大阪中之島美術館へ行ってきた
2月2日にオープンした大阪中之島美術館へ行ってきた。
京阪渡辺橋駅を降りて少し歩くと真っ黒の直方体の建物が目に飛び込んでくる。玄関前にはヤノベケンジ氏の「SHIP'S CAT」がお出迎え。入り口前のこのエントランス部分はかなり広く作られていて開放感たっぷり。天気さえよければピクニックできんじゃないかくらいの広さ。まあ係員に怒られると思うけど。
この玄関部分は実質2階部分に相当する。中に入るとエスカレーター近くでチケットを提示し、上へ登っていく。今回の開館記念コレクション展は4・5階が会場だったので2階から4階まで縦横のエスカレーターで一気に上昇する。内装も黒で統一されていて、近未来感と日本建築の香りが同居するたまらない空間。
コレクションということで、大阪府が40年間かけて集めてきた作品の数々をじっくり堪能することができた。作品の幅はかなり広く、大阪にゆかりのある作家の作品をはじめ海外の著名作家(キリコとかマグリットとかいろいろ)のものも散見された。
土曜日、そして開館してまだ2週間しか経っていないということで相当な数の人でにぎわっていた。一つ一つの作品をじっくり足を止めて鑑賞する余裕はとてもじゃないけどなかった。
美術館特有の「順番に並んでゆっくり進んでいく」という方式をガン無視する勢なので、見たい作品・グッとくる作品以外はさらっと流し見していった。それでもすべての展示を見終わるのに90分かかった。なかなかのボリュームである。ジャンル分けがされているようでされていない煩雑とも感じられる展示の仕方は好みが分かれるところだろうが、個人的には大変好みだった。
帰りは階段で降りるのもよくわからなかったが、まあそれもこれもオツといえばオツである。帰り道の階段を降りきる手前には、再びヤノベケンジ氏の作品。
『ジャイアント・トラやん』が鎮座。
すごくいい。アトム感。
期間中あと2回くらいは行きたい。
岡本太郎展も夏に控えているので楽しみでならない。
大阪には大きな美術館が少ないので、こういう強い拠点が増えたのはすごく嬉しい。お隣の国立国際美術館とともに中之島エリアでの芸術文化の発展に大きく貢献することは間違いないと思う。
展示の中には一部、撮影可能な作品もあって(全体の5%くらい?)、その中でも筆者のオキニのマグリット先生の作品があったのでパシャリ。
『レディメイドの花嫁』
美術館ってええなあと改めて実感できた一日だった。
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