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軍事ものの物語を描く方におすすめする行き過ぎないほどに中二病感のある武器・兵器とこれに関連する話

皆様、おはようございます。

タイトルの通りなんですが、昔、同人で軍事ものの漫画を描いていたときに、適度に中二病感のある作品にしたいのに、武器・兵器の知識の差で作業が滞ったことがあったんです。

あまりにも科学的に突飛押しのもないものが出て来たら興醒めですが、歴史で存在したインパクトのある武器兵器が出て来たら面白いですよね。

結構主観が入っていますが、早速、ざっくりと紹介して行きましょう。

・連弩

前にも紹介した連弩です。

中国の武器です。

弩というクロスボウの類の武器で連射、速射、同時発射などが出来るようになったものを指します。

有名なものは、諸葛弩と呼ばれ、弾倉式の携帯できるものになります。

古代から近代まで使われた武器です。

・中国の棒状武器

中国の棒状の武器です。

名だたる猛将が用いた武器である戟/戈/矛、青龍刀(棒状でないものもあり)は、創作物でも身体の大きいキャラクターの武器としてしばしば採用されます。

とにかく厳ついです。

・フランキスカ

フランク族の用いた投げ斧ですが、独特の形状が創作物では映えます。

実際は、あまり有効な武器ではなかったとか・・・(笑)

フランキスカではなく、トマホークを採用する方も多いです。

・強弩/バリスタ/スコーピオン

携帯が困難な大型の弓です。

攻城兵器や隊列崩しに有効な兵器ですが、創作物では、巨大生物を殺傷したり、捕縛するために利用されている場面をよく見かけます。

強弩の場合は、携帯できるものから巨大なものまで表記がぶれる場合があります。

・投石機(投石車)

城壁を破壊したり、敵の集団に損害を与える兵器です。

一般的にはカタパルトと呼ばれているものが有名ですが、映画でしばしば登場し、世界的にも人気なトレビュシェットと呼ばれる長距離投擲型の物々しい兵器も存在しています。

トレビュシェットは、エイジオブエンパイアの愛好家からは、遠投投石機、遠投と呼ばれることがあります。

投石機は、近現代でも投擲武器を遠距離に投げる際に簡易なものが使われたりします。

青田昇さんや沢村栄治さんには、全く必要の無い兵器です。

・破城槌

世界各地で様々な形状で存在する城門を破壊する兵器です。

屋根のついたいかにも兵器らしい形状のものが見栄えは良いのですが、骨組み型、火を点けて体当たりさせるものを作品で採用する方もいます。

現代では、携帯型のものが一般的で、警察や軍が立てこもり犯やゲリラの潜伏する建造物への突入時に使用します。

・雲梯/攻城塔/井闌

城壁を登って突破するための兵器です。

雲梯というだけでも、脚立のようなものから大掛かりな坂道や階段を備えたものも存在し、攻城塔や井闌は、製造努力に感服してしまうような見た目です。

・銃剣

銃剣は、銃が速射、連射できない時代に、敵に詰められて制圧されないために普及した武器です。

速射、連射が出来るようになったり、他の武器・兵器でカバーが出来るようになると廃れましたが、現代でも、弾切れになったときの心理状態を考慮して、装備している場合があります。

創作物では、武器自体の能力ではなく、見栄え、抜刀と同じく、着剣時の掛け声や騒々しさの演出のために登場する場合があります。

・装甲列車

鉄道を走る戦車と言える兵器ですが、列車としていろいろな車輛が連結されて禍々しい見た目になっていることが多く、戦車砲塔や対空砲が装備されているだけでなく、戦車自体が乗っている場合があります。

ドイツやソ連で使用され、ドイツでは装甲列車だけでなく、超巨大臼砲とともに超巨大列車砲のようなものまで製造されました。

日本でもかなり大規模な装甲列車が満州方面で使用されました。

現代では、戦艦とともに廃れた兵器ですが、近年では旧東側の国で使用されているという話を聞きます。

・大型爆撃機

簡単に言えば飛行要塞であり、B-17、B-29などが典型的です。

B-17はフライングフォートレス、B-29はスーパーフォートレス、名前自体が要塞です。

B-17やB-29は爆弾の搭載量だけでなく、陸地のトーチカが顔負けするほどの数の機銃、機関砲を搭載しており、安易に近づくことができないようになっています。

このような機体をモデルにしたような、超大型航空機(船や艦と表記される場合もあり)が創作物に登場することが多々あります。

日本では完成しなかった超大型爆撃機富嶽、ソ連/ロシアのエクラノプラン、ガンシップなども創作物では類似の扱いを受けることがあります。

・連装砲

ひとつの砲台、砲塔に複数の砲がついているものです。

軍艦や高射砲では普通の装備ですが、創作物では戦車に搭載されている場合があります。

史実にも存在し、自衛隊に同系統のものでそれなりに成功した兵器がありましたが、基本的には大型の火砲を搭載する自走兵器には向かない装備です。

複数の砲塔を持つ多砲塔戦車と似たようなジレンマも抱えています。

多砲塔戦車も度々創作物には登場するので要チェックです。

・双胴兵器

航空機で見られる場合もありますが、船舶艦艇で現代でもたまに見かける双胴船、双胴艦と呼ばれる、船の胴体が二つつながっているものが有名です。

胴体が三つのものもあります。

双胴兵器は、見た目がものすごく禍々しいです。

・動物兵器

犬、鳥、虫など、人間を除く動物を用いた兵器です。

ソ連の対戦車自爆犬やラジコンゴキブリなどが有名で、現実では残酷なものが多いですが、創作物では動物の身体能力を高めて人間とともに戦うという比較的マイルドな場合が多いように思います。

