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2023年9月に読んだ本まとめ

9月は何と言っても、17年振りに発売された百鬼夜行シリーズ新作『鵼の碑』が非常に印象に残りました。いやぁ、最高でしたよ。さらに、伊坂幸太郎さんの殺し屋シリーズの最新作『777 トリプルセブン』もエンタメしていてよかったです。10月には小川哲さんの『君が手にするはずだった黄金について』が発刊されるので非常に楽しみです。

また、今週末で試験勉強にひと段落が付くので実用書や、人文書なんかも読んでいきたいところです。読書の秋なので。

文芸書

京極 夏彦著『邪魅の雫』

陰摩羅鬼もそうでしたが、すごい切ない。
まぁ、神こと榎さんの心中を慮るのは不敬なんでしょうけど彼こそ被害者な感じあるよね。

京極 夏彦著『鵼の碑』

歓喜日光!詳細は以下の記事にまとめました。

村田 沙耶香著『丸の内魔法少女ミラクリーナ』

丸の内魔法少女ミラクリーナ
わきまえているのであればどのような趣味を持ってもいいのではないかと思う。社会正義を社会が規定するものだとすれば、正義と言うのはあくまで個々人が規定するものという枠を超えられないのではないかと思う。そういった趣味を他人に強要するのはわきまえていない行為なんだと思う。
犯罪はまた別問題だとは思うけど、それこそ認定が難しいよねぇなどと。

秘密の花園
理想の異性に囚われた人の話、理想の異性の殺し方と言うのが面白いが、手が届かないところに行ってたら積んでたなこれは。

無性教室
性別が禁止された学校の話。男女の制服が統一されたり、ランドセルの色が自由になった先には、意外とこういった世界があったりしそうな気がする。

変容
「ズンドコベロンチョ」的な話。自分があやふやだという自覚があるので、さすがに喜怒哀楽のどれかがなくなるとかってのはなさそうだけど、立ち振る舞いや出来事から受ける感想はいる場所なんかで変わるし所属する社会でもかわるんだから人間こんなもんよ。と言う気はする。

伊坂 幸太郎著『777 トリプルセブン』

いやぁ、面白かった。
『マリアビートル』の時には初めましてだった天道虫も、2作目になると良く見知ったキャラクタになるわけで、前作と比べると彼の特異体質もスムーズに飲み込めたのでシンプルに楽しむことができました。個人的には『マリアビートル』と比べてスッキリとしたエンタメ小説と言う印象です。

ホテルの中でドタバタする天道虫やマクラ・モウフと、静かなレストランでコース料理を楽しむ蓬の落差が良い緩急になっていて、読み疲れることなく楽しい3時間を過ごすことが出来ました。そういう意味では甘いの後にしょっぱいが来たら永久に食べられるという理論を体現したような小説とも言えるのではないでしょうか。

今作では、真莉亜の現場力が見られるシーンがあったりココや、マクラ・モウフなどの良いキャラクタが登場したので、次回作以降にも期待してしまいます。

実用書

平澤 元気著
『これだけでOK!麻雀初心者が最速で勝ち組になる方法』

平澤元気さんの本は3,4冊目だと思うのですが、初心者向けの本は初心者勝つために大事なことに絞られて書かれているので、非常に読み易くかつ分かり易いです。こちらの本では相手が聴牌した際に、自分がイーシャンテンだった時の押し引きが結構詳しく載っていました。ただ、ちょっと覚えられていないので表を見つつ打ってみようかと思ったりしています。

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