小説から削ったウラバナシ〜思い出すのは何故か良いことばかり〜
いつの間にか、嫌われていく方が楽になっていた。
まともに喧嘩をすることが無くなった。
褒められたかった。
ごめんなさい…。
こんな体調に関して言われると思わなかったから。
とくに家族には。
きっとね、心の熱を測ったら40度あるかな。見た目では見えないかもしれないね。
でも、かなり辛い。
今は薬で普通に話せる位に、心に包帯を巻いてある。
なのに、私がいけないのかな……本当に身体が40度以上あった時は病院に連れて行ってくれたじゃん。
点滴もしたじゃん。
そんなに比べないでよ。
見た目だと分からないからって、
少し攻撃しすぎだよ。
感情や大切な気持ち。
健康で過ごせていることがどれだけ幸せか。
沢山教えてくれた。
沢山助けてくれた。
いつも見ていてくれた。
それが『僕』という人だった。
きっと主人公がいなくなる時、
『僕』は主人公から嫌われたかったのだと思う。でも、ごめんなさい。
助けてくれた『僕』を恨んだり悪く言う事は、どうしても出来ません。