『The Days After 3.11』 避難町民にただいまのきっかけを作る挑戦:栃本あゆみさん#4
「誰もが”ただいま”と戻ってきたくなるような、あたたかい場所にしたい」という想いを持つ栃本さん。そんな中、全国に散り散りになった元住民に向けたクラウドファンディングを行ったそうだ。(2023年6月に終了)
「避難町民にただいまのきっかけを作ろうということで、初めて挑戦しました。私1人だったら絶対にやれていなかったんですけど、私の思いとかを聞いてくださって、こういうのやりませんかと声をかけてくださった会社さんがいらっしゃって。
その会社さんと一緒に、散り散りになった町民の方たちが、お墓参りにだけ寄って帰るだけじゃなくて、ただいまって言えるような場所にしたいよねっていうことでスタートしました。」
その名も、One for One というプロジェクト。
リターン(返礼品)の中に、えんで使えるお食事券=ただいま券を支援していただき、集めた分だけ元町民の方たちに配るという企画だ。
それを持って「ただいま」と帰ってきてくださる方は沢山いたという。
「おかえりとただいまが行き交う場所にしたいとずっと思って、一部実現できたんじゃないかなと思います。
あと、浪江町って復興関連のお仕事などで全国から来られる方もとても多いんですけど、皆さん1,2年という期間で帰られることもあって。
そういう方たちに対しても、ただいまの場所というか、浪江を第二のふるさとみたいな感覚でいてほしいなと思いますね。」
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福島県沿岸部に位置する浪江町。
港町があり、福島原発に近いこともあり、居酒屋も非常に多くあった町だ。
Dash村もこの村にあった。
東日本大震災。
震災後の原発事故の影響を受け、全町民避難を余儀なくされた。
そして6年後に一部帰還困難区域が解除されるも、未だ7割以上の区域で人が住めない状況が続いている。
かつては21,000人いたが、現在は2,000人弱。
そんな地域にUターンで戻ってきた栃本さんのお話をお届けします。
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