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「オブジェクト指向でなぜつくるのか 第2版」を読んで

平澤章著「オブジェクト指向でなぜつくるのか 第2版」を読んで「ブクログ」に感想を書いた。ざっくり言うと非常に役立ったんだけど、万人に役立つわけではないと思うので、どういった状態で何に役立ったのか詳しく書いていこうと思う。

どういった状況だったのか

ここで、私が置かれていた状況を記載しておこうと思う。私はここ7年ぐらいコーポーレートエンジニアとして仕事をしている。プログラミングについては、個人利用の範囲で業務効率化のためにGoogle Apps Scriptで処理を自動化したり、Windowsのバッチを書いたり、MacOS向けにBashのスクリプトを作成したりしている。
ただ、本格的にプログラミングをしたことはないし、「オブジェクト指向、なにそれ美味しいの?」「言語の仕様に則ってクラスを作ることはできるけど、関数との違いがわからん」といった程度の認識だった。

今回、Powershellで他の人に保守を依頼する可能性のあるスクリプトを作成することになったんだけど、思いの外スクリプトにやらせることが多くなり、行数が300行を超えてしまった。レビューしてくれていた同僚にも「クラス化した方が見通しが良くなる」と言うアドバイスを頂いたので、今まで手を出してこなかった「オブジェクト指向」を使ったプログラミングに挑戦することにした。

とは言え、「何それ美味しいの?」状態では作成した関数を、闇雲にクラス化して、よりわかりづらいスクリプトを作成するのは目に見えていたので、3年ほど積読になっていた掲題の本を読むことになった。

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何の役に立ったのか

そもそも、「オブジェクト指向」が何の役に立つのか、上記の同僚が言っている「クラス化で見通しが良くなる」と言うのがどう言う意味なのかが、私はわかっていなかった。この本ではプログラミング言語の歴史から「オブジェクト指向」が生まれた必然性を説明しているので、私の無理解に疑問にある程度の答えを示してくれた。

また、一般的に「オブジェクト指向」の理解を妨げている問題を一つずつ丁寧に解きほぐしてくれているので、今まで理解できなかった「オブジェクト指向」の概念が理解できるようになった。(業務上の必然性があったからと言うのも理由にあるかもしれない)

さらに、次のステップに進ための文献が多く紹介されている点もよかった。私は、以下の本をとりあえず買ってみた。

ちょっとつづでも読み進めようと思う。

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