自ら立って見た景色

 過去好きだった女と電話した。
 彼女は職場で酷い先輩がいたそうで、その一連の流れが終わって安定した時に、私に連絡をしてきた。精神疾患になってしまったのかとドキッと不安になって「電話をしない?」と持ちかける。

 この時点、私は彼女に対して思ってる事が分かった。
 気づいていた、自分の中の「一番好き」が、彼女じゃなくなったこと。自分の愛情が色んな子に別け隔てなくあること。
 みんな特別に好きだし、みんな可愛い。
 それにさ、気づいた、彼女の中の「大切な人」の中に私はいるんだってこと。
 それでいいなって思った。

 彼女はいつも私の喜びを喜んでくれる。
 それがどれだけ凄いことか。

『ドラえもん』のしずかちゃんのパパが言ってたよ。
「あの青年は人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね」
 嫉妬や憎悪にかられずに、素直に称賛してもらえるって、どれだけ凄いことか……。

 貴方には沢山重い恋愛感情を向けていたけれど、それも潮時だった。
 いや、違う、私から離れていったんだ。
 私には愛せるものが沢山あるし、貴方にもあって、それでいいんだ。いつか貴方と貴方の彼氏が、
「結婚するんだ」
って言葉を聞いても、今なら
「まじ?!すご!!おめでとう!」
って言える。

 すげー……私、個人への執着にケリをつけたよ。多分。

 嫉妬ってなんなんだろうね、私のほうが好きなのにとか、私の方が良く出来てるのにとか、ずっと一緒にいたのは自分なのにとか。
 
 自分が選ばれないのが口惜しい、とか……。

 悲しいって気持ちから派生するのかな。自分を蔑ろにされてる気分になって、人を憎む気持ちに変わる。
 誰も多分悪くないのに。自分だけ、阻害された気分になる。

 嫉妬が起こる条件とかもあるよね。
 例えば、ずっと仲良くしていた人が、ある日自分ではない、知らない子と楽しそうに話している。
 とか?
 猫がずっとパソコンに向かって仕事をしている人に対してドスンとキーパッドの上に乗ったりとかね。

 あ、自分の居場所を奪われた気持ちになるとかね?

 あるなぁ〜〜〜〜その気持ち。

 難しいし、複雑だね、人間。

 また明日ものらりくらりと生きよーぜー。
 ゆっくりやってこうよ、大丈夫。

 読んでいる貴方が、少しでも気が楽になれますように。お疲れ様〜〜〜!!


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