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小・中・高校生、子育て中の親御さん、地域のお年寄りの日常に寄り添う『食堂』を開店することにしました

はじめましての皆様。
京都・西院で学童保育と学習塾を運営する合同会社なんかしたいの代表の清水といいます。この記事を開いていただきありがとうございます。最後までお読みいただけますと幸いです。

月額500円〜の寄付サポーターの皆様。
いつも応援いただき誠にありがとうございます。
皆様からの応援が大きな力となり、地域の小・中・高校生とその親御さんの日常に寄り添える活動を続けられています。

子どもたちや子育て中の親御さん、そして地域のみなさんの、日常に笑顔が増える一助になれたらという想いで、地域に開いた「食堂」を始めることにしました。こうした挑戦ができることも、ひとえに皆様の応援があってこそです。

皆様に「食堂」を始めるに至った経緯をお伝えさせてください。長くなってしまいますが、ぜひお読みいただけましたら幸いです。


地域に根ざした塾と学童をさせてもらって気付けたこと

2010年。当時大学3年生の僕は、一人でも多くの人が、楽しく幸せに生きていける、死にたいと思ったとしても誰かに相談ができる、死にたいと思い続けなくていいような社会でありたいと願い、社会でなんかしたいという夢を持ちました。

2010年 当時大学3年生

当時大学生の僕は、大学生が楽しく学び合うような企画をたくさんしました。
たこ焼きパーティに始まり、フェス、無人島キャンプ、ビジネスゲーム、ヒッチハイク、英語しか喋っちゃダメなEnglish night、持ち寄り勉強会。

大学生と小・中・高校生が混ざって対話ワークショップ

そして、ご縁をいただき、大学を卒業する2012年、大学生が学び合う空間の真隣で小中学生(のちに高校生も)向けの学習塾を始めることになりました。運営を続けていく中で、生徒の兄弟や近所の方から「小学生の放課後の居場所の相談」が増え、学童保育も始めることになりました。

親御さんや地域の方に協力していただきチラシをつくりました

「人生は学歴や偏差値なんかで決まらないぞー!勉強なんかよりももっと大切なことがあると思うんだー!」という気持ちで始めた学習塾。
たかが勉強、されど勉強。
勉強に悩み、受験に苦しみ、「自分なんて」と自分に自信が持てない小中高校生とたくさん出会いました。

小中高校生が、大学生の学び合いを肌で感じながら、勉強するスタイル

そんな我が子になんて声をかけていいか分からず、応援したいのに、愛情いっぱいなのに、言いたくないのに「勉強してるの?」と声を荒げてしまい、我が子との関わり方に悩みに悩んでいるお父さんお母さんとたくさん出会いました。

少なくても年3回の面談で丁寧にお話を聞かせていただいています

仕事帰りに急いでお迎えに来られた親御さんに、
子「今日の晩ご飯なに?」
親「ごめん、まだ今から買い物行かないとあかんねん」
子「えー、お腹すいたー!買い物いくの嫌やー!」

親子の帰り際のよくあるやりとり。
そんな姿を見て「安くで栄養のあるごはんがここにあれば、この親子のちょっとした喧嘩も解消できるかもしれない。。。」と感じていました。

中学生の長時間のテスト勉強の中、
Aさん「夜ご飯休憩だー!ラーメン食べにいこうぜー!」
Bさん「いいないいな行こう!」
Cさん「家帰って食べるわ、晩ご飯あるし」
そんな会話の中、ふいに居なくなる中学生のDさん。
100円マックのハンバーガーを道端で食べているのを見つけました。聞けば、今日の晩ご飯はそれだけだと。
「100円で、栄養のあるごはんが、友達と食べられる場所があれば、、、いつか絶対につくりたい!」

町内会の皆さんにもよくしていただき、ご近所さんとの関わりの中で、高齢者さんが一人暮らしで、毎日の食事を買ってきたお弁当を一人で食べていることを知りました。

つい最近まで元気だった方が、少し見ない間に一気に身体が弱り、認知症も進んでいく
様も見ました。

 それぞれの家庭には、それぞれの事情があることを温度感を持って日々感じています。そしてそれぞれの人生があって、そんな当たり前なことが、当たり前にあれるよう、誰かが悲しい気持ちになることが少しでも減るよう、子どもも大人も世代に関わらず栄養満点の温かいご飯を一緒に食べられる。そんなつながりを感じられる場所をつくりたいと強く思い始めました。

 そして今、地域に根ざした学習塾と学童保育をさせてもらってきたからこそ気付けたことを活かして、小学生、中学生、高校生、そして子育て中の親御さん、地域のお年寄りの日常に寄り添う食堂を開店することにしました。

1年間の試行錯誤

 寄付サポーターさんに毎月お送りしているなんかしたいレターやインスタグラムではご紹介していましたが、1年前の6月に大規模な改装は完了し、1年間は活用方法を模索してきました。最初は「まなあそカフェ」と名付けていました。

