見出し画像

NHK気象通報

2023年9月7日16時35分 気象庁の発表では、台風13号が本州に接近していて、日本の南を北上して、8日午後には東日本にかなり接近し、上陸するおそれがあるとのことです。

[令和5年 台風第13号に関する情報 第16号 23年9月7日16時35分 気象庁発表]

現在はテレビやラジオのニュースだけではなく、様々なアプリやインターネットサービスを通していつでも気象情報を見ることが出来ます。

天気図と言えば、私が中学生の頃にはNHKラジオ第2放送で放送される気象通報を聴いて、自分で天気図を描いたりしていました。学校の理科でも録音された気象通報を聴きながら天気図を描く授業が行われていました。

登山などをするときには山の中でも、携帯用の天気図用紙とラジオさえあれば自分で気象通報を聴いて天気図を描いてある程度は天気が予想できるのだから、自分の身は自分で守りなさいなどと習いました。

気象通報から天気図を描くには、まず読み上げられる各観測点での風向、風速、風力、天気、気圧、気温を決められた記号で天気図上に記載していきます。

次に船舶からの報告として遠洋漁業従事船などから送られて来る情報も緯度経度による位置情報とともに読み上げられ、それを天気図上に各観測点の情報と同様に記載していきます。たまに聞きなれない天気などの報告があると、どんな記号だったか思い出せず焦りました。

最後に漁業気象として、台風・低気圧・高気圧の位置と勢力、進行方向が、前線がある場合はその種類と位置が読み上げられます。強風が吹いている海域や濃い霧が発生している海域(海上警報)も報じられることがあります。
放送が終わると、前線を描いて、各地の気圧の情報を基に等圧線を描いて天気図に仕上げるのです。

何度も気象庁の発表する天気図などを見ながら、それらしい天気図が描けるように練習しました。

等圧線を描く技術は、後に地質の世界でも様々なマップを描くのに役に立ちました。今ではイレギュラーに分布する観測点の数値データから、地図上に均等に分布する多数の格子状の点の数値を推測し、さらにその格子状の数値データからコンターを描けるソフトウェアもたくさんあります。

天気図も地質の図面も、結局は作図する人の解釈が現れるので、人によって違う図面になるところが面白くもあり、難しいところでもあります。

台風のニュースを見ながら、気象通報を聴いて描いた天気図のことを思い出してしまいました。台風で大きな被害が出ないことを願っています。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?