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支持基盤。だれの利益を代表しているかで見えてくる政党の行動原理

政党はある共通の政治的目的を持つ人たちが集まって、選挙を通じて政治権力を獲得し、目的を実現しようとする組織です。

選挙で勝つためには基本的に有権者の支持を集めなければなりませんが、政党の政治的目的は必ずしも多くの国民・有権者の利益を考え、実現をめざすものではありません。

政治権力を握るためには有権者からの多くの支持を集める必要があるため、ある程度万人受けする政策を前面に出す必要がありますが、政党の目的の本質は選挙で前面に出される選挙向けの政策や主張とは別のところにある可能性は理解しておく必要があると思っています。

民主主義、国民主権は国民の投票による選挙に勝つためには落とせない主張ですが、実際の各政党の政策を見たり議員の発言を聞いたりする限り、政党によってはそれを死守することが必ずしも重要視されていないと感じることが多くあります。

政党の支持基盤は何か、政党は誰の方を向いて政策を考えているのか、そこを見ていくことによって、その政党の主張や政策の一貫した方向性が見えてくるような気がします。

いくつかある政党の中で、どうしてこうも私が大事だと考えることと相反する政策や主張をいつも出してくるのだろうという政党があります。ある意味、私の感覚と首尾一貫して相容れないので驚くのですが、その政党が本当はだれの利益を代表しているのか、その政党の支持基盤を見ることによって納得するところがあります。

民主主義だとか人権だとか、おそらく選挙のとき以外は、そんな言葉に重みを感じていないのだろうなと思う政党があります。

私自身が軸足をどこに置くのか、自分の価値観の基準をどこに置くのか、そこをしっかり見つめていけば、だんだん支持すべき政党や政策が見えてくるような気がします。

ある政党の主張が一貫して受け入れられなく感じるのは、ある意味、自分の軸足がしっかりしてきたからではないかと自分に少し安心したりもしています。本当は安心している場合ではないのですけれども。。


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