見出し画像

2022年下半期の自分的エンタメランキング

ここ2年くらい、友人たち4.5人と、とある遊びをしている。各々がその年に見たり聞いたりしたエンタメをランキング形式で発表するという遊びだ。近所の会議室を借り切って、それぞれがパワポかレジュメを作ってきて、プレゼンする。この「エンタメ」の意味は非常に広く、「自分の心を動かされたもの」で「追体験可能なもの」ならなんでもOKというレギュレーション。映画や小説、ドラマはもちろん入るし、過去にはハンバーガーやサッカーの試合を発表した者もいる。

ちなみに僕の2021年下半期は
1位 映画 街の上で
2位 映画 音楽
3位 漫画 スキップとローファー
4位 ドラマ 俺の家の話
5位 ラジオ ハライチのターンm1直後回

2022年の上半期は
1位 映画 プロミシングヤングウーマン
2位 随筆 ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー
3位 小説 アンソーシャル・ディスタンス
4位 映画 ハケンアニメ!
5位 ラジオ 結婚したい乙女たちのアダルトーク

という感じだった。公開年は関係なく、見た年が2022年だったら2022年に入る。

そして2022年の下半期ランキングベスト5
第5位 漫才 ダンビラムーチョ「歌しりとり」
M1の敗者復活で披露したネタ。もうめちゃくちゃ面白かった。敗者復活は知名度が大きく左右する側面が強い中、「自分たちが心の底からただただ面白いと思うこと」をやっているのがわかって面白いし最高だった。あと、スピードワゴンの小沢さんが「上がろうとしてないのが良いんじゃなくて、これで上がろうとしてるのがいいんだよね。」と言っていて、ちょっと感動もした。多分配信だと歌部分がカットされるので公式YouTube に上がってる今がチャンスです!

第4位 随筆 HI, HOW ARE YOU/綾部裕二
なぜアメリカに行ったのか。という問いに対する答えがこの本の縦軸になっている。軽く読めるのに急にハンマーで頭をぶっ叩いてくるみたいな本。この本を読む前の綾部さんのイメージは「陽気で運の良い人」だった。そして、この本を読んでもそのイメージは変わらなかった。ただ、そこに思考力と行動力が加わってる最強の人間なんじゃないかと思わせてくれる本だった。

第3位 アニメ 響け!ユーフォニアム シリーズ
吹奏楽部の青春アニメ。めちゃめちゃ面白い。単純に僕が吹奏楽部のことを全く知らないので吹奏楽部関連のことを知れるのも面白かったし(「だめ金」とか、同じ吹奏楽部でもパートが違うとほぼ話さない人がいるとか)、ホモソーシャル的な絆に自分は弱いんだなって思った。あと、吹奏楽は、スポーツよりも経験歴が実力を左右するんだなと思った。高校から楽器を始めた高3と小学生から始めた高1がコンクールに出るメンバーを懸けてオーディションで戦ったりする。で、そこにある残酷さはもちろん、もう一歩先に行った清々しさまでちゃんと描いているのが素晴らしかった。僕も中学高校のサッカー部でレギュラー、ベンチ、ベンチ外、全部経験したので全員の立場がわかるような気がした。
Huluで観れます。

第2位 ドラマ 住住 シリーズ
バカリズム原案のシチュエーションコメディ。出演者に、バカリズム、オードリー若林、バナナマン日村、水川あさみ、二階堂ふみがいる。住住の特徴は出演者が出演者自身として登場すること。でも、バカリズム、若林、二階堂ふみが同じマンションに住んでおり、日村と水川あさみも近くに住んでいるという絶妙なリアリティーライン。特に、バカリズム、若林、日村の人間性を視聴者もある程度理解してることが前提に会話劇が進むが、この会話劇が本当に面白い。3人のうちの誰か1人でも好きなら絶対に面白いと思うとおもう。1話完結なのでちょっと時間が空いた時におすすめです。1話20分〜30分くらい。
Huluで観れます。

第1位 映画 14歳の栞
8月に吉祥寺のアップリンクで観た。サブスクで配信もされないし、DVD化もされないので「追体験可能な」という項目を満たしているのか微妙なのだが、愛されてる映画なのでこの先も映画館でかかるだろうと思って1位にした。
とある中学2年のクラスに密着したドキュメンタリー映画。全体のドキュメンタリーが進行しながらクラス35人の個別インタビューが差し込まれる構成。この差し込まれる順番も秀逸で、まず、サッカー部や陸上部の学校を楽しんでる生徒のインタビューから入り、次にその人たちを疎ましがってる生徒、不登校の生徒へと続いていく。
それぞれの立場にそれぞれの悩みがあり、喜びがあることがわかる。そして、中学時代の自分のことも肯定したくなる。同時に、「すべてが見える位置など存在しない」ということも教えてくれた。そして、それぞれの位置にいる一人ひとりのことを醜く、そして、尊く思えた。そして、自分のことも醜く、尊く思うことができた。
とにかく最高だった。

惜しくもベスト5には入らなかったエンタメ達

来年もよろしくお願いします!

この記事が参加している募集

#映画感想文

67,587件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?