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うるう年ってなんである?【2/29は366日目!】前編

本日は2月29日です。
本来なら2月28日までしかありませんが、今年は4年に一度のうるう年

存在しないはずの366日目である、2月29日が存在しているのです。私たちはそんな時空の狭間にいるんだかいないんだか、って感じの日です。

そもそもこのうるう年とは、どうして設けられているのでしょうか?
大人になって今更こんなことを人に聞くのは恥ずかしいです。なので、わかりやすく解説しますので、こっそりお読みください。

1年は365日じゃない!?

私たちの1年は、365日で成り立っています。
この日数は、地球の公転周期と同じです。地球が太陽の周りを一周する日数という意味ですね。

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しかし、この365という数字が、厳密にいえば違ったのです。

実際、地球が太陽を一周するのにかかる日数は、365.24日で、完全な365日ではなかったのです。
つまり、4分の1日、時間にして約6時間弱分、はみだしていることになります。

誤差を修正するのが4年に一度の2/29

この誤差、1年ではわずか6時間で済みますが、何年も経つと大きなものになっていきます。
2年目で12時間分、3年で18時間分、4年で24時間分……。

ここで、あっ! と気づく人も多いはず。
24時間=1日です。つまり4年経つと1日分多く進んでいることになります。
そのため、誤差を修正しようとすれば、1日分、暦を足踏みさせればできてしまうのです。

これがうるう年、つまり366日目が4年に一回訪れる正体なのです。

100年の節目は例外的にうるう年ではない

うるう年は、西暦の数字が4で割り切れる年に設けられる決まりがあります。
しかし、じつはこれも厳密にいえば違います。

4で割り切れる年でも例外的にうるう年ではなくなるときがあるのです。それが、100年単位の節目
西暦1700年、1800年などはうるう年ではありませんでした。では、なぜこの例外が設けられているのでしょうか?

先ほど、地球が太陽を一周するのに365.24日かかると述べました。

この小数点以下を計算すると、
0.24×4=0.96

となり、完全な1日の時間よりも、0.04日足りなくなってしまうのです。
この0.04日という誤差は4年分なので、1年あたりでいえば0.01日です。

ですが、発想をかえて0.01を1にしてしまえば、また1日分ずらせば誤差を修正できることになります。
つまり、

0.01×100=1 と計算することで、
100年に一度、うるう年で足踏みすべきところをあえて例外的に飛ばして、この誤差分を調整しているのです。

400年の節目というさらなる例外

―4年に一度はうるう年、しかし100年に一度はうるう年ではない―

この例外までは解説しました。
しかし、もうひとつさらなる例外があるのです。

それは、100年単位の節目にあたっていたとしても、400年の節目ではうるう年とするというものです。さきほど西暦1700、1800年はうるう年ではないと述べましたが、1600年や2000年はうるう年にあたるというのです。

いったいなぜ、またややこしい例外があるのでしょうか。

先ほど、地球が太陽を一周するのに365.24日かかると述べました。しかし、これは説明を簡単にするために細かな小数点以下の位を省いていた数字でした。
実際は、365.2422………と、わりきれない計算になっているのです。

この端数分を計算に入れると、400年の節目に一日多くすることによって、この誤差分も修正できるのです。


明日はこのうるう年についてさらに深く掘り下げます。


Ⓒオモシロなんでも雑学編集部


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