実話の「極悪女王」も良作のようである。これから更にSNSを介してこの作品の話題性が高まっていきそうだ。
兎にも角にも、Netflixのドラマは軒並み面白く、話題性もバッチリというわけだが、Netflixのドラマが面白いのは、最近に限ったことではない。
ずーっと良作を生み続けているのだ。
そこで今回は、個人的に面白いと思ったドラマの中で、
ちょっと怖いサスペンス作品4本を、4回に渡って紹介する。
中には、驚きの実話を基にしたものもあり、見応え抜群!保証する!!
秋の夜長に是非!
(ちなみに4本に絞るのは至難の業であった…)
かなり覚悟が必要かも…ドラマ「ダーマー モンスター:ジェフェリー・ダーマーの物語」概要
最後に紹介する作品は、ドラマ「ダーマ― モンスター:ジェフェリー・ダーマー」。
本作も実話を基にして作られているが、今回の作品は、個人的には最初に紹介した「ザ・サーペント」をも上回る恐ろしさであると感じた。
観る人を選ぶ作品だと思う。
概要は以下の通り。
常軌を逸した殺人鬼の物語だ。
バーのような場所で、同性の青年に声をかけ、
自身の部屋に誘っては殺害し、その遺体をバラバラにする。
さらに遺体の一部を保管するなど、通常では考えられない行動にも及んでいる。
そんな連続殺人鬼が逮捕されるまでの十数年間を描いた作品だ。
こういう事実があったということ
私が本作を、”観る人を選ぶ作品”と表現したのは、
とにかく、彼の異常性の数々をぼかすことなく
映像に落とし込んでいるからである。
不調を感じたら、すぐに視聴を止めてほしい。正直そのレベルだ。
それからもう一点、本作が扱うテーマにも理由がある。
この殺人鬼・ダーマ―が抱える闇も、本作のテーマになっていると感じた。
そのテーマは一つではないのだが、いずれも重たい。思わず目を背けたくなる。
例えば性的趣向とそれに対する差別や偏見、幼少期の家庭環境の悪さである。
恐らくダーマーは、行った行為の数々を考えると、元々持つ人格もかなり通常と違ったのだろうと想像できるが、やはり幼少期の記憶やトラウマ、自身の特徴が理解されないことが当然で、隠さなければならないものだと押さえつけられたことも、少なからず影響しているだろう。
無論、だからと言って彼の行為が許されることは絶対にない。
ところが、恐ろしい殺人鬼を知るうえで、そのような背景があったこともまた、見落とさずにいなければならない。
恐らくそう大きな変化は望めないだろうが、それでもダーマーの父のように、
彼を理解しようとし、きちんと向き合おうとする人がもっといたら、彼の人生は、
そして何より犠牲者たちの人生は、変わったのかもしれないと考えずにはいられない。
事実と真っ直ぐに向き合った作品
この事件はセンセーショナルなもので、敢えて言葉を選ばずに言えば、
映像化のしがいがあるものだろうと想像する。
ところが1991年に事件が明るみに出て以降、本作を含めて5本しか関連作品が作られていない。この事件はそれほど触れるのが難しく、手が出せないのだろう。
前述した通り、この作品は彼の取った異質極まりない行動を、
ぼかすことなく映像に落とし込んでいる。
台詞、美術、演技、演出…映像作品ができうる限りの表現方法の全てを、存分に使っているのだ。この作品を今回の4本のうちに選出した理由はこれに尽きる。
ダーマーが起こした一連の事件を、我々は知らなくてもいい。
共感などとんでもない。
それでも、作品にする以上は、作り手は逃げ腰になってはならないと思う。
中途半端な表現にしたり、省略したりするのではなく、正面から向き合う。
Netflixはこの作品において、それがしっかりとできていたと思う。
だからこその恐ろしさと、高いクオリティなのだ。
被害者やその遺族がいる実際の事件を、映像作品というエンタメに消費することについては、本作に限らず度々議論が交わされる。私も、面白おかしく表現することには断固として反対だ。
ところが少なくとも私は、本作には「楽しく消費する作品にはしない」という作り手たちの強い意志を感じた。ダーマーが主人公でありながら、全く魅力的に描かれていないところからもそれを感じられた。
この作品を最終回まで観続けられる人は少ないかもしれない。(正直私もかなり怪しかった)それでも、作り手の伝え方には、いい意味で遠慮がなく、その点が素晴らしかった。
タイトルにおすすめとの言葉を入れているが、人を選ばずにおすすめだと言えるかと問われれば、答えに詰まる。しかし、観て損なしであることは、確かに言えるだろう。
1997年生まれ、丑年。
幼少期から、様々な本や映像作品に浸りながら生活する。
愛読歴は小学生の時に図書館で出会った『シートン動物記』から始まる。
映画・ドラマ愛は、いつ始まったかも定かでないほど、Babyの時から親しむ。
昔から、バラエティ番組からCMに至るまで、
"画面の中で動くもの"全般に異様な興味があった。
MBTIはENFP-T。不思議なまでに、何度やっても結果は同じである。
コミュニケーションが好きで、明朗快活な性格であるが、
文章を書こうとすると何故か、Tの部分が如何なく滲み出た、暗い調子になる。(明るい文章もお任せあれ!)
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