見出し画像

【遺跡探訪69】一眼レフ持ってトマノンへ(Thommanon 12世紀)

シェムリアップに来てからというものの、遺跡を一眼レフカメラで撮ることを夢見ていました。
やりたいことは、口に出してみるものです。地元の知人から今は使わないという一眼レフカメラを当分の間お借りすることができて、早速今日遺跡へ持っていくことにしました。


本日のマップ

今日は定番スラ・スランの朝日を見てから、小回りコースの逆向きにトマノンへ行き、バイヨン1/4周した後アンコールトム西大門から出て、南下しました。

往路:赤、復路:青です。

一眼レフを持って一番行きたいところ

さて、一眼レフ持って行きたいところはどこかなと考えました。最近行きたかったのはアンコールトム城壁上の角地にあるプラサット・チュルンなのですが、行くにはそれぞれの門から徒歩か自転車のみなので、2.5kgの重さのカメラを持って3km歩くことになります。ちょっと無謀です。

24-70mmの望遠レンズが付属していたので、せっかく持っていくなら、遠くにある精巧な彫刻を見たい、そしてあまり歩かない(敷地が広くない)ところ…トマノンを思い浮かべました。

個人的にはトマノン、かなり好きな遺跡です。しかし、この記事はそれほど人気がありません。やはり有名なアンコールワットやバイヨンに偏るのは仕方がないのかな…と思います。
(とは言っても、なぜか「今日の記事」に選ばれた超マイナー遺跡バクセイチャムクロンの記事は、今でも一番人気です。不思議です)

スラスランの朝日

お借りしたカメラは、Canon EOS 5Dでした。小柄な女性が持つには、めちゃくちゃ重くw、めちゃくちゃいいカメラです。

右奥の朝ごはんの残骸は、朝ごはん食べていた人が朝日が出たことに気づき、Oh my…と言った後、そのまま立って写真を撮り始め、ウロウロしたためです。

ここからCanon 5Dの写真です。写真を仕事にしている知人によると、F値と露出補正(Exposure compensation)を変えるだけで好みの写真が撮れるよ、とのことなので、それだけ自分で出来るようにしました。

f/2.8, Exposure compensation -1.0 ←今後の参考のため記録

元々暗かった上露出補正低くしたのでちょっと暗すぎかな。でもいい写真。

f/2.8, Exposure compensation -1.0
f/2.8, Exposure compensation -1.0
f/2.8, Exposure compensation -1.0
f/2.8, Exposure compensation -1.0

今日は今までで見たスラスランの日の出で一番綺麗だったかもしれません。森から直接太陽が顔を出し、集まった人たちが「おー!」と声を出しました。

f/2.8, Exposure compensation -1.0
f/2.8, Exposure compensation -1.0
f/2.8, Exposure compensation -1.0

スラスラン・カフェ

スラスランの北にあるカフェを個人的にスラスラン・カフェと呼んでいます。1軒だけでなく3軒くらいあります。これから行くトマノンのガイドブックをもう一度読み直しました。

f/2.8, Exposure compensation -1.0
カフェラテ6,000リエル(1.5USドル)、その場で豆を挽いてくれます。

トマノンへ

このユネスコ石碑がいつも写真に綺麗に撮れなくて気になっていたのですが、カメラを良くするとこんなにも違うのかと感動しました。

F値を小さくすると、被写界深度が浅くなるので、背景がぼやけます。限界のf/2.8(開放)にしています。

f/2.8, Exposure compensation -1.0

やはりトマノンの敷地に入る時の空気感が好きです。心洗われる感じがします。

f/2.8, Exposure compensation -1.0

瞑想するシヴァ神

前回、iPhoneの望遠では綺麗に撮れなかった(最新機種だと撮れるかもしれません)シヴァ神。いやー感動です。あまりに遠くて肉眼でも詳細はわかりませんが、後から写真を拡大して、二度楽しめます。

f/2.8, Exposure compensation -1.0

乳海攪拌

ガイドブックを見て、あれ?トマノンに乳海攪拌があったの?と思いました。前回見ていないような気がしたからです。今まで乳海攪拌はアンコールワット、バイヨン、それからワットプリヤエンコサイでミニ版を見ました。

f/2.8, Exposure compensation -2/3
かろうじて、ナーガを引っ張る神と阿修羅が見えます。

行ってみると、どうして前回見てない気がしたのか、分かりました。前回もきっと見たのです。でも、こんなに高い場所にある(最上部のペディメント)ため、肉眼では全く見えず、iPhoneでも写真が撮れなかったのだと思います。上の写真も望遠+拡大しています。

f/2.8, Exposure compensation -2/3

ガイドブックの写真は下からではなく、真横からのものでした。あのような美しい写真を撮るには、足場やクレーンを使ったのかもしれない、と思いました。個人では難しいです。

アンコールで最も美しいデヴァター

もしかするとアンコールワットより美しく、印象的なデヴァターがトマノンにあります。これをもう一度見たかったことと、このカメラならうまいこと撮れるのではと思い、トマノンを訪れました。

f/2.8, Exposure compensation -1.0

下から撮ってみましたが、もう少し近づきたいので、中央祠堂に登ります。
結構高さがあります。地上から2mくらいの高さの、狭い石段を少しずつ移動して行きます。

f/2.8, Exposure compensation -1.0

いやー、お美しい。ありがとうございます、とお礼を言いたくなります。

f/2.8, Exposure compensation -1.0

縦にも撮りたいです。しかし足場が悪いため、カメラのモニターが見えない位置になってしまいます。

f/2.8, Exposure compensation -1.0

後から上の写真を見たら、本当は顔に焦点を合わせたかったのに足になってしまったことと、ちょっとF値を下げすぎて上部と下部がぼやけ、やりすぎの感じがします。

一旦降りて写真を確認して、悩みましたがもう一度登りました。

f/2.8, Exposure compensation -1.0
デヴァターの真下、結構な高さです。壁に張り付いて撮ります。

今度は内部のリンテルも撮れました。暗い内部を撮る時は少し露出補正を上げてもいいのですね。ヴィシュヌ神がガルーダの上に乗っています。アンコールワットにもあるようなデザインのリンテルです。

f/2.8, Exposure compensation +1.0

そして、壁に張り付きながらデヴァターの顔と空を撮りました。F値を少し上げ、デヴァターの顔で焦点が合ったのを確認しました。

f/3.2, Exposure compensation -1.0

トマノンから向かいのチャウサイテヴォダを眺めます。近々、修復の終わったスピアントモーとセットで行きたいです。

f/3.2, Exposure compensation -1.0


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?