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「日本のIT人材配置に偏り」に思うだけ。

ただ、記事をみて、もわっと思ったことを明文化しただけで、特に解決策などは書いていないです。

2020年度経済財政報告によると、日本のIT人材のうち72.3%はソフトウエア業や情報処理・サービス業といったIT産業に従事している。(中略)
内閣府の担当者は「新卒雇用の際にIT産業に人材が集中し、転職も業界内が多いため非IT産業に人材が流れない」とみる。
(上記記事一部抜粋)

日本は世界的に見てIT人材(ITに関わる業務に従事している人)が、IT業界以外で働いている率が低いそうです。

日本の企業の内99.7%は中小企業です。小規模企業はもちろんのこと、中規模企業でも規模が小さい場合はIT担当を個別に雇用する余裕はないため、社内で一番パソコンに詳しい人が兼任するか、SIerなどのIT産業の会社に社内のITを外注します。

パソコンに詳しい人の兼任については、その人のスキルによってしまうので一概には言えないですが、外注してしまうと、システムの導入ではドメインやその会社の運用をシステムに合わせることができず、社内のインフラやIT機器(パソコン、プリンタ)は、正しく選定・運用できません。

それではIT化の旨味をフルに享受することができないため、「IT化してない方が生産性が高い」という事態に陥ってしまいます

白書は非IT産業に人材が配置されることで、「スムーズなIT運用が一層進むと期待される」と指摘する。
(上記記事一部抜粋)

もちろん、IT人材が配置されると上記のような問題が起こりづらくなりますが、小規模企業(商業・サービス業5名以下、その他業種:20名以下)が企業数の87%、企業雇用の1/4を占める日本では各社にIT人材が配置されるというのは現実的ではないですね。

以前どこかで書きましたが、システムの導入にはカルチャーの変更が必須なので、外の人がシステムを導入してもなかなか上手くいかないものなんですよね。

勝手に今後を予想すると、行政のIT化に伴い中小企業は従業員に不便をさせながら最低限のIT化をしていって、中小企業の後継者が義務教育でしっかりITを学んだ世代になったころに多少マシになるって感じかなぁ。

#日経COMEMO #NIKKEI

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