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『風と共にゆとりぬ』を読んで

読みながら声を出して笑い、小学生の頃にさくらももこさんの『もものかんづめ』や『さるのこしかけ』でエッセイの面白さを知ったことを思い出しました。

大学時代が中心の前作と違い、今作では兼業作家だった頃と専業作家になった後の話が中心でした。色々と面白い話があったんですが、第三部が強烈だったので他の印象が飛んでしまいました。

第三部は「痔瘻」の話です。

私が若くて週に2、3日だけ働いて、後は家に引きこもっていた頃、バイト先で聞いた怖い病気の名前が「痔瘻」でした。当時無闇やたらと時間があった私はネットで情報を集めまくり、罹患したこともないのに「痔瘻」に詳しくなっていました。

そんな若くて暇な私が特に恐れ慄いていたのはその手術方法です、朝井リョウさんがおそらく行ったであろう「開放術」は、想定の範囲内なのでまぁ良いです。

「くりぬき法」や「シートン法」は非常に怖い手術法です。なんと言うか力技で治している感じがすごいです。特に「シートン法」自分が受けると想像すると非常に怖いです。
『風と共にゆとりぬ』を読んで興味が出た方は是非調べてみると良いと思います。と言うことで、

思い切り笑って、健康について考えられる。良いエッセイでした。

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