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【こんな歴史人物もいる】一味違った英雄

皆様、おはようございます。

私が好きな歴史人物の中に、癖のある人がたくさんいます。

恐らく、歴史好きならわかってくれる方がいくらかいると思います。

知っているともっと面白い人物を二人紹介します。

一般の方でも楽しめるように、詳しくは語りません。

※話を面白くするために、少し表現を盛っています。

竹崎季長

名前くらいは知っている方が多いのではないかと思います。

かの有名な戦い、元寇(文永の役、弘安の役)で活躍した武将です。

もともとは菊池氏という名家の一族なのですが、内輪の覇権争いで没落して、あ~もうこいつはお終いだなと言うような存在になりました。

恐らく、金銭的にも苦しかったのではないかと思います。

その後、大元帝国が日本を侵略しに来ます(文永の役)。

日本軍は、未知の外国軍を相手にまとまらず、相手に有効な攻撃を加えられずにいました。

漫画のアンゴルモアでも描かれていますが、

A氏「貴方ののところの装備は高級ですし、お先に攻撃をなさって下さい。」

B氏「いやいや、貴方の兵は精強だと聞きますので、お先にどうぞ。」

みたいな雰囲気はあったと思います。

そんな中、竹崎季長は人生で後が無かった(あるいは再興のチャンスが無かった)のでしょう。

なんと、たった5騎で突貫しました。

自殺行為かと思いきや、どこぞの没落貴族が一番槍をかっさらっているわけで、本家菊池が前へ、他の武士たちも前へと続き、元軍の撃破に繋がります。

そしてその後、日本軍は本土を防衛しました。

竹崎季長がいたから、上手く戦えたんだね~とある観点では考えることができます。

しかし、人事考課に問題が発生しました。

竹崎季長「給料むっちゃ少ないやん。」

決死の突貫に見合わない報酬でした。

それから何年か経つと、また元軍が攻めて来ました(弘安の役)。

ここでも竹崎季長は、激闘に率先して二つ無き身を投じました。

日本軍は再び本土防衛に成功しました。

今回は、多大な恩賞を受けました。

後に、教科書にも重要な戦史記録として掲載されている蒙古襲来絵詞を神社に奉納しているところを見ると、戦果報告による恩賞の増減を大きく痛感したのではないかという考え方があります。

近代戦でも戦果報告に力を入れたかどうかで、褒章や昇進に大きな影響が出ているケースはたくさんあります。

現代の会社でもそうです。

その後、竹崎季長は、出家、寄付と、社会貢献が目立つ人物となります。

行動力の塊ですね。

元寇での英雄に興味を持った方は、女傑・大蔵太子も調べてみてください。

アールネ・エドヴァルド・ユーティライネン

主に第二次世界大戦で活躍したフィンランドの軍人です。

無傷の撃墜王(撃墜数/被撃墜数で語ると世界最強)エイノ・イルマリ・ユーティライネンの兄です。

現在のロシア動員歩兵に対する殺害記録と同じく、当時のソ連は的状態の航空機も数多く飛行させていたこともあり、ドイツ軍撃墜記録、狙撃記録と同じく、単純に数で強さを語れるわけではありません。

こういった事情もあり、軍事有識者の間でユーティライネンと言うと、兄のアールネを指す場合が多いように思います。

ユーティライネン兄は、弟のように花形戦闘機パイロットとは違い、歩兵将校です。

彼はとにかく、態度が悪いんです。

素行不良・・・所謂、問題児です。

素行不良で何度も士官学校で処罰を受け、退学、軍隊に入っても辞めさせられます。

でも、帰ってくるんです。

それは、彼が優秀なのと、時が戦乱の世だったからと考えられます。

何をしてそう呼ばれたかわかりませんが、フランス外人部隊にいた頃、モロッコ植民地戦争で、モロッコの恐怖と言われたとか・・・。

後に、フィンランドは冬戦争、継続戦争など、国家の存亡をかけた戦争をソ連によって不当に仕掛けられました。

ユーティライネン兄は、カワウ中隊という部隊の中隊長(予備役中尉)に任ぜられます。

この部隊には、かの白い死神と呼ばれる世界最強と言われる狙撃手のシモ・ヘイヘ(シモ・ハユハ)がいます。

有名なコッラーの戦いではヘイヘの活躍ばかり目立ちますが、ユーティライネン兄の統率力の高さが、兵士ひとりひとりの真価を発揮させたと評価されているように感じます。

軍事マニアなら絶対に知っている話があるんです。

ユーティライネン兄「歩哨の任務、よろしく!」

兵士A「私たちは、思想上(おそらく、エホバの証人と同じような宗教的な非暴力思想、エホバの証人は現在フィンランドでは兵役免除の対象)の理由から、武器を持って人を傷つけることはできません!」

ユーティライネン兄「おお~!そういう考え方もあるわな!思想、信教の自由やな!ええやん!歩哨の任務に就けばええだけやから、無理に撃たんでええで!」

兵士B「それでは、敵軍が突破してくるのでは・・・その時はどのように・・・。」

ユーティライネン兄「雪玉でもぶつけたらええやん・・・。」

兵士A、B「え・・・承知しました・・・。」

ユーティライネン兄は、人心を掴む能力が非常に高かったと評価されているように思います。

部下から家族同然の信頼を得ていたとされます。

撃墜王の弟がパイロットになった要因を創ったのも彼です。

ゴールデンカムイの鶴見中尉を彷彿させます。

面倒な上司だけれども、この人がいれば、辛い思いをせずに激務をこなせそうだと思える人物です。

戦後の人生は堕落したようです。

ジョージ・パットンのように、戦のカリスマには平和は生き辛かったのかもしれません。


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