 ある時は、カフェ企画として「ベビーカステラ」「珈琲」、ある時は「たこ焼き」「かき氷」を提供して、子どもから大人までたくさんの方に立ち寄っていただきました。

 ある時は、小学生の生徒たちが駄菓子屋さんを営んでいました。仕入れから値付け、陳列、売上管理、接客までして、地域の小学生でお店が溢れることもありました。

 ある時は、塾飯として、定期テスト期間中に自習室で勉強を頑張る生徒たちに、10種類の具沢山お味噌汁ご飯無限ふりかけや、10種類の具沢山カレーを提供して、勉強を頑張る生徒たちと、お仕事や家事を頑張る親御さんにも食べていただきました。

 ある時は、子どもを寝かしつけた後の親御さんが22時から来れる、スナックのような場を夜カフェと名付け、月1回開店してきました。

夜な夜な、趣味や旅行、仕事、子育ての話など親御さん同士や、大学生スタッフ、社員も一緒に盛り上がる夜がありました。

 ある時は、卒業生とその親御さんが集う場や、世代を超えたマリオカート、ゲーム大会など全世代が楽しめるような企画の開催もしました。

 ある時は、地域の町内会の会合や、近隣の高校のPTA会議の場所としても活用していただきました。

 またある時は、右京区の社会福祉協議会さんのおやじの会さんによる100円コーヒー屋さんとしても月1回活用してくださっています。2024年8月1周年になります。

 1年の間で、この場所で100以上の企画を実施、参加者さんは、のべ1,000人を超える方にお越しいただきました。

 並行して開催していた「まなあそ縁日」と称した、ハイキングや京都の会社訪問、大学生の論文発表などの企画を月1回開催し、生徒・ご家族・卒業生・スタッフが任意参加、2022年から30回開催、のべ1,160人もの方にご参加いただきました。
これらの企画は子どもだけの参加は禁止で親御さんの参加を必須としています。塾と学童のスタッフと親御さんとの関係性の深まりを感じています。

まなあそ食堂開店します。

そして、一年の模索の結果、「具沢山のうどん」を看板メニューに地域に開いた食堂を開くことにしました。まなあそ食堂と名付けました。

清水は、学習塾と学童保育で一生懸命な毎日なので、食堂はだいず(村木)に店長を任せ、運営も一任することにしました。

7/23(火):プレオープン
8/23(金):グランドオープン

として、月曜〜金曜の17:45-22:00に営業します。臨時休業はInstagramでお知らせします。

だいず店長がてんやわんやとうどんを作っていると思うので、ぜひみなさんうどんを食べに来て、そして、顔がみえる地域づくりに参加しに来ていただきたいです。子育てがしやすい豊かな地域をつくりたいです。ご来店をお待ちしております。

また、誠に申し訳ございませんが場所に限りがあるため、開店祝いのお花は、お気遣いに感謝しつつも謹んでご辞退申し上げます。

その代わりと言ってしまうとなんですが、開店にあたって、食堂と子どもの秘密基地に置く漫画の欲しいものリストを作りました。お贈りいただけたら子どもたちもとても喜ぶと思います。オープンを後押ししていただけましたら幸いです。
またこちらは随時一般公開の際も広く募集したしますのでどうぞご協力のほどお願いいたします。以下の画像のクリックから。

なんかしたいサポーターから
まなあそサポーターへ

最後になりますが、食堂オープンにあたり、サポーターの呼称を「なんかしたいサポーター」から「まなあそサポーター」へとさせていただき、これからも広く募集をしていきたいと思っております。
ご寄付の用途は引き続き「小中高校生とその親御さんの日常に寄り添う」ことに、まなあそ食堂やagoraを通して活用して参ります。

月額500円〜の寄付サポーターになって、活動の支えとしてご協力いただけたら幸いです。
寄付サポーターのページは以下です。

そして、まなあそ食堂を開店することで、オフラインの活動により力を入れるため、サポーター制度開始時より運営しておりました中・高・大学生が参加するオンライン企画「agora night」は終了とさせていただきます。

オンライン企画はコロナ禍に入った2020年4月からスタートして、308回の企画の開催、2011名の中・高・大学生の参加がありました。
オンラインだからこそ出会えて、たくさんしゃべることができました。ここで出会った中高生や大学生とたくさん繋がりが生まれ、生徒になったり、スタッフとして働いてくれた方たちもいます。
皆様のこれまでのサポートがあったからこそのご縁です。誠にありがとうございます。

オンラインだからこそのつながりも必要であると感じていますが、今はオフラインだからこそできることに力を入れたいと思っております。何卒ご理解の程よろしくお願い致します。

ご来店お待ちしております。

長くなってしまいましたが、ぜひまなあそ食堂にお立ち寄りいただけたら幸いです。

子どもたちが家庭環境に関わらず、栄養のあるご飯が安価で食べられる場所。
仕事に家事に育児に頑張っている親御さんが、その日の夕食を作らなくても罪悪感を感じない場所。
一人暮らしの地域のおじさんおばさんが、世代を超えて繋がりを感じながらご飯を食べられる場所。

そんな場所が地域の中にあり、顔が見える地域となり、子育てがしやすい豊かな地域の一助になれるう、精進してまいります。運営を継続できるかという大きな挑戦となります。ぜひこれからもまなあそ食堂を通して、地域の小中高校生とその親御さん、地域の方の日常に寄り添う活動を応援していただけました幸いです。

そして、まなあそ食堂でお会いできますことを心より楽しみにしております。


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