見出し画像

【遺跡探訪75】早朝、山の上のプノンクロム(Phnom Krom 9世紀後半)

おはようございます。今回はいつもと違う、街から南側のプノンクロムか、ワットアトヴィアか前日迷い、早起きしたらプノンクロム、少し遅かったらワットアトヴィアにしようと思いました。
ワットアトヴィアは7:30amまでは絶対入れませんが、プノンクロムは早くても入れそうな気がしたからです。そうでなくても、早朝の山からの景色が楽しめます。

こちら音声版です。


山の途中も楽しめる

朝5:00に起きたので、ちょっと遠いプノンクロムまで行っちゃいました。プノン(丘)の名前の通り、高い場所に遺跡があります。

山の中腹からの景色です。高床式の家が見えます。

バイクで行けるのはここまでです。周りには、現代の仏教寺があり、出家している僧侶が掃除をしたり、朝ご飯を作ったりしています。

朝日が見えました。
あ!プノンクロムって、プサークラオム(クラオム市場)のក្រោម(クラオム)と同じじゃないですか!
ここはプノンクラオムだったのか…クラオムは、nextとか、来週の「来」のような意味です。
明るい名前ですね。

景色の良いピクニックエリアの中心にある、風化した遺跡

訪れた時間はかなり早かったです。

シルエットが美しい

小堂の足元に、祠堂の彫刻の一部が置かれています。よく見ないとこれが彫刻であることすら見過ごしてしまいそうです。

ナンディンに乗る、何かのようです。

全体的に風化が進み、元がどんな寺院だったのかはあまりわかりません。

リンテルの一部が残っています。
こちらも彫刻の一部が残っています(あるいは、修復によるものかもしれません)

遺跡の奥には、景色のいい休憩エリアが広がります。このプノンクロム、地元の人に根強い人気があるのがわかります。

ピクニックの家族が数組、おしゃべりしながらシートを広げて景色のいい場所で朝食を取っていました。

地元の人たちは、木になっているカシューナッツを取っていました。この辺り一帯がカシューの木のようです。

この黄色の実の下についている、緑の部分(カシューナッツの形をしている)がカシューナッツそのものなのです。

遺跡に戻ります。

中央祠堂は修復中でした。
祠堂は3基並び、それぞれにヴィシュヌ神、シヴァ神、ブラフマー神が祀られていたそうですが、現在は台座のみ残るだけで、彫像はフランスのギメ東洋美術館に全て所蔵されているそうです。

ギメ美術館、残りの人生で一度は行かなくては。
シンハの頭は風化してしますが、それでも威風堂々としています。
日が登ってきました。かっこいい!「独立記念塔」の元になったスタイルですね。
東門の近くに転がっていた石、よく見ると象のような気がします。
小塔は煉瓦造りのものもあります。この時代(9世紀)の建材はは煉瓦とラテライトが混ざっているようです。頭に少し毛が生えているみたいで、可愛いです。
プノンクロム入り口の像。仏教寺の一部なので、仏教の像なのでしょうが、装飾品にヒンドゥー教が混じっている気がします。手に持っているものがどうしてもドリアンに見えるのですが、何でしょう?

一年前に訪れた時の記事はこちらでした。


この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?