簡単で効果的、ナチュラル・プランニングモデルとは

提唱者であるデビッド・アレン氏がGTDの本「ストレスフリーの整理術」内で紹介した、ナチュラル・プランニングモデルが簡単で効果的だったので紹介したいと思います。

以下がその手順です。

1. 目的と価値観を見極める
2. 結果をイメージする
3. ブレインストーミングする
4. 思考を整理する
5. 次に取るべき行動を判断する

ぱっと見よくわからないと思いますが、これは人が意思決定の際に自然にやっている手順であり、その自然な意思決定の手順を仕事や私事の意思決定にも使おうというのがアレン氏の提案です。

ストレスフリーの整理術では夕食を題材にナチュラル・プランニングモデルが説明されているのでここではお出かけを題材に説明してみようと思います。あなたが出掛ける場合を思い浮かべながら読んでみると良いと思います。

1. 目的と価値観を見極める

例えば気晴らしに出かけたいとか、誰かと親睦を深めるために出かけたいとあなたが思ったとします。そうするとそれが「目的」となり脳は無意識に計画のプロセスを開始します。次に、自分の「価値観」を考慮して計画の大枠が決められます。例えば、今まで行ったことのない場所に行きたいとか、よく行く公園に行こうだとか、車で出かけたいなどです。

2. 結果をイメージする

次にあなたは自分が「目的」を果たしている様子を「イメージ」します。例えば海沿いをドライブして風景を楽しんでいる様子であるとか、パートナーと一緒に観光地をめぐる様子などです。

3. ブレインストーミングする

「目的」と「価値観」を決め「結果をイメージ」したあなたは、次に「青い海、天気、天気はいいだろうか?」、「車、ドライブ、タイヤ、そういえば空気圧は。」「あの海沿い、マクドあった」「そもそもあの観光地はどうやっていくんだっけ?」「観光地、人混み、そういえば混んでるかな?」「あの観光地、名物、有名な鯛焼きやがあるんだっけ?」などの色々な思考を浮かべます。これが「ブレインストーミング」です。このような疑問が浮かぶのは特定の結果を得ようとしている時に、自然に起こってくる脳の創造的思考のプロセスです。現実と理想にギャップがある時に私たちの脳は自然とそのギャップを埋めるための手段を模索し始めます。

4. 思考を整理する

あなたの脳はたくさんの選択肢やアイディアが浮かんできた時に、自動的に様々な基準で整理をします、目的を達成するにはどう言った条件が必要か(一緒にいく人、場所、時間、天気など)、どういう優先順位を考慮すべきか(ツレがいた方がいいのか、一人でドライブに行くようがいいのか、昼ごはんと夕焼けどっちが重要か)、どういう順序で行うべきか(まず、天気を確認した後に、相手の予定を確認しよう)などがそれにあたります。

5. 次に取るべき行動を判断する

ここまで思考してあなたの脳は次に取るべき行動について考え始めます。例えば「天気予報をみてみるであるとか」「レンタカーやのHPをみるとか」「パートナーにLineして予定を確認する」などです。

こういった一連の流れは、我々が意思決定している際に自然と行っているものですが、仕事やプライベートで意識的に意思決定をする場合には抜けてしまっていることが多いものです、例えば仕事では、価値観の見極めができていなかったため見当違いの計画を立ててしまうということが多々あったり、そもそも目的が共有されないままプロジェクトが進行したりすることがあります。また、プライベートでも結婚式などをプランニングする際にはブレストが足りていなくて、考慮外の事態が起こったりします。何か計画を立てる際にはこの5つのステップを意識して進めたり、既にある程度計画がするんでいる段階でも、ステップに抜け漏れがないかを確認してみると良いかもしれません。

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