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あらためてしみじみ聴きたい永井龍雲さんの歌

私が大学時代にたまに6畳一間のアパートで一人お酒を飲みながら「いい曲だなあ」「心に沁みるなあ」としみじみ聞いていた曲の中に永井龍雲さんの歌があります。

私が高校時代、永井さんの「道標 (しるべ) ない旅」がテレビのCM で流れ、「なんてきれいな声で歌う人なのだろう」と思ったのが、永井さんを知るきっかけでした。

高校の文化祭で後夜祭向けに配られた歌の小冊子の中にこの曲が取り上げられていて、男子校の後夜祭で当時流行っていたアイドル歌手の曲がメインかと思いきや、こんなまじめでまっすぐな曲も取り上げるんだと、当時の文化祭実行委員のセンスをちょっと見直したりしました。

文化祭が行われた秋のすがすがしい青空に沁み込むような曲でした。

大学に入学して、6畳一間のアパートを借りて一人暮らしを始めました。

普段は夜遅くまで、学科の仲間や先輩と自主ゼミに参加したり自主的な研究グループの活動に参加したり、そして最後は研究室や近くの学生向けの安い飲み屋でわいわい飲むことが多かったのですが、たまにアパートでゆっくり一人お酒を飲んでいるときに永井さんの歌を聴くことがありました。

しみじみ聴きたい良い曲が多いのですが、「悲しい時代に」は特に好きな曲の一つです。

今考えると学生時代、将来への不安とか、社会に対する不満とか、焦燥感とかいろいろ感じていたのでしょうか。この歌がいろいろと当時の自分の気持ちを代弁してくれていたような気もします。

今の世の中もなんとなくぎすぎすしていて生きづらさを感じることもありますが、世の中のおかしいことになれてしまい、だんだんとおかしことをおかしいと感じなくなっていくのはもっと怖いことだと思います。まじめにコツコツ生きていく人が報われる社会になってほしいと思わずにはいられない、そんな風に思う心に残る歌です。

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