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あの喜劇王が日本で暗殺未遂に遭っていた!【4/16はチャップリンデー】

本日4月16日は、チャップリンデーです。
1889年の今日、喜劇俳優のチャールズ・チャップリンが誕生しました。

チャップリンといえば、ちょびひげ、だぼだぼズボン、どた靴、山高帽にステッキというスタイルでおなじみですね。

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『キッド』『黄金狂時代』『モダン・タイムス』『ライムライト』『独裁者』など数多くの傑作を生み、「喜劇王」の異名をもっています。喜劇映画の俳優でありながら、途中から脚本や監督も兼ねるマルチプレーヤーでした。その実力は折り紙つきで、アカデミー賞のほかレジオン・ドヌール勲章など世界各国から受賞されています。

このチャップリン、じつは日本で暗殺されかけたことがあるのをご存じでしょうか。

テロの標的に

5・15事件という歴史的事件があります。
1932(昭和7)年5月15日、武装した海軍の青年将校たちが総理大臣官邸に乱入し、内閣総理大臣犬養毅を殺害したクーデター事件です。

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このとき、じつはチャップリンもターゲットにされていたというのです。

事件の日、犬養はチャップリンを歓待する予定でした。ひびが入った日米関係を改善するためです。
しかし、反逆する青年将校たちは、日米関係の悪化を目論んでいます。そこで、彼らはチャップリンまでも道連れにしようとしたのです。(▼犬養毅)

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そして決行の時間、青年将校たちは総理大臣官邸に乗り込み、犬養を殺害します。しかし、官邸のどこを探しても歓待されているはずのチャップリンがいません。
じつは、チャップリンは偶然にも相撲観戦に出かけていたのです。
この日、犬養はチャップリンを招待するために、宿泊しているホテルを訪れましたが、そのときにはチャップリンは相撲を見に行って不在だったため、犬養は会えませんでした。本来ならホテルでチャップリンを迎えて、一緒に官邸に戻るはずでしたが、犬養だけが帰りました。そのタイミングで青年将校たちに襲われたのです。

このとき相撲観戦に行っていなかったら、チャップリンも殺されていたことでしょう。
偶然にも難を逃れた運の強さ。世界的有名人は、やはり何か”持ってる”のでしょうか。


Ⓒオモシロなんでも雑学編集部

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