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「生」で見る価値


コロナの影響で舞台の無観客公演や
無観客ライブが増たりして
いっきに世の中が変わった。
役者として劇団員として
舞台をやってきた自分としては複雑な気持ち。

生の方が断然いいし、好きだけど、

配信もいい点が多すぎる!笑

見たい舞台が家で見れるし、
配信チケットなら安かったり、
表情がドアップで見えたり、
遠方のお客さんに見てもらえたり、
公演期間が終わってもアーカイブを残していたら口コミで広がって、より多くの人に見てもらえたり、
何度でも見れるし、巻き戻しもできる。

なによりも演劇がより身近になったような気がする。

でもこのSNS時代で、
演劇のひと公演中ずっと
スマホやパソコンの前に
お客さんを釘付けにするのが難しいとも思う。
短くても1時間30分とか、長くて2時間を超えてくる作品を飽きずに見てもらうのは、なかなか大変だ。
見る方もなかなか大変。

初めて無観客生配信公演をやったときは、
不思議な感じだった。
お客さんはおらず、カメラだけがある劇場。
緊張はするが、いつもとは違う緊張。


初めてのことだったので楽しかったが、
やっぱり直接見てもらいたい気持ちが強くなった。

なにより
生の魅力をハッキリと認識することができた。

書いてて思い出しました。

僕が一番「生」で見て感動した事。

それは12年前に見たボクシングの試合です。

演劇じゃないっす!笑

それも世界タイトルマッチ。
しかもリングサイド!やばすぎ!
中学3年の頃ボクシングをしていて、
ボクシングにハマっている時期でした。

毎月ボクシング雑誌を買って、
誰かも知らないのに強そうだからと
雑誌の付録で付いていた
フロイド・メイウェザー選手の
ポスターを部屋に貼ったりしていた時期です。

そんな時に父親が懸賞で
長谷川穂積選手とシモーネ・マルドロット選手の
世界タイトルマッチのチケットを当てた。
30,000円くらいするチケットだったと思う。

会場の熱気がすごかった
歓声がすごかった
鳥肌が立ちっぱなしで、
興奮を今でも覚えている。
殴るたびに汗が飛び散り、
血も見えた。
音もすごかった。

12ラウンド戦って
長谷川穂積選手の勝ち。
ファイナルラウンドの打ち合いが
とにかく凄すぎた。

手拍子も自然と起こり、
「ほずみ、ほずみ」とコールが起こった。
会場が団結して熱狂していた。

あの興奮はやはり「生」だからこその受けるエネルギーだ。
家のテレビで見ていたら
こんなにも印象に残っていないはず。

そんなことを思い出しながら、
「配信やテレビでいいや。」ではなく、
「生」の魅力を大切にしていきたいと思う今日この頃でした。

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