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4月10日(金) Stay Home 17日目

今日は、夫が夕方に献血に行くという。私が出産した病院は子ども専門の国立病院で、主に重篤な容態の子どもの手術や入院が行われるのだが、今、感染者用に血液が使用されてしまっていて、出産や子どもたちへの輸血用血液が足りなくなってしまっているそう。出産時に大変お世話になり、私も出産時に大量に出血した方ではあるので、他人事ではない。同じ病院で出産したママ友たちも、旦那さんが何人か献血に行くそうだ。

午後に子どもの予防接種。いつもなら、打てるとなったその日に予約を入れて即日完了させるのが恒例なのだが、ここしばらくの混乱と無気力ですっかり忘れていた。SNSを見ていたら、こんな時に例えばはしかが流行ってしまうと大変!とあり、これ以上の感染症の流行を防ぐ&予防のために、早く受けなければ、と焦ってしまった。1歳になったら打てる予防接種が数種あるのに、1歳になってもう1週間経ってしまった。かかりつけの小児科にあさイチで電話をすると、運良く今日、予約の空きがあるという。もしかしたら他のお母さんがたが予防接種に行くのを控えているのかもしれないが、絶対に受けたほうがいい。予防接種は不要不急の用件ではない。小児科学会もそう言っていた。ワクチンを受けられる期間を逃して、いろいろな感染症にかかってしまう確率を高めてしまうほうが恐ろしい。

夫も私もバラバラに、時間の決まった予定が入っているのはいつぶりだろうか。正確に言えば私自身の予定ではないのだが。私自身の予定というものが、次にいつ立てられるか、想像もできない。

予防接種に行く直前、ママ友から連絡があり、3時間を予定していた献血タイム、始まってすぐ予定量を超える人数の申込みがあったので受付満了となったそうです、とのこと。せっかく人のためになる予定ができ、外に出られたはずの夫は意気消沈。しかし、私たちが予防接種に出かける間、予定通りちょっと外に出てくるという。対策は万全にして、気分転換にちょっと外の空気を吸ってきたほうがいい。

最寄り駅近くまでベビーカーを押し、小児科へ。前回は診察室に入った時点で察して泣いたが、今日は、待合室にある大きなキッチンカウンター型の木製玩具で存分に遊び、大画面で「おかあさんといっしょ」の体操を見られたので機嫌がいい。そういえば、こういう大型玩具で遊ばせてあげたのはいつぶりだろう。児童館や支援センターや公園にずっと行っていない。よっぽど楽しかったのだろうな、と胸が痛む。

今日は予防注射3本。もちろん泣く。来週にまた、麻しん風しん混合ワクチン、水疱瘡、おたふくかぜの3本の予防接種の予約を入れる。

子どもの口や首の周りに赤い湿疹が出ていたのでついでにそれも診てもらい、薬を出してもらう。自動ドアが閉まりきっている薬局の中にずっといるのもいやだったので、その向かいにあり、扉を開け放っている、ワインの品揃えで有名な酒屋に避難し、つい赤ワインとビールを購入。これでちびちびやろう。

そのままベビーカーを押して散歩へ。ひと駅隣まで歩いてみる。緑道を通るので、子どもに靴を履かせて久々に歩かせてみようと思うが、予防接種で怒っているのか、なかなか歩かない。しょうがないので、またベビーカーに乗せて歩みを進める。お店のお兄さんが辛辣でおもしろく、品揃えが可愛いのでよく行く古着屋さんの前を通る。お店は休みだが、中で通販用の撮影をしているお兄さん。つい、窓をコンコンと叩いて屋外に呼び出してしまう。お互いにマスク姿で励まし合う。Instagramで見て気になっていたカーディガンを出してきてもらい、屋外で試着させてもらうが少し大きかった。四尺している間、子どもが泣いてしまい、あやしてもらってしまって、焦っていたが、よく考えたらカーディガンにふれる前に手ピカジェルで消毒するんだった。シワひとつなくアイロンをかけられたカーディガンを戻す時に気がついた。反省。

泣いている子どもをあやしながら、散歩兼買い出しを敢行。予想通り、街はいつもどおり人が多い。スーパーには行かず、個人店で用事を済ます予定。薬局に行って、洗剤と子どもの大好きなあかちゃんせんべいを購入するが、薬局でなぜかギャン泣き開始。薬剤師さんが懸命にあやしてくれる。「私が見ているから、品物を探してきて!」とご親切に言ってもらえるが、過度の接触も気になってしまう、しょうがない私。慌てて品物を会計し、外に出、そのまま隣の八百屋へ。八百屋でもギャン泣き。響き渡る泣き声に、会計の際謝るが、「全然気にしません! また来てね!」と子どもに言ってもらえてありがたい。産休を取る前は知らなかったが、平日昼間の街というのは、こんなにも優しいのだ。

八百屋の向かいの行きつけのおいしいコーヒー屋でコーヒーを持ち帰ろうと寄ると、ばったり近所に住む友人に出くわした。ばったり友人に出くわすということが久しくなかったので、感動。ただ、子どもの機嫌が悪すぎるのと、このご時世、店先で立ち話もなんなので、コーヒー屋店主とともに、給付金などの対策へ文句をひとしきり言った後、そそくさと店をあとにする。

友人宅前で別れた後、家へ帰ろうかと思ったが、子どもに散歩に付き合わせてしまったことを申し訳なく思い、人がいない公園へ。手を洗えばいいから、久しぶりに、大好きな滑り台で遊ばせてあげよう。

案の定、人は誰もいない。滑り台を独り占めして遊ばせる。その間コーヒーでも飲もう、と思っていたが、危なっかしいながら階段を登ってしまい、そこからひとりで滑ってしまい、目が離せない。1ヶ月前にはこんなことはできなかったはずなのに。

つきっきりで滑り台と格闘。何十回も繰り返し、滑って降りてくるのを横から支えていたが、最後の最後で滑り終えた時に転がってしまい、仰向けで空を眺めた姿勢で号泣。せっかく気分転換に来たのに、また泣かせてしまった。

慌てて家に帰り、ご飯をつくって食べさせているうちに、夫も帰宅。ホームセンターなどで大きめサイズの洗剤や紙オムツなどを買ってくれてとても助かる。

気分転換にはなるが、街に人が多いため、頻繁に出るのは危険と感じてしまう。5月6日で緊急事態宣言が解除されるのはよくなのではないかという思いが生まれてしまった。


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