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【遺跡探訪10】トマノンThommanon(12世紀初め)

11月21日にオンラインで1年パスを取得して以来、今日で遺跡訪問も10回目になりました。

今回の持ち物(気温18°C)
常夏ホーチミンで奇跡的に売っていたFashyのミニ湯たんぽで腰を温めながら、原付スクーターに乗ります

トマノン Thommanon ប្រាសាទធម្មនន្ទ
年代:12世紀中頃
国王:
スールヤヴァルマン2世?
宗教:
ヒンドゥー教
ベストの時間帯:
午後の遅い時間
見どころ:中央祠堂の南側のデヴァター、祠堂の中のヴィシュヌとガルーダのリンテル

Focusing on the Angkor Temples

本日のマップ

バイク・自転車の遺跡巡りの参考になれば幸いです。

Google mapより

1.チェックポイント1 では入口に係員はおらず、出口でパスを見せました。この時「ムイチュナム(1年)」しかクメール語が出てこなかったので、その後南大門までフルセンテンス「クニョン ミエン ソンボッ プラサーッ ムイチュナム(私はお寺の1年チケットを持っています)」を反芻しました。

2.バクセイチャムクロンの登頂を思い出し、バクセイチャムクロンを見ながら進むとチケット係員が "Stop, stop, stop, no! no! no!…!!!" と走ってきて私は3人に囲まれました。あまりに驚きフルセンテンス忘れ、チケットを見せるだけ…前回(3日前)いなかったのに、今回はチェックポイント2 の入口に係員がいて私は素通りしてしまったのでした。

3.バイヨンに着いたのは7:50頃でしたが、すでに結構な数のトゥクトゥクと観光客が。

4.勝利の門から出てすぐのところに係員がいたので「クニョン チョン タウ トマノン(トマノン行きたい)」と言うも通じず。3回目くらいで通じて、あーThommanonねと。ធ(Tho)の発音が悪かったのか、プラサットトマノンと言えばよかったのか、あるいはトマノン行きたいと言う人はレアなのか。

5.バイヨンから南大門の間の道路が朝11:30まで北向き一方通行なので、西門から出ます。

6.今日はアンコールトム西側の生活道路で帰りました。

7:10 am シェムリアップ出発

メイン通りのSivutha通りで行きました。昔シェムリアップに住んでいた友人が「柴田ストリートで通じるよ」と言っていました。
アンコールワットの外堀に突き当たったところ。今日は雲が多いです。
アンコールワット正面。朝日ツアーが終わった人々がトゥクトゥクやバスに戻ってきています。
バイヨン奥の象のテラス、修繕していますね。

8:00 am 到着

空気が澄んでいて爽やかです。前回のバプーオンが寒すぎたので湯たんぽとレッグウォーマーで保温しながら来たのでちょうどいい感じでした。こんな時こそバイクでなく自転車がいいのでしょうね!

着きました!誰もいない!

トマノン向かいのチャウ・サイ・テヴォーダの方は係員と観光客がいたのですが、こちらは人気がないのか誰もいませんでした

トマノンの手前にはお寺の絵を売る店がずらっと並んでいます。描いて、そのまま売るのだなあ。プノンペンの芸術大学前にも絵を売る店が多かったですが、そりゃ実物を見て描く方がいいよね、と思いました。

コーキーの木(背がめちゃくちゃ高くなる)に囲まれているトマノン

向かいの遺跡の方が人気。それでも先にトマノンに来た理由

向かいのチャウ・サイ・テヴォーダの方が知られているのにトマノンに先に来た理由は、EFEO(フランス国立極東学院)により修復されたからでした。

ベトナムではよく名前を聞くEFEO(Viện Viễn Đông Bác cổ)、旧仏領インドシナ研究では当然ながら最高峰の機関なので、EFEOの目に止まったということは価値のある遺跡なのだろうと勝手に考えました。


南側から眺めます

本来の入り口はおそらく東から、順路は西からでした

順路通りに西から入りました。
逆光ですが門の上のシヴァ神などの彫刻が精巧なのがわかります
西門を内側から見たところ
西側の建物です。古クメール文字の石碑はなかったですが、柱の彫刻がきれいに残っています。今気づきましたが、下の方にアプサラがいる?!
アプサラが並んでいます

ハイライトは、頑張れば至近距離で見られるデヴァター

アンコールワット、バイヨン、バコンなどで見たデヴァターが美しい状態で建物の角に並んでいます。近くで見たい…!
一部はデヴァターの頭がなくなっていたり…

人間のためでなく、神のための階段

2mくらいの基壇の上に祠堂が乗っているので、階段を登らなければ中の彫刻が見られません。フランダースの犬のネロのようです。

この階段が、バクセイチャムクロンと同じく角度が60度くらいで、下から見ると壁のようです。しつこいですが、バクセイチャムクロン(高さ12mまで角度60度の階段が一直線)を基準にすると、どんなところも登れるようになるので、ここ(2m)も迷わず登りました。

それでも高い。どう考えても人間が登るための建築物ではありません。
今回は片手にガイドブックを持っていたので、バランスを崩さないように気をつけました。

足の筋トレやっていてよかったです。自分以外誰もいない遺跡の階段の途中で足がつっても誰も助けてくれません。これからもレッグプレス頑張ります。適度に。

中央祠堂にたどり着くまで微妙にハードル高い

前室のようなところから中央に行くのに、急階段を降りて登るか、横の不安定そうな石の道を歩くか迷いました。

面倒くさがりなので、EFEOを信じて不安定そうな石を渡ることに
デヴァターの真下にきました!登ってよかった〜
ここの場所も相当不安定なので、足場確認してから上を向きます。
デヴァターのソンポッ(服)も柄ありヒダありで全部違う。お洒落!
偽扉も直接風雨に晒されない位置にあるからか、とても美しく残っています。
写真暗いですが、リンテルがとてもいい!彫りが深いです。
中央祠堂を降りて下から。
見学終了。向かいにチャウ・サイ・テヴォーダが見えます。
ここも近々来ようと思います
トマノンと勝利の門の間にあるトイレ、とても綺麗でした
バプーオンの横を通ります
アンコールトム西門。無造作に置かれた修復前の阿修羅像(おそらく見つかった時の状態そのまま)がちょっと笑えます。千と千尋を思い出してしまう。
アンコールバルーン。
アンコールの森は今日も爽やかでした!

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