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ブロック塀で家を建てる現場で絶句する

こんにちは&はじめまして ななるです。

建築ラッシュのフランスです。

そういえば10年ほど前のサンフランシスコ、その少し後のシアトル、五輪の前のロンドンと、建築ラッシュだったなあと考えながら、訪れる街ごとに建築現場を興味深く、好奇心だらけで見ています。

サンフランシスコとシリコンバレーに頻繁に出入りしていた頃、建築現場で唖然としました。

建てていたのは、集合住宅。

壁はステープラー(巨大な電動ホッチキス)で打ちつけるんですよね。それも、どう見てもべニア板。内壁をはりつけているわけではなくて、どうも骨格に打ち付ける基礎になる壁らしい。厚みのある柱を挟むように板を打ちつけているわけで、考えたらなかは空洞。バチンバチンと音が響くなかで、上を見上げながら、だんだん笑いがこみ上げてきた記憶があります。

何千万もする住宅が、ホッチキスって。

そのギャップに、笑いがとまりませんでした。

フランスではさすがに、まだホッチキスは見ていません。ホッチキスは見ていないけれど、違うものをみました。

ブロック塀です。

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そう、長方形で3個竪穴があいていて、民家の間の仕切り塀をつくる、鼠色でガサガサしたあのブロックで、家を建てています。日本でいうC種重量ブロックっていうやつに、似ています。サイズは倍ぐらいありそうですが。

レンガで建てる家は、伝統です。

石文化のフランス、コンクリートブロックも「石」ではある。

石組みの仕方もレンガと変わらない。ただひとつひとつのコンクリートブロックが大きいだけなのに、それがなぜか微妙。どうみてもレゴの家に見えるので、『これなら素人の私でも家が建てられるんじゃないか?』と思ってしまいます。

ブロック塀は、つくったことがある。これは経験にならないか?(笑)

地下室さえ掘らなければ、基礎の作り方は、ブロック塀をつくるのと大差ないんじゃね?という印象。ブロック塀も穴に鉄骨を刺して入れ、モルタルで留めるので、それも同じ。

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現場を見ていると、あきないのです。

長く見ていると、増々、できるんじゃね?と思い始める。

屋根だけが木組みで、これは専門の技術者が(資格をもった)いるらしい。三角に組むし。無理ではないけれど、これは難しい。技術がいります。

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建築現場が好きで、日本でもよく見に行っていました。

木造建築、RC構造、鉄筋コンクリート、ビル、民家などなど。

ログハウスは、できるなと中途半端な確信を得ましたが、今回のフランスの一般住宅の建築方法は、ログハウスの建築を手伝ったときと似た確信。手伝ったわけではないですが・・・。

ちなみにブロック塀に針金をいれるのと同じ感覚で、フランスのブロック構造(仮名)住宅にも、針金が入っています。これが、耐震構造だという。地震対策のスタンダード。

さすが、地震が滅多に起きない国。大前提が違うと、本気で違う。

これが地震対策なのか~と言葉もでません。

現在のフランスでの新築建築は、ほぼこのブロック塀建築なのだそうです。

価格はパリから100キロ圏内の郊外で、土地込みウンゼン万です。

買うか?と云われると、ひるむなあ。やっぱり。

国による家の建て方の違いと歴史、文化・気候の比較は興味深い課題だと思うのです。

夏休みに調べてみよう。

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