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蓮 ~泥のなかの宝もの

泥の中から美しい花を咲かす蓮の花... 今日はこの時期出荷しているハス(レンコン)についてnoteしていきたいと思います。

蓮の花、その花は花言葉のとおり清らかで神聖な花... 
お釈迦様の歩くところには蓮の花が咲くという尊い聖なる花...

夏の時期に花は咲きます。
花は朝にパッと音がして咲くそうです。
花にも色があり品種にもよるようですが、真っ白い花、うっすらピンク色の花、レンコンが先祖返りし細長くなると濃い紫がかったピンク色に花が色づいてきれいに咲いています。

その歴史は古よりあり、千葉県で発掘された「大賀ハス」は有名で発見された2,000年前のハスの実から花が咲いたとニュースになりました。

ハスの実は花托が蜂の巣に似ていることでハチスと呼ばれそれが今ではハスと呼ばれるようになったといわれています。

7、8月の花咲く夏の時期が過ぎ、今の時期は花托が葉と共に枯れ始め、泥の中では地下茎が肥大したレンコンが甘み増しながら美味しく育っています。

レンコンの穴は空気穴で、葉から茎をとおり地下茎であるレンコンまで届きます。茎の中には空気のとおる穴があいておりその穴の数はレンコンの穴の数と同じようです。
お正月には「先が見通せる」と縁起がよくレンコンはおせち料理にはかかせません。

葉から空気が届いているレンコンには赤さび色をした赤シブと言われるシブがのっています。
赤シブはハス本来の色なのですが市場などに出荷するには赤シブをぬかないといけません。シブぬき作業をするのですがその時期の気温や土質により出荷の時期のタイミングを見計らって行います。耕運機(テーラー)で葉や茎を倒したり鎌で刈ったりして空気がレンコンに届かなくするとても大事な作業です。そうすることで真っ白い美人肌のレンコンになるのです。

我が家にはケト土という土質のハス田があります。
ケト土は湿地帯植物である葦やマコモなどが堆積してできた土です。
水の中では黒くトロトロとした粘りけのある泥で水圧で深掘りすると堆積した草の繊維が固まりとなって浮かんできます。

そのハス田でできたレンコンはシブがあまりのらず、またシブぬけがはやいのでから刈り作業がいりません。とれたレンコンはふっくらと太くて肌つやがよくとてもきれいなレンコンになります。サラダバスと呼びたいくらいに柔らかくシャキシャキとして生でも食べられそうなとっても美味しいレンコンです。きっとケイ土の中でストレスなく伸び伸びと育っているのでしょうね。泥のなかのお宝レンコンと私的には思っています。

自然の中で育ったレンコン、調べてみると体に良いたくさんの栄養素が含まれているようです。
主な成分はでんぷんですが、ビタミンC、カリウム、カルシウム、鉄、貧血予防のビタミンB1、ビタミンB2、整腸作用のある食物繊維、粘りけ成分、ポリフェノールのタンニンなどたくさんの栄養成分があるようですね。

美容に、健康にと、特にビタミンCはレモンと同じくらい含まれていて、熱に弱いビタミンCはでんぷんのおかげで加熱しても減りにくいという特色があるようです。
またレンコンはその栄養成分から風邪予防、花粉症などのアレルギー症状、また二日酔い、疲労回復などにも効果があるようです。

生前お酒好きの義父はレンコンを掘りながらかじっていた話をよくしていました。
義母も夫が子供ころ風邪をひいて咳をしていた時など少量のレンコンをすりおろしガーゼでこしてすりおろしたリンゴの果汁と混ぜ飲ませていたようです。(リンゴ100%ジュースでも... *特にレンコンの節には栄養が多く含まれているようです。)
なので昔から気管支や二日酔い、胸焼けに効果があったとされていたのでしょうね。

レンコンは自然の中で大地と水の恵みをいただき育つパワーフード、葉や実にも栄養があり漢方としての効能と食用としてレンコンを食べることで体に良いとされることは生産者としてとても嬉しいことです。

レンコンを調理する際には皮をむきますがイタリアン料理などでは皮のままおしゃれに調理されます。
レンコンの皮に含まれるポリフェノールなどの栄養素も一緒にとることができますね。
料理の付け合わせにもお肉やお魚とのメイン料理にも...
ぜひ皮を気にせず丸ごと食べていただけたらと思います。

これから冬にむけ日増しに寒くなる中やさしい甘みを増していくレンコン、美味しい旬の時期にシャキシャキっと歯触りのよいレンコンをどうぞお好きなお料理で楽しんでみてはいかがでしょうか。

レンコンについて伝えたい気持ちでいっぱいです。
今後もまたレンコンについてnoteしていきたいと思いますのでおつきあいいただけましたら大変うれしです。

今日も明日もこの場所で~
       心地よい風が届きますように~

今日も最後まで読んで下さりありがとうございます。
感謝してます。

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