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ここからは、既存の演出から見る、いろんな国の武器・兵器の扱われ方を個人的な観点で紹介します。

・日本を彷彿させる装備

最も典型的なものは、日本刀や手裏剣です。

現実でもそれほど間違ってはいないのですが、最強の近接武器として日本刀が登場する場合が多いです。

大太刀の場合は、装備の仕方が一般的な日本刀と異なります。

手裏剣は本来の使い方とは全く違い、素早く連続投擲される創作物が多いです。

零戦(零式艦上戦闘機)や震電は、日本を象徴とする非常に強力な戦闘機として、国内外で、そのまま登場させたり、モデルとした機体を登場させたりする場合があります。

戦艦大和、長門などもそのまま登場させたり、モデルとした艦艇がよく見受けられます。

ヘルメットや軍帽などもモデルにされていることがあります。

国内外で、ハイテク兵器は日本製というような描き方をしている作品があり、現代の自衛隊の兵器をモデルにしているものも見かけます。

日本らしいバトルを演出したい場合は、源平合戦、戦国、幕末~日露戦争、第二次世界大戦、自衛隊などを調べると良いと思います。

・アメリカを彷彿させる装備

第二次世界大戦から現代に至るまでのアメリカを彷彿させる兵器です。

そのままの姿で登場する場合もかなり多いです。

アメリカ軍は軍の典型的なイメージとされているように思います。

そのせいか、強敵のやられ役としても度々登場します。

M4シャーマンやM1エイブラムス、それらがモデルの戦車はたいていフルボッコにされています。

SF系だと、パットン戦車っぽいものも多いかな・・・。

アメリカの作品でもやられ役が多いです。

第二次世界大戦~ベトナム戦争あたりのアメリカ軍歩兵やアメリカ製っぽい戦車は軍隊のステレオタイプとして扱われているように感じます。

特に、歩兵の服装、ヘルメット、戦車あたりが顕著です。

・第二次世界大戦中のドイツを彷彿させる装備

戦車(38t、Ⅲ号、ケーニヒスティーガーのようなものをよく見かける)、潜水艦(Uボート)、ロケット、列車砲、シュタールヘルム、軍服などが顕著で、強い軍隊の象徴として、第二次世界大戦をモデルにしたような作品や帝国軍のイメージとなっている傾向があります。

逆に、この敵がイギリスやソ連を彷彿させる装備であることが多いように感じます。

ヘルメットに関しては、ピッケルハオベ(ピッケルハウベ)の方を採用している方も多いです。

・ソ連/ロシアを彷彿させる装備

基本的に、現代の日米または日米をモデルにした国の敵役です。

西側諸国と兵器の見た目が大きく異なるので、敵役として映えるのがよくわかります。

ソ連/ロシアの戦車(爆発反応装甲装備)や戦闘機(ミグやスホーイ)の形状は頭に叩きこんでおきたいですね。

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その他、武器・兵器という言葉ではないけれども密接で描くと面白そうなワードを紹介します。

・軍馬

競走馬とは異なります。

スピードよりもパワーを重視した馬です。

競走馬が用いられたことはありますが、基本的には競走馬はモデルにしません。

たくさんの机を描くのに疲れたと言っていた漫画家がいましたが、何を言っているのかさっぱり・・・軍馬をたくさん描く方が遥かに大変です。

・軍楽隊/慰問団/軍属など

武器を持たず、楽器を持って戦う人がいます。

画を描いて現地人と意思疎通を図る人がいます。

お笑いで兵士たちを励ます人がいます。

専門技術で軍をバックアップする人がいます。

この辺りも描くと面白いかもしれません。

・超兵器または超常兵器

その時代の兵器よりも遥かに超越したり、通常の科学的な戦闘理論からは超常してしまっている兵器です。

音波やレーザーで人に強烈な苦痛を与えたり、地震を発生/誘発させるものがありますが、実用的なものは少ないです。

創作物では、超巨大な兵器や現実では完成しなかった氷山空母のような兵器などがこれとして扱われることがあります。

・サイコキネシス

科学的にはぎりぎりの話ですが、念力です。

冷戦時に各国でよく研究されました。

馬鹿げた話のように感じますが、第二次世界大戦では百人斬りを遥かに超えるような常識では考えられない兵士が数多く出現しました。

念力とまで言わなくとも、現代までで知られている人間の能力以外に、人間には備わっている能力がいくつもあるのではないかと考えることはおかしいことではありません。

かなりの作品で登場しています。

人間兵器と言えます。

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ミリタリー飯や兵法あたりを描くのも面白いですね。

思いつくことを描いたので、誤字脱字があるかもしれませんし、追記もするかもしれません。

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