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『どうしたら戦争がなくなると思いますか?』

毎朝、佐藤友美さんの1日で消えてしまうコラムを楽しみにしている。
文末に、関連記事のリンクがあり、そちらも読むことが多い。

私は、広島市内で育った。
最初に入学した小学校は、佐々木禎子さんが通っていた幟町小学校。
小学校1年生から平和学習という授業があり、少しずつ戦争の歴史を学ぶ。
人はなぜこんなひどいことをするのか。
学校では友達をいっぱい作りましょう、友達と仲良くしましょう、
と教えられるのに。

平和学習の授業を受けた後に提出しなければならない感想文には、
いつも同じことを書いていたように思う。

大人はわからない。
大人もかつて子どもだったはずなのに、
大人になると違う生き物になってしまうんだろうか。

『どうしたら戦争がなくなると思いますか?』
大人だって解決できない問いを、小学校低学年に向け作文を書けという。

小1の私は、これは難しい問題だ……と授業時間内では書ききることができず、
家に持ち帰り、親にインタビューをし、これでもかという解決策を提案、
翌日作文を提出した。
その作文に対して先生は、小ぶりなはなまるをつけた。

人は対立したがる生き物だ。
でも私は戦争が嫌い。

『どうしたら戦争がなくなると思いますか?』

きっと人間がいる限り、残念ながら戦争はなくならないと思う。
でも、なくならないことを知ったからといって、何もしないわけではない。

ひとりひとりにできること、それは敵や味方を作らない。
対立しない方法を身につける。
多くを知る。
普通や常識や当たり前という固定概念を問う。

広島という地で育ったおかげで、日本人以外の友人もたくさんいた。
ハード系アダルトビデオ制作の裏話、
同性愛の恋愛あるある、
バックパッカーの話、
政治の話、
日本で経験したことや自国との比較など。

他人の実体験は興味深く、
価値感がガラガラとくずされてびっくりすることばかりだった。

国にそれぞれ普通や常識や当たり前は存在するのだろうけど、
住民全てが当てはまるわけではないことも理解した。

『どうしたら戦争がなくなると思いますか?』
という問いに対して言えることは、

自分が争わないことに尽きる。
違う価値感があることを知る。
ケンカをふっかけられたら暴力や武器を使わず、知恵を使う。時には離れる。
相手と自分のスタンスが合わなければ、相手に伝わる言葉を使う。

私は言葉の引き出しが少なく、至らない部分がある。
争わず、時に受け流し、平和な世の中であって欲しいと常々願っている。

これはビジネスにおいても同じ。
ぐぬぬ…となってしまうこともあるけれど、
その都度立ち止まって考えたらいいじゃない。
私はこれからもそうやって生きていこうと思う。




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