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「聖夜の物語ー服をプレゼントしていいのか論」最速でオシャレになる道をゆるゆる歩く方法

ーー本日は現代のサンタクロース氏にお越しいただきました。お忙しい中、ありがとうございます。
サンタクロース(以下S):いえいえ。

ーーすでに今年のクリスマスは実質終わったかと思いますが、今年はいかがでしたか?
S:それは日本の? それとも世界の?

ーーそれによって答えが変わってくると?
S:答えはイエス。世界といっても欧州とアジア、アフリカ等々で変わってくる。全世界的にいって、あまり景気の良い話ではない、というのはあるが。

ーーなるほど。日本でいえばどうでしょうか?
S:日本は世界的にみても安定している。

ーーあまり景気指標的にいいとはいえませんが。
S:回復基調にあるとはいえないが、直近でいえば前年対比で大きな違いはないよ。

ーーなるほど。日本ならではのトレンドはありますか?
S:今年の日本はポケモンが大きなトレンドだった。ただハードの普及からある程度需要予測ができたのが、よかった。予想外だったのは「すみっこぐらし」。

ーー「すみっこぐらし」は映画の影響でしょうか?
S:おそらく。ただ、クリスマス時期にある程度、需要が変化するのはよくあること。今回もそこまで大混乱という事態にはならなかった。

ーー需要と供給にそこまで乖離がなかったということですね。しかし、いつもながら、全国の子供達にクリスマスのプレゼントを届けるのは大変ではないでしょうか?
S:よくいわれます。ただ大変ですが、非現実的というわけではありません。事実、多くの子供達にクリスマスプレゼントは届いてます。

ーーよく存じています。よろしければ改めてどういった仕組みで、それが成り立っているのでしょうか? 仕組みを理解していない人には一晩で世界中の子供達にプレゼントを配るのは到底考えられない。
S:仕組みという言葉が正しいかわかりませんが、理屈とては簡単です。我々には非常に広い提携網がある。

ーー提携網?
S:そうです。私一人で配っているわけではない。というよりも私自身はいま、プレゼントを全く配っていません。

ーーひとつも?
S:ひとつも、です。ただし、全世界にクリスマスプレゼントは届いている。それはクリスマスプレゼントを渡された子供近くに、私とサンタクロース契約をした人物がいて、その人が渡してくれているのです。

ーーなるほど。ただ全世界にあまねくそういった人たちがいるのでしょうか?
S:いる場所には居る。という表現が正しいでしょう。クリスマスとサンタクロースの伝承が伝わった地域には、自然に契約担当が付きます。なので、そもそもクリスマスやサンタクロースを知らない地域には、現れません。

ーー知っているから、現れると。
S:その表現が正しい。知らなければ現れない。ただし、現れないことにも気づかない。

ーー納得できます。ただし、ある程度の人物から、「うちにはサンタクロースがこなかった」という声も聞きます。
S:それは残念ながら提携を結べていない先です。私共も常に提携先を多く求めていますが、結べていない先、受け入れられない先もあります。

ーー「かわいそうだ」という声もあります。
S:そういう意見は知っています。

ーー不平等、という声はどうでしょう。そこからクリスマス廃止論も耳にしますが。
S:そういう意見も一部あるでしょう。しかし、不満の声のために、多くの満足を失くす、という声には賛同しかねます。そのため、日々積極的に提携先を増やす努力をしています。

ーー一部にはクリスマス契約の契約料が高いのでは? という声もありますが。そのため、アメリカではクリスマスをハッピーホリデーと呼ぶような運動もありましたが。
S:それは誤解です。クリスマスやサンタクロースの利用や契約には料金は発生しません。あるのは子供に対する守秘義務のみです。また政治的意図も全くない。

※インタビュアー注:クリスマス契約による不当な搾取と徴収を告発した裁判が2017年、アメリカで起こされた。原告側はクリスマスの習慣は拒否権のない、徴収であり法的根拠のない税金であるとしてサンタクロース氏を訴えた。サンタクロース氏はそもそもサンタクロース団体に収益は発生しておらず、自主的な運動であるとしている。日本でも同様の動きが2018年にあった。

ーーわかりました。ちなみに子供ではなく、大人が大人に向け、アクセサリや衣類をプレゼントすることもありますが、それに対してなにか意見は?
S:大人がする場合、それは我々の契約範囲外なので、自由にすべきだと思います

ーーなるほど。ただプレゼントのプロとしてなにか一言アドバイスするとすると? 女性にハートのネックレスはNGというのはききますが。
S:そうですね。まず・・・日本でというならば、洋服の歴史がまだ非常に浅く、なかなか難しいと思いますが、洋服、街着とはミックスの文化です。普段みなさんがきている洋服の一つ一つは、街着用として作られたものは一つとしてありません。ミリタリーは軍用、モッズコートなど最たる例。さらにトレーナーやシャツ、もそれぞれ用途や場面が決まっている。デニムが作業服だったのはみなさん知っている通り。それぞれが役割や発祥が違います。ですが、われわれはそれらを組み合わせて、街着としてきています。そこで重要になってくるのはミックスです。ミックスせずに、ミリタリー一辺倒、デニム一辺倒で揃えたりすると、変になってしまう。軍人や作業員の出来上がりというわけです。正確にいえば、ミリタリーもちゃんとした制服というわけにはならないのですが、ちぐはぐな制服になってしますというのが正しいでしょう。なので、重要になってくるのはバランスです。ミリタリーやデニムを着ても軍人や作業員にならない、適度なバランス。洋服の軸は、大きくわけるとドレスとカジュアルの二つに分かれます。この双方のバランスをちょうどいいバランスで整えると、街着として違和感のない、街の人となるわけです。
ただし、さらに必要なのがこのバランスの取り方です。洋服はそもそも西洋で生まれたもので、日本人の体格にあったものではありません。体格にあったものとしてゃ和服があります。洋服とはそもそも西洋人に一番合うようになっています。なので、西洋人欧米人の着こなしをそのまま日本人がすると、うまくいきません。それは体格差です。日本人が外国に行くと、大人でも子供にみられるという話を聞くかとおもいますが、一般的に日本人、アジア人は童顔で低身長、洋服を着るにはアンバランスとなっています。そのため、ある意味カジュアルよりといえるでしょうなので、服装はドレス寄せ、にする、といいのです。
その比率はだいたい、7:3と考えればいいでしょう。ドレス7、カジュアル3、ちょっとドレス、スマートな着こなしをすると、街着として整っているな、と感じられるようになります。日本人は戦後、洋服を取り入れる上でアメリカの影響を大きく受けており、カジュアルよりの服装を自然としてしまいます。とくに男性は着るのが楽なカジュアル着を好むということもあるでしょう。なので、ちょっとドレスよりを常に意識するべきです。街着では。ただそういわれても、どこから手をつけていいかわからないという人もいると思いますが、その場合はボトムスから整えるといいでしょう。オススメは黒スキニーパンツです。黒スキニーはアイテムの中にドレスとカジュアルのバランスが取れており、シルエットも綺麗。これを着ることにより、トップスをある程度適当に選んでもなんとなく、整うような感じになります。いきなり、全部の服を変えるのは労力がかかるでしょう。ですから、ボトムスを合わせやすい黒スキニーにして、手元の服を蘇らせるのが一番簡単でかつオシャレを楽しめるポイントになるかと思います。

ーーなるほど。では黒スキニーがオススメ。
S:それは自分でユニクロで買うのがいいでしょう。サイズもありますし。

ーー本日はありがとうございました。



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